ロシアと中国の艦船が、日本をミサイル攻撃できる装備で航行したことについて
- 2022/01/30
- 15:23
祈りの和ブログでもありましたが、昨年10月18日、中国海軍とロシア海軍の艦艇10隻が5日間かけ、日本海から津軽海峡を通って太平洋に抜け、伊豆諸島、足摺岬、大隅海峡を通過し、東シナ海に進み、艦載ヘリの発着訓練を実施しました。
中ロ合同で、日本列島を通過し、日本にミサイルを落とせる範囲を5日間航行しました。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20211023-OYT1T50247/ 読売新聞 2021/10/24
さらに11月18日には、中国海軍のミサイル駆逐艦とフリゲート艦、ロシア海軍の駆逐艦の3隻が、対馬海峡を南下、日本海から東シナ海に航行。
その翌日19日には、中国軍とロシア軍の爆撃機計4機が日本海から東シナ海の上空を飛行、沖縄島と宮古島の間を抜け、太平洋に出たり戻ったりしています。
日本の核攻撃できる装備で近海を行ったり来たり。米中ロなら怒り狂うほどの異常な行為をしています。
以前なら、こういうことがあれば、アメリカも爆撃機をフィリピンなどに飛ばしていましたが、最近は、訓練を重ね、欧米側がアジアで戦争できる体制に移行しているように見えます。
12月25日には、中国のミサイル艦等5隻が、1月4日にも、ロシアのミサイル艦等3隻が日本の領海を通っています。
近年ありえないほど、好き放題、実質的に、日本の喉元にあいくちをつきつけるような航行をしています。
統合幕僚監部 報道資料2021年
https://www.mod.go.jp/js/Press/press2021/press_pdf/p20211021_03.pdf
統合幕僚監部 報道資料2022年
https://www.mod.go.jp/js/Press/press2022.htm
そこで気になるのは、、統合幕僚監部も、ただ、欧米のの訓練を日本で受け入れており、危機回避する発信をしていない。
日本側が静観しているように見えることです。
例えば、山崎幸二統合幕僚長の21日記者会見
「両国軍による日本周辺での活動を高い関心を持って注視し、警戒・監視に万全を期したい」
これを外国語に変換すると、「興味を持って見ています」のようにととるかと思います。
だとすれば全然相手の挑発をとどめるメッセージになっていません。
これを放置すれば、徐々に相手方がエスカレートすることは目に見えています。
「放置すること」と、「挑発させないようクレームをつけること」は違います。
非行をさせないような仕組みを作ったり、親や大人が注意することは、放置とは違います。
相手と近しくなる努力をし、相手が動くように「やめようよ」という姿勢も大事かと思います。
軍事的なものの発動は限られても、皆がもっともと思うような発言をする、他国の巻き込み方、貿易や資源、海運、金融、日本にもいろんな方法があります。
日本は、国民に箝口令を引いて黙るのでなく、もっとロシア、中国、そしてアジア諸国等相手に発信をすべきです。
中ロは、端的に言うと、人の庭に勝手に入って、こちらに銃を構えて歩き回る行為をしています。
相手に非道があれば、そのつど、しっかりと怒り、強くクレームをつけないと、本当に後でとりかえしのつかないことになります。
相手に行動を変えさせるために、しっかりと、本気でやめさせるべく、意識を込めたクレームや動きをすることです。
霞ヶ関文学みたいな、日本人でも分かりにくい表現では、相手を助長させます。
相手がわかるように、相手が改善するように、精査して毅然とメッセージを発することです。
中ロと欧米が、近海で紛争をされたら、最も被害を被るのは、日本です。
アメリカは、今、日本の経済力と技術力を使って、中国と戦争させたいと考えています。
日本と中国、経済力のある国同士でないと、大きな戦争は起こせないからです。
最大の当事者が日本人であるのを意識し、放置しないことです。
バイデン政権以後、アジア、日本周辺でも、欧米諸国が、共同訓練を繰り返しています。
日本は、米中ロの大国の軍事、海路の要衝を多く持つ国で、もっと議論をリードできる立場にあります。
中国、ロシア東側の太平洋ルート、アメリカにとっての主要な横須賀、岩国など米軍基地を握っています。
本来はそれを意識し、もっと主体的に発信できるはずです。
後述しますが、中国との軍事訓練なども行って互いの武官の信頼関係をつくるのも必要だと思います。
日本は、意識的に、中国にも、ロシアにも、外交、防衛、官邸ルートで、クレームをつけ、なるべく対面でも話し合うことです。
放置は、第二次世界大戦前ドイツのような、緊張化を招きます。
また、日本から働きかけ、米中の狭間にあったフィリピン、ベトナムなど、アジアの国々が中国に向けて発言すべきです。
そしてロシアとは、安倍政権時のように、もっと日本から寄っていき、パイプを太くすべきです。
今のロシアは、岸田政権のアメリカ寄りすぎるスタンスに失望しています。
日本がロシアと組めば、アジアでのより強い発言力を持てることになります。
本当にウインウインになれる関係なのを、官邸も意識すべきです。
下記、ヒントになると思いますので、示します。
http://inorinowa2.blog.fc2.com/blog-entry-171.html
日本がとるべき二国間外交について 2018/01/15
・これまで、日中外交は、田中派が牛耳ってきたが、小渕総理の死後、小泉政権以降冷却化した。(現在は、二階、福田元総理、高村正彦などが親中パイプを持つか これの復活。)
・東シナ、尖閣問題などは、角栄、周恩来時の棚上げ維持、2008年合意(尖閣の共同開発をめざすと合意)の確認、復活。二国間交渉が最善。
・中国との防衛交流を進める。多少のリスクはあるが、それ以上に大きなメリットがある。(軍人というものは、共同訓練などで同じ釜の飯を食うと、独特の連帯感が生まれる)
双方が相手の出方を読み誤って軍事衝突になるのを防ぐ可能性は間違いなく高まる。
・日中2+2(双方の外務、防衛担当大臣による四者協議)の創設。
・国連平和維持活動(PKO)、東アジアシーレーンの安定、災害救助活動(DRO)などの分野で日中両国が軍隊の利用も含めて協力する。「日中安全保障共同宣言」を出すなど。
(台湾の取り扱いが問題になる可能性もあるので、対テロ対策や海上交通の安全面などに絞ってもよい。)
・上記を進めるにあたり、日本がふらついていると思われたら、米国から間違いなく圧力がかかる。ただ、米国もサウジアラビアやパキスタンなど、価値観の違う国と同様な軍事協定は結んでいるので、同じことをしたいだけだとはいえる。
・日本だけでは中国に対峙できないので、日米同盟も利用する。そのアピールは最大限に行うなど、バランスを取る。
(フィリピンの方法も参考に)
上記は、政治経済担当の知念敦によるものです。
中ロ合同で、日本列島を通過し、日本にミサイルを落とせる範囲を5日間航行しました。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20211023-OYT1T50247/ 読売新聞 2021/10/24
さらに11月18日には、中国海軍のミサイル駆逐艦とフリゲート艦、ロシア海軍の駆逐艦の3隻が、対馬海峡を南下、日本海から東シナ海に航行。
その翌日19日には、中国軍とロシア軍の爆撃機計4機が日本海から東シナ海の上空を飛行、沖縄島と宮古島の間を抜け、太平洋に出たり戻ったりしています。
日本の核攻撃できる装備で近海を行ったり来たり。米中ロなら怒り狂うほどの異常な行為をしています。
以前なら、こういうことがあれば、アメリカも爆撃機をフィリピンなどに飛ばしていましたが、最近は、訓練を重ね、欧米側がアジアで戦争できる体制に移行しているように見えます。
12月25日には、中国のミサイル艦等5隻が、1月4日にも、ロシアのミサイル艦等3隻が日本の領海を通っています。
近年ありえないほど、好き放題、実質的に、日本の喉元にあいくちをつきつけるような航行をしています。
統合幕僚監部 報道資料2021年
https://www.mod.go.jp/js/Press/press2021/press_pdf/p20211021_03.pdf
統合幕僚監部 報道資料2022年
https://www.mod.go.jp/js/Press/press2022.htm
そこで気になるのは、、統合幕僚監部も、ただ、欧米のの訓練を日本で受け入れており、危機回避する発信をしていない。
日本側が静観しているように見えることです。
例えば、山崎幸二統合幕僚長の21日記者会見
「両国軍による日本周辺での活動を高い関心を持って注視し、警戒・監視に万全を期したい」
これを外国語に変換すると、「興味を持って見ています」のようにととるかと思います。
だとすれば全然相手の挑発をとどめるメッセージになっていません。
これを放置すれば、徐々に相手方がエスカレートすることは目に見えています。
「放置すること」と、「挑発させないようクレームをつけること」は違います。
非行をさせないような仕組みを作ったり、親や大人が注意することは、放置とは違います。
相手と近しくなる努力をし、相手が動くように「やめようよ」という姿勢も大事かと思います。
軍事的なものの発動は限られても、皆がもっともと思うような発言をする、他国の巻き込み方、貿易や資源、海運、金融、日本にもいろんな方法があります。
日本は、国民に箝口令を引いて黙るのでなく、もっとロシア、中国、そしてアジア諸国等相手に発信をすべきです。
中ロは、端的に言うと、人の庭に勝手に入って、こちらに銃を構えて歩き回る行為をしています。
相手に非道があれば、そのつど、しっかりと怒り、強くクレームをつけないと、本当に後でとりかえしのつかないことになります。
相手に行動を変えさせるために、しっかりと、本気でやめさせるべく、意識を込めたクレームや動きをすることです。
霞ヶ関文学みたいな、日本人でも分かりにくい表現では、相手を助長させます。
相手がわかるように、相手が改善するように、精査して毅然とメッセージを発することです。
中ロと欧米が、近海で紛争をされたら、最も被害を被るのは、日本です。
アメリカは、今、日本の経済力と技術力を使って、中国と戦争させたいと考えています。
日本と中国、経済力のある国同士でないと、大きな戦争は起こせないからです。
最大の当事者が日本人であるのを意識し、放置しないことです。
バイデン政権以後、アジア、日本周辺でも、欧米諸国が、共同訓練を繰り返しています。
日本は、米中ロの大国の軍事、海路の要衝を多く持つ国で、もっと議論をリードできる立場にあります。
中国、ロシア東側の太平洋ルート、アメリカにとっての主要な横須賀、岩国など米軍基地を握っています。
本来はそれを意識し、もっと主体的に発信できるはずです。
後述しますが、中国との軍事訓練なども行って互いの武官の信頼関係をつくるのも必要だと思います。
日本は、意識的に、中国にも、ロシアにも、外交、防衛、官邸ルートで、クレームをつけ、なるべく対面でも話し合うことです。
放置は、第二次世界大戦前ドイツのような、緊張化を招きます。
また、日本から働きかけ、米中の狭間にあったフィリピン、ベトナムなど、アジアの国々が中国に向けて発言すべきです。
そしてロシアとは、安倍政権時のように、もっと日本から寄っていき、パイプを太くすべきです。
今のロシアは、岸田政権のアメリカ寄りすぎるスタンスに失望しています。
日本がロシアと組めば、アジアでのより強い発言力を持てることになります。
本当にウインウインになれる関係なのを、官邸も意識すべきです。
下記、ヒントになると思いますので、示します。
http://inorinowa2.blog.fc2.com/blog-entry-171.html
日本がとるべき二国間外交について 2018/01/15
・これまで、日中外交は、田中派が牛耳ってきたが、小渕総理の死後、小泉政権以降冷却化した。(現在は、二階、福田元総理、高村正彦などが親中パイプを持つか これの復活。)
・東シナ、尖閣問題などは、角栄、周恩来時の棚上げ維持、2008年合意(尖閣の共同開発をめざすと合意)の確認、復活。二国間交渉が最善。
・中国との防衛交流を進める。多少のリスクはあるが、それ以上に大きなメリットがある。(軍人というものは、共同訓練などで同じ釜の飯を食うと、独特の連帯感が生まれる)
双方が相手の出方を読み誤って軍事衝突になるのを防ぐ可能性は間違いなく高まる。
・日中2+2(双方の外務、防衛担当大臣による四者協議)の創設。
・国連平和維持活動(PKO)、東アジアシーレーンの安定、災害救助活動(DRO)などの分野で日中両国が軍隊の利用も含めて協力する。「日中安全保障共同宣言」を出すなど。
(台湾の取り扱いが問題になる可能性もあるので、対テロ対策や海上交通の安全面などに絞ってもよい。)
・上記を進めるにあたり、日本がふらついていると思われたら、米国から間違いなく圧力がかかる。ただ、米国もサウジアラビアやパキスタンなど、価値観の違う国と同様な軍事協定は結んでいるので、同じことをしたいだけだとはいえる。
・日本だけでは中国に対峙できないので、日米同盟も利用する。そのアピールは最大限に行うなど、バランスを取る。
(フィリピンの方法も参考に)
上記は、政治経済担当の知念敦によるものです。