「原子力発電所の現状について」
- 2016/02/19
- 19:02
「原子力発電所の現状について」
1.放射能の体への影響について
昨年9月の川内原発を皮切りに、政府は原発再稼働を進めています。
福島の事故があんなに住環境、食物、生活を破壊し、産業復興しようにもできない状態、国土損失状態なのに、その被害をもたらした原発を、どんどん再稼働しています。
(この様子からすると、日米政府は「4,5年経ち、国民の関心がないから再稼働して大丈夫」と考えているのかもしれません。)
気遣い論で黙るのではなく、勇気をもって真実を語ることが、この失敗を繰り返さないことに繋がります。
忘れないように、なぜ原発(放射能)が危険なのかを書きます。
放射線を浴びると、体内の水が反応し、活性酸素を作ります。
これが反応の強い物質で、ある程度の量ならウイルス退治をしますが、量が多いと体の細胞や遺伝子を傷つけ、異常な細胞が増えて、がんになってしまいます。
そして、内部被ばくとして、例えばヨウ素131は甲状腺に、セシウム137は筋肉、臓器に、ストロンチウム90は骨に蓄積します。
体内に入ってしまうと、細胞への作用が強いアルファ線、ベータ線の影響まで、直接体内で受けるために、細胞損傷の度合いが強くなります。(このため内部被ばくは危険といわれます)
食物も、生物濃縮などにより(海草、草を食べる生物の体内に放射能がたまっていくため)、福島事故の際、魚、牛などの食料は特に線量が高くなりました。
2011年など、福島県の市民団体(フクロウの会)が子どもたちの尿検査をフランスの機関に依頼したところ、セシウムが検出されました。
今後、子ども達の健康状態を継続的に監視し、ケアしていく必要があります。
(上記「世界一わかりやすい放射能の本当の話 子どもを守る編」伊藤隼也著 より)
かつての水俣病のように、犠牲者が少なくなってから補償されても、後の祭りになりかねません。語らないことは、問題の放置、深刻化につながりかねません。
子や孫、ふるさとの復興、我慢する、妥協するではなく、今を変えるために、みんなで動くしかないのでは、と思います。
2.なぜ政府は原発を再稼働するのかについて
先に述べましたが、原発がどんどん再稼働しています。
国民の心身、健康に関わる問題です。憲法には「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」と書いてあります。国民には健康に生きる権利、それを求める権利があります。
テレビでは報道されませんが、こういう各地の意思表示も、ぜひウオッチしていただきたいと思います。寒々した中で、あきらめないでがんばっている人たちがいます。
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E9%87%91%E6%9B%9C%E8%A1%8C%E5%8B%95
15年8月に川内原発1号機が再稼働、10月には川内2号機、今年1月には今回の高浜原発3号機、高浜4号機が2月以降、伊方原発3号機が今春以降に再稼働予定です。
今、国民が動かないと、再稼働は進みます。そもそも、原発は危険でペイしません。
「施設代が高いので彼らの取り分が増える」から、「核武装など」の点から推進しています。
高浜原発も大ごとです。第162回小出裕章ジャーナル から一部要約。
http://www.rafjp.org/koidejournal/no162/
もし高浜原子力発電所で事故が起きれば、放射性物質は琵琶湖が直撃する。そうなれば、関西圏はもう水を飲めなくなってしまう。
規制委が、原発の新規制基準を作った際、責任をとれないので、避難計画は、それぞれの自治体が勝手に作れということになった。
自民党政権としては、今後の新規立地も考えているし、停止中の原子力発電所は全て再稼働させる宣言をしている。
とのことです。
そして、これは啓示の話になりますが、福島の廃炉決定に日本政府が3年以上もかかったのは、福島第一、第二原発に、何か隠さないといけないものがあったから、とのことです。
そして、下記などによると、「原発は、日本が核兵器をつくる能力をもつため」にあるとのことですので、「隠さないといけないもの」があったとすれば、福島原発に核兵器のようなものがあったから、という推測はできると思います。
政府が原発推進にこだわる理由:
「核兵器をつくるための技術的な能力というものを保持し続けたいというのが一番の動機なのです」
第156回小出裕章ジャーナル
http://www.rafjp.org/koidejournal/no156/
(日本は)平和利用と言いながら、プルトニウム(核兵器の材料)を手にしたいためにずっと原子力をやってきたのです。危険性は、福島第一原発の事故で分かっているわけですし、原子力が経済的にもペイしないのももちろんわかっている。
「核兵器をつくるための技術的な能力というものを保持し続けたい」というのが一番の動機です。
とのことです。
日本が核ミサイルを撃って、日本と中国で核ミサイルの応酬になったら、中国も日本の原発を破壊し、日本の国土は居住不能、水も食料もなくなるかと思われます。
日本は、狭い国土に原発がまんべんなくあります。(核配備と関係あるかもしれませんが)とにかく各地に、あります。
繰り返しますが、中国が脅威だからといって、自衛隊をいくら増強しても、徴兵制をしても、原発が破壊されれば、日本は復興できないほどのダメージを受けることは、目に見えています。
中国以外の国からでも、原発壊すぞと脅されたら、ひとたまりもありません。
実は誰が脅すか、わからないものです。
国民を有事など危険にさらさない意味でも、日本は原発はなくしたほうがいいのです。
(それとも政府は、単に中国のように持たなくては、と考えているのでしょうか。中国とは事情が違います。)
現実的に考えて、日本を守るには、自衛隊、徴兵制などより、民間や他国も一緒になり、中国と交流をする、不満があれば話し合う、顔を合わせて信頼を築き、着地点を探す、共生する以外にないのでは、と思います。テレビの印象操作には作為的なものを感じます。まるで、「テレビ局は、日本と中国に仲良くなってほしくないのでは」と感じてしまうほどです。
(まず顔を合わせて紛争解決できる例は、ほんとうはとても多いのです。報道はほとんど中国脅威論な印象操作をしますが、最近の株価が示すように、「中国経済なしでは、日本経済は回らない」のです。)
連続投稿その4は「TPPを国会審議しないことが大切なことについて」です。
掲載記事筆者:ミロク会・政治経済から平和を考えるチーム
1.放射能の体への影響について
昨年9月の川内原発を皮切りに、政府は原発再稼働を進めています。
福島の事故があんなに住環境、食物、生活を破壊し、産業復興しようにもできない状態、国土損失状態なのに、その被害をもたらした原発を、どんどん再稼働しています。
(この様子からすると、日米政府は「4,5年経ち、国民の関心がないから再稼働して大丈夫」と考えているのかもしれません。)
気遣い論で黙るのではなく、勇気をもって真実を語ることが、この失敗を繰り返さないことに繋がります。
忘れないように、なぜ原発(放射能)が危険なのかを書きます。
放射線を浴びると、体内の水が反応し、活性酸素を作ります。
これが反応の強い物質で、ある程度の量ならウイルス退治をしますが、量が多いと体の細胞や遺伝子を傷つけ、異常な細胞が増えて、がんになってしまいます。
そして、内部被ばくとして、例えばヨウ素131は甲状腺に、セシウム137は筋肉、臓器に、ストロンチウム90は骨に蓄積します。
体内に入ってしまうと、細胞への作用が強いアルファ線、ベータ線の影響まで、直接体内で受けるために、細胞損傷の度合いが強くなります。(このため内部被ばくは危険といわれます)
食物も、生物濃縮などにより(海草、草を食べる生物の体内に放射能がたまっていくため)、福島事故の際、魚、牛などの食料は特に線量が高くなりました。
2011年など、福島県の市民団体(フクロウの会)が子どもたちの尿検査をフランスの機関に依頼したところ、セシウムが検出されました。
今後、子ども達の健康状態を継続的に監視し、ケアしていく必要があります。
(上記「世界一わかりやすい放射能の本当の話 子どもを守る編」伊藤隼也著 より)
かつての水俣病のように、犠牲者が少なくなってから補償されても、後の祭りになりかねません。語らないことは、問題の放置、深刻化につながりかねません。
子や孫、ふるさとの復興、我慢する、妥協するではなく、今を変えるために、みんなで動くしかないのでは、と思います。
2.なぜ政府は原発を再稼働するのかについて
先に述べましたが、原発がどんどん再稼働しています。
国民の心身、健康に関わる問題です。憲法には「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」と書いてあります。国民には健康に生きる権利、それを求める権利があります。
テレビでは報道されませんが、こういう各地の意思表示も、ぜひウオッチしていただきたいと思います。寒々した中で、あきらめないでがんばっている人たちがいます。
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E9%87%91%E6%9B%9C%E8%A1%8C%E5%8B%95
15年8月に川内原発1号機が再稼働、10月には川内2号機、今年1月には今回の高浜原発3号機、高浜4号機が2月以降、伊方原発3号機が今春以降に再稼働予定です。
今、国民が動かないと、再稼働は進みます。そもそも、原発は危険でペイしません。
「施設代が高いので彼らの取り分が増える」から、「核武装など」の点から推進しています。
高浜原発も大ごとです。第162回小出裕章ジャーナル から一部要約。
http://www.rafjp.org/koidejournal/no162/
もし高浜原子力発電所で事故が起きれば、放射性物質は琵琶湖が直撃する。そうなれば、関西圏はもう水を飲めなくなってしまう。
規制委が、原発の新規制基準を作った際、責任をとれないので、避難計画は、それぞれの自治体が勝手に作れということになった。
自民党政権としては、今後の新規立地も考えているし、停止中の原子力発電所は全て再稼働させる宣言をしている。
とのことです。
そして、これは啓示の話になりますが、福島の廃炉決定に日本政府が3年以上もかかったのは、福島第一、第二原発に、何か隠さないといけないものがあったから、とのことです。
そして、下記などによると、「原発は、日本が核兵器をつくる能力をもつため」にあるとのことですので、「隠さないといけないもの」があったとすれば、福島原発に核兵器のようなものがあったから、という推測はできると思います。
政府が原発推進にこだわる理由:
「核兵器をつくるための技術的な能力というものを保持し続けたいというのが一番の動機なのです」
第156回小出裕章ジャーナル
http://www.rafjp.org/koidejournal/no156/
(日本は)平和利用と言いながら、プルトニウム(核兵器の材料)を手にしたいためにずっと原子力をやってきたのです。危険性は、福島第一原発の事故で分かっているわけですし、原子力が経済的にもペイしないのももちろんわかっている。
「核兵器をつくるための技術的な能力というものを保持し続けたい」というのが一番の動機です。
とのことです。
日本が核ミサイルを撃って、日本と中国で核ミサイルの応酬になったら、中国も日本の原発を破壊し、日本の国土は居住不能、水も食料もなくなるかと思われます。
日本は、狭い国土に原発がまんべんなくあります。(核配備と関係あるかもしれませんが)とにかく各地に、あります。
繰り返しますが、中国が脅威だからといって、自衛隊をいくら増強しても、徴兵制をしても、原発が破壊されれば、日本は復興できないほどのダメージを受けることは、目に見えています。
中国以外の国からでも、原発壊すぞと脅されたら、ひとたまりもありません。
実は誰が脅すか、わからないものです。
国民を有事など危険にさらさない意味でも、日本は原発はなくしたほうがいいのです。
(それとも政府は、単に中国のように持たなくては、と考えているのでしょうか。中国とは事情が違います。)
現実的に考えて、日本を守るには、自衛隊、徴兵制などより、民間や他国も一緒になり、中国と交流をする、不満があれば話し合う、顔を合わせて信頼を築き、着地点を探す、共生する以外にないのでは、と思います。テレビの印象操作には作為的なものを感じます。まるで、「テレビ局は、日本と中国に仲良くなってほしくないのでは」と感じてしまうほどです。
(まず顔を合わせて紛争解決できる例は、ほんとうはとても多いのです。報道はほとんど中国脅威論な印象操作をしますが、最近の株価が示すように、「中国経済なしでは、日本経済は回らない」のです。)
連続投稿その4は「TPPを国会審議しないことが大切なことについて」です。
掲載記事筆者:ミロク会・政治経済から平和を考えるチーム