PAC3では北朝鮮のミサイルは撃ち落とせないことについて
- 2023/05/29
- 20:34
北朝鮮の人工衛星と表する、弾道ミサイルの発射が表明され、政府が破壊措置命令が出したそうです。行政の現場も、たびたび24時間体制を強いられ、疲弊しているそうです。
北のミサイル予告に備え自衛隊に破壊措置命令、沖縄の「PAC3」やイージス艦で対応
2023/05/29 読売新聞
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20230529-OYT1T50082/
そもそも、PAC3などのミサイル防衛は意味があるのでしょうか。
「真説 国防論」(2017年12月27日)という本から抜粋します。
P121 「ミサイル防衛システム」という虚構
中国の狙いが、日本の経済を疲弊させるため、経済効果の全くない防衛費を増大させたいと考えている以上、日本の取るべき対応策は単純明快。
何より、防衛コストを抑えることです。そこで真っ先に削減対象とすべきがミサイル防衛です。
ミサイル防衛ほど当てにならないものはありません。
日本では、やれ「PAC3」だ「THAAD」だ「イージス・アショア」だと取り沙汰されていますが、イスラエルではミサイル防衛は花火のようなものです。半分撃墜できたら拍手喝采というレベルです。
現実問題としては、イージス・アショアを導入しても、韓国のようにTHAADを導入しても、PAC3をいくら並べても、核ミサイルの迎撃は100%可能ということはあり得ません。北朝鮮が100発撃てば、何発かは間違いなく日本の都市を焼き尽くすでしょう。
また、THAADやイージス・アショアは、迎撃に最短で210秒かかり、北朝鮮から日本というような千数百キロで数分以内に着弾するミサイルの迎撃ははもともと前提としていません。
発射から数分で着弾する迎撃に3分半かかるシステムでは、迎撃の判断に1,2分しかなく、現在の官邸と自衛隊の指揮系統では現実的には間に合いません。
(その意味では、下手に破片や落下物を増やし、かつ迎撃不可能なミサイルに頼るより、屋根のある建物に逃げることを考えた方がよいと考えられます。)
トランプ大統領は、就任早々、迎撃ミサイル開発予算として、米ミサイル防衛局に8000億円の予算をつけました。また、2017年11月に、さらに緊急予算で4000億円を追加しました。この理由は簡単です。現行の迎撃システムでは、北朝鮮からの核ミサイルを防ぎきれないという判断がされたからです。そして、アメリカ派本気で核弾道ミサイルの迎撃システムの開発を開始したというところが本音です。
つまり、アメリカが現在日本に売っている既存のPAC3やイージス・アショアでは、北朝鮮のミサイルを確実に落とすことは難しいと米ミサイル防衛局自身が判断しているということです。
基本的に弾道ミサイルはいくらお金をつぎ込んでも全て打ち落とすことは事実上あり得ないと理解すべきです。
発射される前に基地を攻撃するより他に方法はないのです。
現駐日アメリカ大使は、軍需産業と繋がっており、日本にも武器の押し売りをしてきた様子がありますが、今回も、PAC3や類似の、効果のないミサイルの在庫、アメリカが、北朝鮮のミサイル迎撃には使えないと判断したミサイルを売ってくる可能性があります。
本当に意味のある装備の購入となっているのか。
無意味なものを押し売りされないため、防衛省は、武器の実際の有効性についてどんどん国民に開示すべきです。
また、北朝鮮は、これまでもアメリカ、中国などに潰されないように、バランスを取っている面があります。
また、食糧、燃料、外貨稼ぎの面から、アメリカの要求に応えることも十分あると考えます。
北朝鮮がミサイルを付近に撃てば、同盟国である、韓国、台湾、日本に、アメリカの高価なミサイルを販売できるからです。
これまで複数回の破壊措置命令は、十分事前通告されており、セレモニー感すら感じられるものです。
これで得をするのは、防衛の効果のない型落ちしたミサイルを売りたい、アメリカ、
そしてイランと連携し、世界にミサイルを売りたい北朝鮮ではないでしょうか。
戦争を起こす本当の目的は「お金」です。そのための資源や覇権です。
自衛隊も、「代理戦争回避派」と「代理戦争巻き込まれ派」の対立がある様子もあります。
(これは過去にもあったことで、戦前の海軍(米内光政ら)でも、アメリカを利し、国益に反する軍事出動(上海出兵、真珠湾攻撃)があえて行われました。
なぜアメリカの手に乗る作戦が行われたのか。日中の和平交渉は潰されたのか。
過去の歴史ですが、日本人は二度とだまされないよう、このことを不断に考えるべきです。)
単に北朝鮮は危ない、防衛費を出さなくては、という動き、国民保護法の実施、
国民のあらゆるインフラや組織が戦争のために準備されることに、国民は特に今年注意が必要です。
その結果、日本はどうなるのか、先の動きを真剣に考え、代理戦争に巻き込まれることを避けるべきです。
下記 過去記事から抜粋
北朝鮮を含め、あれこれ、かけひきがなされています。
北朝鮮がなぜあれだけ、やりたい放題言いたい放題できるか、それはアメリカと中国がかけひきにうまく利用しようとしているからに他なりません。北は操られているはずです。
アメリカも本気になればいっきに潰せばいいことです。
何度も「話し合いで」、といいながらやってきているのは、うまく利用しようという魂胆があるからです。(抜粋以上)
特に「解散総選挙前後」の、北朝鮮ミサイル発射とそれに伴うパニック、ショックドクトリン的日本の軍事化にも注意です。
徴兵制に一気に持っていくことにも、本当に注意です。
台湾海峡などの、「米中の代理戦争」は、「日本人抜きでは絶対にできない」からです。
(アメリカ人自身の白人中間層などの、徴兵制反対の世論も、根強いものがあります。
イラク戦争、ベトナム戦争でも、アメリカ人は大変疲弊しました。
外国の戦争に駆り出されるのはごめんだという意見が、アメリカでも若者を中心に強くあります。だからアメリカが中国と戦争するには、日本人を使わざるを得ない面があります。ロシアと戦争するのに、ウクライナ兵や外人部隊が必要なのと同じです。)
このように、武器購入圧力(財源は国民の税金です。)、パニックを演出して徴兵制、軍事化する動きに注意です。
日本人が北朝鮮ミサイル報道に煽られず、日本人が先制攻撃論に誘導されないことが大切なことについて 2022/11/03
http://inorinowa2.blog.fc2.com/blog-entry-340.html
共謀罪、緊急事態宣言、そして国民が知らないうちに軍国化することについて
2017/05/26
http://inorinowa2.blog.fc2.com/blog-entry-140.html
この記事は、政治経済記事を担当している、知念敦によるものです。
北のミサイル予告に備え自衛隊に破壊措置命令、沖縄の「PAC3」やイージス艦で対応
2023/05/29 読売新聞
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20230529-OYT1T50082/
そもそも、PAC3などのミサイル防衛は意味があるのでしょうか。
「真説 国防論」(2017年12月27日)という本から抜粋します。
P121 「ミサイル防衛システム」という虚構
中国の狙いが、日本の経済を疲弊させるため、経済効果の全くない防衛費を増大させたいと考えている以上、日本の取るべき対応策は単純明快。
何より、防衛コストを抑えることです。そこで真っ先に削減対象とすべきがミサイル防衛です。
ミサイル防衛ほど当てにならないものはありません。
日本では、やれ「PAC3」だ「THAAD」だ「イージス・アショア」だと取り沙汰されていますが、イスラエルではミサイル防衛は花火のようなものです。半分撃墜できたら拍手喝采というレベルです。
現実問題としては、イージス・アショアを導入しても、韓国のようにTHAADを導入しても、PAC3をいくら並べても、核ミサイルの迎撃は100%可能ということはあり得ません。北朝鮮が100発撃てば、何発かは間違いなく日本の都市を焼き尽くすでしょう。
また、THAADやイージス・アショアは、迎撃に最短で210秒かかり、北朝鮮から日本というような千数百キロで数分以内に着弾するミサイルの迎撃ははもともと前提としていません。
発射から数分で着弾する迎撃に3分半かかるシステムでは、迎撃の判断に1,2分しかなく、現在の官邸と自衛隊の指揮系統では現実的には間に合いません。
(その意味では、下手に破片や落下物を増やし、かつ迎撃不可能なミサイルに頼るより、屋根のある建物に逃げることを考えた方がよいと考えられます。)
トランプ大統領は、就任早々、迎撃ミサイル開発予算として、米ミサイル防衛局に8000億円の予算をつけました。また、2017年11月に、さらに緊急予算で4000億円を追加しました。この理由は簡単です。現行の迎撃システムでは、北朝鮮からの核ミサイルを防ぎきれないという判断がされたからです。そして、アメリカ派本気で核弾道ミサイルの迎撃システムの開発を開始したというところが本音です。
つまり、アメリカが現在日本に売っている既存のPAC3やイージス・アショアでは、北朝鮮のミサイルを確実に落とすことは難しいと米ミサイル防衛局自身が判断しているということです。
基本的に弾道ミサイルはいくらお金をつぎ込んでも全て打ち落とすことは事実上あり得ないと理解すべきです。
発射される前に基地を攻撃するより他に方法はないのです。
現駐日アメリカ大使は、軍需産業と繋がっており、日本にも武器の押し売りをしてきた様子がありますが、今回も、PAC3や類似の、効果のないミサイルの在庫、アメリカが、北朝鮮のミサイル迎撃には使えないと判断したミサイルを売ってくる可能性があります。
本当に意味のある装備の購入となっているのか。
無意味なものを押し売りされないため、防衛省は、武器の実際の有効性についてどんどん国民に開示すべきです。
また、北朝鮮は、これまでもアメリカ、中国などに潰されないように、バランスを取っている面があります。
また、食糧、燃料、外貨稼ぎの面から、アメリカの要求に応えることも十分あると考えます。
北朝鮮がミサイルを付近に撃てば、同盟国である、韓国、台湾、日本に、アメリカの高価なミサイルを販売できるからです。
これまで複数回の破壊措置命令は、十分事前通告されており、セレモニー感すら感じられるものです。
これで得をするのは、防衛の効果のない型落ちしたミサイルを売りたい、アメリカ、
そしてイランと連携し、世界にミサイルを売りたい北朝鮮ではないでしょうか。
戦争を起こす本当の目的は「お金」です。そのための資源や覇権です。
自衛隊も、「代理戦争回避派」と「代理戦争巻き込まれ派」の対立がある様子もあります。
(これは過去にもあったことで、戦前の海軍(米内光政ら)でも、アメリカを利し、国益に反する軍事出動(上海出兵、真珠湾攻撃)があえて行われました。
なぜアメリカの手に乗る作戦が行われたのか。日中の和平交渉は潰されたのか。
過去の歴史ですが、日本人は二度とだまされないよう、このことを不断に考えるべきです。)
単に北朝鮮は危ない、防衛費を出さなくては、という動き、国民保護法の実施、
国民のあらゆるインフラや組織が戦争のために準備されることに、国民は特に今年注意が必要です。
その結果、日本はどうなるのか、先の動きを真剣に考え、代理戦争に巻き込まれることを避けるべきです。
下記 過去記事から抜粋
北朝鮮を含め、あれこれ、かけひきがなされています。
北朝鮮がなぜあれだけ、やりたい放題言いたい放題できるか、それはアメリカと中国がかけひきにうまく利用しようとしているからに他なりません。北は操られているはずです。
アメリカも本気になればいっきに潰せばいいことです。
何度も「話し合いで」、といいながらやってきているのは、うまく利用しようという魂胆があるからです。(抜粋以上)
特に「解散総選挙前後」の、北朝鮮ミサイル発射とそれに伴うパニック、ショックドクトリン的日本の軍事化にも注意です。
徴兵制に一気に持っていくことにも、本当に注意です。
台湾海峡などの、「米中の代理戦争」は、「日本人抜きでは絶対にできない」からです。
(アメリカ人自身の白人中間層などの、徴兵制反対の世論も、根強いものがあります。
イラク戦争、ベトナム戦争でも、アメリカ人は大変疲弊しました。
外国の戦争に駆り出されるのはごめんだという意見が、アメリカでも若者を中心に強くあります。だからアメリカが中国と戦争するには、日本人を使わざるを得ない面があります。ロシアと戦争するのに、ウクライナ兵や外人部隊が必要なのと同じです。)
このように、武器購入圧力(財源は国民の税金です。)、パニックを演出して徴兵制、軍事化する動きに注意です。
日本人が北朝鮮ミサイル報道に煽られず、日本人が先制攻撃論に誘導されないことが大切なことについて 2022/11/03
http://inorinowa2.blog.fc2.com/blog-entry-340.html
共謀罪、緊急事態宣言、そして国民が知らないうちに軍国化することについて
2017/05/26
http://inorinowa2.blog.fc2.com/blog-entry-140.html
この記事は、政治経済記事を担当している、知念敦によるものです。