ロシアとヨーロッパ諸国の武力衝突の危険性について その1
- 2020/10/07
- 15:48
現在、ヨーロッパ(とその後ろのアメリカ)とロシアの対立が深刻化しつつあります。
ロシア周辺国で包囲網がつくられ、ロシアを刺激し、核戦争に至りかねない状況があります。
アメリカは、1979年のソ連のアフガン侵攻、そして21世紀以降も、核大国であるロシアを潰そうと、ロシア周辺国に様々な紛争工作を仕掛けてきました。
(1979年のアフガン侵攻では、アメリカは、親米のパキスタン経由でアフガンにスティンガーミサイルなどの武器を送り、ソ連は撤退しました。そこから、9.11同時多発テロのオサマ・ビン・ラディンが登場します。
そのアフガン侵攻によるロシア兵の疲弊、麻薬流通から、今のロシアの政情不安が生まれたと言われます。
これはアメリカにとってのベトナムと似ています。ベトナム戦争後、アメリカは退役兵への麻薬を必要とし、メキシコの治安を悪化させる要因となりました。戦勝国でも、戦争の後遺症が今の治安に影響していることは一般に知っていただきたいです。)
アメリカがテロを受けた200年の9.11同時多発テロ事件のあと、米軍は、アフガンに侵攻して長期駐留し、実態としてロシア周辺のバルト3国にドルマネーをまいて、資本主義のいい思いをさせ、ロシア周辺国がNATO側になびくように、工作や運動、紛争を行ってきました。
ロシア周辺国での懐柔策や紛争がその後も続き、(本当に)核戦争手前の状況になっていた、2014年のウクライナ危機、その後のヨーロッパのドイツ米軍のポーランドなどへの米軍移転、欧州などへのミサイル配備が行われています。
そして今、アルメニア・アゼルバイジャン間での軍事衝突、ベラルーシで親ロシア大統領への抗議運動が発生しています。
(ウクライナ危機など、核戦争手前の状況までロシアが追い込まれていたのは思い出していただきたいです。)
今後、これらの国が、NATO寄りの勢力に侵攻されば、ロシアがNATO勢力に囲まれることになり、ロシア対ヨーロッパ勢の戦争を誘発することになりかねません。
アメリカ軍によるヨーロッパ圏内への核弾頭配備が発覚 2019/05/02
https://parstoday.com/ja/news/world-i52965
アルメニア・アゼルバイジャン間の緊張が意味するもの
31.07.2020 ~ 14.09.2020
https://www.trt.net.tr/japanese/puroguramu/2020/07/31/arumeniaazerubaiziyanjian-nojin-zhang-gayi-wei-surumono-1464792
ベラルーシ情勢 ロシアとの関係が焦点に 2020年8月19日 5時51分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200819/k10012573081000.html
このような、欧米(NATO勢)によるロシア弱体化のための工作は、東ヨーロッパ、ヨーロッパ、ロシア周辺国、バルト三国(エストニア、ラトビア、リトアニア)、ウクライナ、中央アジア(ウズベキスタン、カザフスタン、タジキスタン)、カフカス地方(グルジア、アルメニア、アゼルバイジャン)と、ロシア周辺の国を縫うように、武器や資金を支援したり、紛争を起こすなどの形で行われてきました。
下記地図を見れば、これらの国がロシアを包囲しているのがイメージできると思います。
地図参照 https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/9197/
それは首都モスクワにミサイルを発射できるところにに反ロシア国をつくることを意味し、ロシアにとっては首都を守る生命線を奪われることになるため、周辺国がとられそうになったときは、核戦争も辞さない姿勢で臨んでいます。
このようにアゼルバイジャンなどで混乱が続く状況下、ロシアは、核を使うことを明言した文書も公開しています。
これは欧米がロシアの同盟国を攻撃すれば、核攻撃も認めるというメッセージです。
(2020年6月、ロシアは、「核抑止の国家政策の基本」という文書を公表。その文書には、通常兵器でも同盟国などへの攻撃に対し、核兵器の使用を認めることが書かれており、アメリカを牽制する意味で公表したと言われる。)
ロシアが核使用の指針を公表、米国をけん制 2020/6/3 4:19
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59907600T00C20A6000000/
東ヨーロッパが米軍配備を求める背景として、ロシアに対する恐怖心があります。
東ヨーロッパ諸国が持つ、ロシアへの恐怖は特別なものがあります。
ロシアに近い、バルト3国、オーストリア、ベラルーシ、ウクライナ、ポーランド、ハンガリー、フィンランドなどは、第二次大戦時、ロシアに攻められており、その恐怖感は非常に大きいです。
そして、ロシアにも、第二次世界大戦で、ナチス・ドイツの侵攻を受けたトラウマがあり、自分寄りの国と国境を接していないと不安でしょうがない。常にウクライナやグルジア(ジョージア)などの緩衝地帯をつくりたいと考えている国です。
かといって、今のままEU諸国に米軍配備をすすめ、周辺国に混乱が起こされ、NATOがロシアに手を出すことがあれば第二次世界大戦のようになりかねません。
核戦争というのは、反撃されないために、総力戦になるものであり、ロシアも、つぶされるくらいなら力があるうちに反撃しようという判断をするからです。
その2に続きます。
ロシア周辺国で包囲網がつくられ、ロシアを刺激し、核戦争に至りかねない状況があります。
アメリカは、1979年のソ連のアフガン侵攻、そして21世紀以降も、核大国であるロシアを潰そうと、ロシア周辺国に様々な紛争工作を仕掛けてきました。
(1979年のアフガン侵攻では、アメリカは、親米のパキスタン経由でアフガンにスティンガーミサイルなどの武器を送り、ソ連は撤退しました。そこから、9.11同時多発テロのオサマ・ビン・ラディンが登場します。
そのアフガン侵攻によるロシア兵の疲弊、麻薬流通から、今のロシアの政情不安が生まれたと言われます。
これはアメリカにとってのベトナムと似ています。ベトナム戦争後、アメリカは退役兵への麻薬を必要とし、メキシコの治安を悪化させる要因となりました。戦勝国でも、戦争の後遺症が今の治安に影響していることは一般に知っていただきたいです。)
アメリカがテロを受けた200年の9.11同時多発テロ事件のあと、米軍は、アフガンに侵攻して長期駐留し、実態としてロシア周辺のバルト3国にドルマネーをまいて、資本主義のいい思いをさせ、ロシア周辺国がNATO側になびくように、工作や運動、紛争を行ってきました。
ロシア周辺国での懐柔策や紛争がその後も続き、(本当に)核戦争手前の状況になっていた、2014年のウクライナ危機、その後のヨーロッパのドイツ米軍のポーランドなどへの米軍移転、欧州などへのミサイル配備が行われています。
そして今、アルメニア・アゼルバイジャン間での軍事衝突、ベラルーシで親ロシア大統領への抗議運動が発生しています。
(ウクライナ危機など、核戦争手前の状況までロシアが追い込まれていたのは思い出していただきたいです。)
今後、これらの国が、NATO寄りの勢力に侵攻されば、ロシアがNATO勢力に囲まれることになり、ロシア対ヨーロッパ勢の戦争を誘発することになりかねません。
アメリカ軍によるヨーロッパ圏内への核弾頭配備が発覚 2019/05/02
https://parstoday.com/ja/news/world-i52965
アルメニア・アゼルバイジャン間の緊張が意味するもの
31.07.2020 ~ 14.09.2020
https://www.trt.net.tr/japanese/puroguramu/2020/07/31/arumeniaazerubaiziyanjian-nojin-zhang-gayi-wei-surumono-1464792
ベラルーシ情勢 ロシアとの関係が焦点に 2020年8月19日 5時51分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200819/k10012573081000.html
このような、欧米(NATO勢)によるロシア弱体化のための工作は、東ヨーロッパ、ヨーロッパ、ロシア周辺国、バルト三国(エストニア、ラトビア、リトアニア)、ウクライナ、中央アジア(ウズベキスタン、カザフスタン、タジキスタン)、カフカス地方(グルジア、アルメニア、アゼルバイジャン)と、ロシア周辺の国を縫うように、武器や資金を支援したり、紛争を起こすなどの形で行われてきました。
下記地図を見れば、これらの国がロシアを包囲しているのがイメージできると思います。
地図参照 https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/9197/
それは首都モスクワにミサイルを発射できるところにに反ロシア国をつくることを意味し、ロシアにとっては首都を守る生命線を奪われることになるため、周辺国がとられそうになったときは、核戦争も辞さない姿勢で臨んでいます。
このようにアゼルバイジャンなどで混乱が続く状況下、ロシアは、核を使うことを明言した文書も公開しています。
これは欧米がロシアの同盟国を攻撃すれば、核攻撃も認めるというメッセージです。
(2020年6月、ロシアは、「核抑止の国家政策の基本」という文書を公表。その文書には、通常兵器でも同盟国などへの攻撃に対し、核兵器の使用を認めることが書かれており、アメリカを牽制する意味で公表したと言われる。)
ロシアが核使用の指針を公表、米国をけん制 2020/6/3 4:19
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59907600T00C20A6000000/
東ヨーロッパが米軍配備を求める背景として、ロシアに対する恐怖心があります。
東ヨーロッパ諸国が持つ、ロシアへの恐怖は特別なものがあります。
ロシアに近い、バルト3国、オーストリア、ベラルーシ、ウクライナ、ポーランド、ハンガリー、フィンランドなどは、第二次大戦時、ロシアに攻められており、その恐怖感は非常に大きいです。
そして、ロシアにも、第二次世界大戦で、ナチス・ドイツの侵攻を受けたトラウマがあり、自分寄りの国と国境を接していないと不安でしょうがない。常にウクライナやグルジア(ジョージア)などの緩衝地帯をつくりたいと考えている国です。
かといって、今のままEU諸国に米軍配備をすすめ、周辺国に混乱が起こされ、NATOがロシアに手を出すことがあれば第二次世界大戦のようになりかねません。
核戦争というのは、反撃されないために、総力戦になるものであり、ロシアも、つぶされるくらいなら力があるうちに反撃しようという判断をするからです。
その2に続きます。