北朝鮮の緊張に関する参考情報、緊張緩和について
- 2016/09/10
- 09:22
去る9月9日(土) 、北朝鮮が5回目の地下核実験を行い、12日には米軍の戦略爆撃機B1を配備先のグアムから韓国に展開予定(これは米国の核攻撃を示唆する行為)、また10月10日からは米韓合同軍事演習予定(2月24日、8月22日にも実施。これが相当に北朝鮮を刺激している)など、お互いの軍事的行動が応酬のように行われ、相手の行動を抑えるどころか、むしろエスカレートさせてしまっています。
北朝鮮も「9月の核実験は米韓合同軍事演習に対抗するため」と中国に説明するなど(9月13日報道)、相当に北朝鮮を刺激しています。
また、北朝鮮の外相は7月23日、「(韓半島での)米韓の定例合同軍事演習をやめれば、北朝鮮も核実験を中止する用意がある」とも話しています。
このあたりのメッセージの理解に努め、中国経由でも、お互い(米韓北などが)話し合う余地があるのではないでしょうか。
少なくとも現状では、お互いの緊張を増加させています。
当然、核実験やミサイル発射などなど、やってはいけないことであるし、各国により非難されるべきですが、これに制裁や軍事行動で対抗しつづけて、結果として逆の効果を招いている状況であり、これを放置すると突発的な紛争などを招くことになりかねません。(そういう流れで戦争になることが非常に多いのです。)
繰り返しますが、米韓合同軍事演習について、北朝鮮が「やらないでくれ」とメッセージを発していますので、その在り方について、中国経由でも調整すべきではないでしょうか。
そして、下記に書きますが、これをタイミングとして、日本政府が集団的自衛権の行使、緊急事態条項宣言などを行いかねない状況があり、本当に注意(日本国民が突発的に煽られていいことはありません)です。
どのように注意なのか、具体的に書いてありますので、注意喚起として、この時期に下記をしっかり読んでいただけたらと思います。そうならないために。
これまでに記事にも何度か書いてきたのですが、改めて示します。
http://inorinowa2.blog.fc2.com/blog-entry-17.html 北朝鮮の状況について など
「日本に恐ろしい大きな戦争が迫り来る」(2015年3月18日副島隆彦著)という本で、北朝鮮関係で日本に起こる緊張惹起について、具体的に書かれています。
良丸さんも、かなり前から類似の懸念について話しており、
北朝鮮で緊張化が進み、下記のようなことが起こりかねない様子もありますので、そうならないために、注意喚起として見ていただけたらと思います。
日本人としては、とにかく「(マスコミの突発的な報道などに煽られ)パニックに陥らないこと」「煽られて軍事化しないこと」(日本は、今軍事化しつつありますが)がまず大事です。冷静さを失うことから、紛争拡大に移行するからです。
一気に混乱させ、それに乗じて大衆を扇動、戦争したい人が主導権を握る、戦争に移行していく事例は歴史上もよく見られますので、日本人がそれに乗せられないように冷静に構えることがとても大切です。
上基本 P137より
北朝鮮はたった1発だが、弾道(バリスティック)ミサイルを(テポドンの改良型)を日本の領海に極めて近い海におそらく発射するだろう。日本人にとって一番怖いのは、この北朝鮮からの領海スレスレまで1発の弾道ミサイルが飛んでくることだ。(中略)
私の予測ではすでに本書に書いてきたとおり、福井県の若狭湾の海に落ちる可能性がいちばん高い。了解というのは海岸線から22キロメートル以内のことである。だから、1発でも弾道ミサイルが打ち込まれたら、その瞬間に日本は「準軍事国家」に入る。
これが、日本が戦争につながっていく道である。
驚くべき事に北朝鮮の内部に、激しい反中国の民族意識を持っている人たちがいるのである。
その人達は、アメリカ(ヒラリー派)と密かに繋がっている。そういう北朝鮮の高級軍人達がいるのだ。だから日本を含めた東アジアを、極度の緊張状態に持ち込むことはたやすいことだ。そのとき日本は、一瞬のうちに準軍事国家体制に入る、と今のうちから警戒し、用心すべきだ。
そしてそのときに、うろたえない、慌てない、ということが大切だ。一瞬の打撃で恐怖心に囚われて冷静な判断力を日本国民がなくすことが、まさに敵たち(戦争を起こしたい人たち)の思うつぼである。
敵の動きを予知して心構えを持つことが何より大切である。
(中略)日本にとっては大変厄介なことだ。
p174より
「中東(アラブ世界)だけでなく、私たちの極東においても火の手が上がる可能性が高い。北朝鮮に弾道ミサイルを1発、日本海の日本領土近くに向 かって撃たせさえすれば、日本は即座に準軍事国家になる。
安倍政権は、それを偶然のチャンスとして5月から準備している『安保法制』の法律群をどんどん改正していくだろう。」(2015年3月時点の記述のため。実際は9月に改定がありました。)
「日本人にとって、中国との尖閣諸島での軍事衝突の次に怖いのは、北朝鮮からの弾道ミサイルが飛んでくることだ。
(アメリカ第七艦隊のリエゾン基地、原発がある若狭湾に)北朝鮮の弾道ミサイルが発射されて落ちたら、日本国内は一瞬にして震え上がる。
そして安部政権がどんどん作ろうとしている安保法制と呼ばれる自衛隊法やら何やらの改正が一気に進む。日本は、準軍事国家になる。
(こちらで追記:日本政府が、緊急事態条項の適用にたびたび言及しているのも気になるところです。)
下記、比嘉氏の2011年の著作にも、これと似たような、日本国民のパニックを煽り、日本を軍事化する趣旨の記述がありましたので、本当に、注意喚起として、何度か上記含め、記事で出してきましたが、改めて示します。
「いのちの地球よ永遠にあれ」(比嘉良丸著 2011年4月発行)P60 より
そういう流れの中で、北朝鮮を含め、あれこれ、かけひきがなされています。
北朝鮮がなぜあれだけ、やりたい放題言いたい放題できるか、それはアメリカと中国がかけひきにうまく利用しようとしているからに他なりません。北は操られているはずです。
(付記:ただし、近年は、中国政府や米国政府(軍産複合体とは異なる)と距離があるとの報道が目立ちます。中国側が北朝鮮を牽制する報道もあります。そういう意味で、2011年時点よりかなり不安定化している状況です。)
(中略)韓国にひとつミサイルを落とすと、日本の国内事情はどうなるでしょうか。
尖閣でああいうことが起こった。ロシアが北方領土に因縁をつけてきた。北朝鮮がミサイルを撃って来た。
日本は自分の手で自分の国を守らなければいけない。
防衛だけでは話にならない。自分たちは、軍隊を持たないといけない。
先に攻撃をしなければならない、そういう議論にすぐいきつきます。
アメリカは、自分の国のお荷物である軍艦、特に空母なんかは(日韓に)ぼんぼん売りつけるでしょうね。そういう流れがいっきにきます。それも啓示 です。そういう最悪のビジョンをずっと見ています。もし起こったらとんでもない戦争になります。
その一方で、下記のようにも書いています。
身近にある戦争の危機を乗り越えれば、人類の新しい思考や働きで、世界的に考え方やいろんなものが動き出す。
何度かこういう趣旨の記事を出していますが、特に北朝鮮に関して、単に危険だ、つぶせ、日本も先制攻撃だ、経済制裁だ、と追い込むのは、却って危険を高めますので、日本国民としては、煽られないことが大切です。
そして、例えば下記リンクのように、段階的に緊張解除、危機回避を図っていく必要があると考えます。
対応策案として再掲しておきます。
北朝鮮の緊張、それをめぐる戦争の回避について より
http://inorinowa2.blog.fc2.com/blog-entry-46.html
◆ 「日本人のための戦略的思考入門」孫崎享 2010年9月10日 p245等より
北朝鮮は、中国と比較してもはるかに戦闘的である。自分たちが攻められるという危機感も異常に高い。
谷口誠元国連大使が、この北朝鮮について示唆に富む発言をされた。
「北朝鮮は国際世界から完全に孤立している。孤立した国がどんなに危険かは、我々がよく知っている。ソ連もかつて完全に孤立した。その時は、極めて危険な軍事行動をとる可能性があった。今、北朝鮮はその状況の中にある。北朝鮮を孤立化させるのは危険だ」
加えて、谷口元大使「多くの国は、北朝鮮を国際社会に組み込むことがいいと見ている。その中、日本は、北朝鮮に対しては突出して厳しく動いてきた。そのことが将来どういう影響を与えるか、日本は真剣に考えておく必要があります」
それらについて、孫崎さんの戦略がこのように提案されていました。
北朝鮮との関係で最も重要なことは、日本に対する攻撃をさせないことである。この中、我が国が取るべき政策は次のものである。
(1)北朝鮮の最大の懸念は軍事的攻撃を受け、自国、ないし体制の崩壊を図られることである。したがって、北朝鮮の体制崩壊を軍事的に図ると見られる行動は慎む。
(とにかく相手を脅かさない、追い込まないことです)
(2)この間、北朝鮮が外部に対し、害を与えないような包囲網を作る。ソ連時代の悪の輸出は許さないとする封じ込め政策と同様の政策をとる。
経済制裁も、独裁国家にとっては、むしろ統制を高める逆効果になる場合が多い。
北朝鮮関連その2 北朝鮮へ経済制裁をすることは、かえって戦争への動機を高めかねないことについて
http://inorinowa2.blog.fc2.com/blog-entry-74.html
北朝鮮へ経済制裁について、「21世紀の戦争と平和」孫崎享著2016年6月 より
経済的制裁で(北朝鮮の)独裁政権が倒れることはありません。皮肉なことですが逆に政権を強くします
(経済制裁が行われると)全体主義国家では、食べ物を確保することにすら、政権への忠誠度がますます影響するようになるでしょう。
例えば、太平洋戦争中の日本経済は極度に困窮しましたが、作家や画家は、政権礼賛、戦争礼賛をしないと画材が手に入りませんでした。
経済が困窮すれば、(国のしめつけが増し)なんでもない物資の調達にさえ(国民の)イデオロギーへの服従がむしろ浸透してしまうのです。
(また、イラン・イラク戦争時は両国が、戦争を口実 に政敵を粛正していた例を挙げ)戦争状態が続いていることすら、政権にとって有利なのです。
北朝鮮を見ればまさにそうです。西側諸国の制裁が強まるほど、人民は生活を維持するために政権支持を表明しなければなりま
せん。そして、政治的に反対する者を、国難の中で反逆者として処刑することも簡単です。これが、いま北朝鮮で起こっていることではないでしょうか。
抜粋以上
上記はミロク会・政治経済記事を担当しているA.C記載の記事です。
北朝鮮も「9月の核実験は米韓合同軍事演習に対抗するため」と中国に説明するなど(9月13日報道)、相当に北朝鮮を刺激しています。
また、北朝鮮の外相は7月23日、「(韓半島での)米韓の定例合同軍事演習をやめれば、北朝鮮も核実験を中止する用意がある」とも話しています。
このあたりのメッセージの理解に努め、中国経由でも、お互い(米韓北などが)話し合う余地があるのではないでしょうか。
少なくとも現状では、お互いの緊張を増加させています。
当然、核実験やミサイル発射などなど、やってはいけないことであるし、各国により非難されるべきですが、これに制裁や軍事行動で対抗しつづけて、結果として逆の効果を招いている状況であり、これを放置すると突発的な紛争などを招くことになりかねません。(そういう流れで戦争になることが非常に多いのです。)
繰り返しますが、米韓合同軍事演習について、北朝鮮が「やらないでくれ」とメッセージを発していますので、その在り方について、中国経由でも調整すべきではないでしょうか。
そして、下記に書きますが、これをタイミングとして、日本政府が集団的自衛権の行使、緊急事態条項宣言などを行いかねない状況があり、本当に注意(日本国民が突発的に煽られていいことはありません)です。
どのように注意なのか、具体的に書いてありますので、注意喚起として、この時期に下記をしっかり読んでいただけたらと思います。そうならないために。
これまでに記事にも何度か書いてきたのですが、改めて示します。
http://inorinowa2.blog.fc2.com/blog-entry-17.html 北朝鮮の状況について など
「日本に恐ろしい大きな戦争が迫り来る」(2015年3月18日副島隆彦著)という本で、北朝鮮関係で日本に起こる緊張惹起について、具体的に書かれています。
良丸さんも、かなり前から類似の懸念について話しており、
北朝鮮で緊張化が進み、下記のようなことが起こりかねない様子もありますので、そうならないために、注意喚起として見ていただけたらと思います。
日本人としては、とにかく「(マスコミの突発的な報道などに煽られ)パニックに陥らないこと」「煽られて軍事化しないこと」(日本は、今軍事化しつつありますが)がまず大事です。冷静さを失うことから、紛争拡大に移行するからです。
一気に混乱させ、それに乗じて大衆を扇動、戦争したい人が主導権を握る、戦争に移行していく事例は歴史上もよく見られますので、日本人がそれに乗せられないように冷静に構えることがとても大切です。
上基本 P137より
北朝鮮はたった1発だが、弾道(バリスティック)ミサイルを(テポドンの改良型)を日本の領海に極めて近い海におそらく発射するだろう。日本人にとって一番怖いのは、この北朝鮮からの領海スレスレまで1発の弾道ミサイルが飛んでくることだ。(中略)
私の予測ではすでに本書に書いてきたとおり、福井県の若狭湾の海に落ちる可能性がいちばん高い。了解というのは海岸線から22キロメートル以内のことである。だから、1発でも弾道ミサイルが打ち込まれたら、その瞬間に日本は「準軍事国家」に入る。
これが、日本が戦争につながっていく道である。
驚くべき事に北朝鮮の内部に、激しい反中国の民族意識を持っている人たちがいるのである。
その人達は、アメリカ(ヒラリー派)と密かに繋がっている。そういう北朝鮮の高級軍人達がいるのだ。だから日本を含めた東アジアを、極度の緊張状態に持ち込むことはたやすいことだ。そのとき日本は、一瞬のうちに準軍事国家体制に入る、と今のうちから警戒し、用心すべきだ。
そしてそのときに、うろたえない、慌てない、ということが大切だ。一瞬の打撃で恐怖心に囚われて冷静な判断力を日本国民がなくすことが、まさに敵たち(戦争を起こしたい人たち)の思うつぼである。
敵の動きを予知して心構えを持つことが何より大切である。
(中略)日本にとっては大変厄介なことだ。
p174より
「中東(アラブ世界)だけでなく、私たちの極東においても火の手が上がる可能性が高い。北朝鮮に弾道ミサイルを1発、日本海の日本領土近くに向 かって撃たせさえすれば、日本は即座に準軍事国家になる。
安倍政権は、それを偶然のチャンスとして5月から準備している『安保法制』の法律群をどんどん改正していくだろう。」(2015年3月時点の記述のため。実際は9月に改定がありました。)
「日本人にとって、中国との尖閣諸島での軍事衝突の次に怖いのは、北朝鮮からの弾道ミサイルが飛んでくることだ。
(アメリカ第七艦隊のリエゾン基地、原発がある若狭湾に)北朝鮮の弾道ミサイルが発射されて落ちたら、日本国内は一瞬にして震え上がる。
そして安部政権がどんどん作ろうとしている安保法制と呼ばれる自衛隊法やら何やらの改正が一気に進む。日本は、準軍事国家になる。
(こちらで追記:日本政府が、緊急事態条項の適用にたびたび言及しているのも気になるところです。)
下記、比嘉氏の2011年の著作にも、これと似たような、日本国民のパニックを煽り、日本を軍事化する趣旨の記述がありましたので、本当に、注意喚起として、何度か上記含め、記事で出してきましたが、改めて示します。
「いのちの地球よ永遠にあれ」(比嘉良丸著 2011年4月発行)P60 より
そういう流れの中で、北朝鮮を含め、あれこれ、かけひきがなされています。
北朝鮮がなぜあれだけ、やりたい放題言いたい放題できるか、それはアメリカと中国がかけひきにうまく利用しようとしているからに他なりません。北は操られているはずです。
(付記:ただし、近年は、中国政府や米国政府(軍産複合体とは異なる)と距離があるとの報道が目立ちます。中国側が北朝鮮を牽制する報道もあります。そういう意味で、2011年時点よりかなり不安定化している状況です。)
(中略)韓国にひとつミサイルを落とすと、日本の国内事情はどうなるでしょうか。
尖閣でああいうことが起こった。ロシアが北方領土に因縁をつけてきた。北朝鮮がミサイルを撃って来た。
日本は自分の手で自分の国を守らなければいけない。
防衛だけでは話にならない。自分たちは、軍隊を持たないといけない。
先に攻撃をしなければならない、そういう議論にすぐいきつきます。
アメリカは、自分の国のお荷物である軍艦、特に空母なんかは(日韓に)ぼんぼん売りつけるでしょうね。そういう流れがいっきにきます。それも啓示 です。そういう最悪のビジョンをずっと見ています。もし起こったらとんでもない戦争になります。
その一方で、下記のようにも書いています。
身近にある戦争の危機を乗り越えれば、人類の新しい思考や働きで、世界的に考え方やいろんなものが動き出す。
何度かこういう趣旨の記事を出していますが、特に北朝鮮に関して、単に危険だ、つぶせ、日本も先制攻撃だ、経済制裁だ、と追い込むのは、却って危険を高めますので、日本国民としては、煽られないことが大切です。
そして、例えば下記リンクのように、段階的に緊張解除、危機回避を図っていく必要があると考えます。
対応策案として再掲しておきます。
北朝鮮の緊張、それをめぐる戦争の回避について より
http://inorinowa2.blog.fc2.com/blog-entry-46.html
◆ 「日本人のための戦略的思考入門」孫崎享 2010年9月10日 p245等より
北朝鮮は、中国と比較してもはるかに戦闘的である。自分たちが攻められるという危機感も異常に高い。
谷口誠元国連大使が、この北朝鮮について示唆に富む発言をされた。
「北朝鮮は国際世界から完全に孤立している。孤立した国がどんなに危険かは、我々がよく知っている。ソ連もかつて完全に孤立した。その時は、極めて危険な軍事行動をとる可能性があった。今、北朝鮮はその状況の中にある。北朝鮮を孤立化させるのは危険だ」
加えて、谷口元大使「多くの国は、北朝鮮を国際社会に組み込むことがいいと見ている。その中、日本は、北朝鮮に対しては突出して厳しく動いてきた。そのことが将来どういう影響を与えるか、日本は真剣に考えておく必要があります」
それらについて、孫崎さんの戦略がこのように提案されていました。
北朝鮮との関係で最も重要なことは、日本に対する攻撃をさせないことである。この中、我が国が取るべき政策は次のものである。
(1)北朝鮮の最大の懸念は軍事的攻撃を受け、自国、ないし体制の崩壊を図られることである。したがって、北朝鮮の体制崩壊を軍事的に図ると見られる行動は慎む。
(とにかく相手を脅かさない、追い込まないことです)
(2)この間、北朝鮮が外部に対し、害を与えないような包囲網を作る。ソ連時代の悪の輸出は許さないとする封じ込め政策と同様の政策をとる。
経済制裁も、独裁国家にとっては、むしろ統制を高める逆効果になる場合が多い。
北朝鮮関連その2 北朝鮮へ経済制裁をすることは、かえって戦争への動機を高めかねないことについて
http://inorinowa2.blog.fc2.com/blog-entry-74.html
北朝鮮へ経済制裁について、「21世紀の戦争と平和」孫崎享著2016年6月 より
経済的制裁で(北朝鮮の)独裁政権が倒れることはありません。皮肉なことですが逆に政権を強くします
(経済制裁が行われると)全体主義国家では、食べ物を確保することにすら、政権への忠誠度がますます影響するようになるでしょう。
例えば、太平洋戦争中の日本経済は極度に困窮しましたが、作家や画家は、政権礼賛、戦争礼賛をしないと画材が手に入りませんでした。
経済が困窮すれば、(国のしめつけが増し)なんでもない物資の調達にさえ(国民の)イデオロギーへの服従がむしろ浸透してしまうのです。
(また、イラン・イラク戦争時は両国が、戦争を口実 に政敵を粛正していた例を挙げ)戦争状態が続いていることすら、政権にとって有利なのです。
北朝鮮を見ればまさにそうです。西側諸国の制裁が強まるほど、人民は生活を維持するために政権支持を表明しなければなりま
せん。そして、政治的に反対する者を、国難の中で反逆者として処刑することも簡単です。これが、いま北朝鮮で起こっていることではないでしょうか。
抜粋以上
上記はミロク会・政治経済記事を担当しているA.C記載の記事です。