利権でなく、市民本位で政治を変えていく実例について(イタリアの五つ星運動について)
- 2019/05/28
- 07:19
政府が企業寄りに規制緩和する中、国民にできることの実例がありましたので紹介します。
これらを本気で取り入れ、実践していくことで、日本も変わっていくと考えます。
市民が政治に関わって変えていくことは、大切な動きだと思います。政治の影響を最も受けるのは一般市民だからです。
「日本が売られる」堤未果 著より
1.イタリアの五つ星運動について
失業率11%、25歳未満の若者の失業率が4割というイタリアで、2009年、2人のコメディアンが始めた政治運動です。
2人からはじまりましたが、市民参加型を目指して、SNSやインターネットを使い、わずか8年で政権をとりました。
スローガンは「環境の保護、インターネットの自由、水資源保護、持続可能な交通、経済成長(シンボル旗の5つ星はこれを表す)」とのことです。
最も大事なポリシーは、「地元のことは政治家に丸投げせず、住民たちが決めること。」そのために、当選後は議員給与の半減を承認できる人を募り、国の未来を本気で憂う人であればネット上で紹介し、五つ星から出馬させ、自分たちの中からどんどん議員を送り込むことをしています。
さらに、企業や多国籍企業のコントロールを避けるため、選挙資金は、専用アプリで少額の寄付をたくさんの者から集める手法をとっています。寄付金の余剰は、地震で倒壊した学校の再建などに寄付。
そうして、すべての政治家が、市民にコントロールされる政治を目指しているとのことです。意識的なコメディアン、市民のための政治という働きかけで政権まで取っている動きには、日本や他国も注目すべきだと思います。
政治に無関心な者を動かすため、彼らに決定権を与え、当事者にします。
例えば「高すぎる授業料」「失業対策」など、身近なテーマを挙げ、法案や制度改定のアイディアをSNSで出す取組をします。
市民自らを当事者にするため、「ルッソ」というアプリですべての政策を公開し、党員がスマホやタブレットから行うメール投票により、党のマニフェストを決めていきます。SNSで具体的に政策に関与させることができるようになっています。
国会に出す前に、党員が法案の中身について自由に意見を出せます。市民提案でも、党員投票で最多数が得られれば法案が採用され、国会に出せます。
「シェアリング」というアプリで、これらの内容について市民が自由に意見を交わすことができます。
その中からさらに新しい提案が誕生し、法案が進化していく、とのことです。
(参考)イタリアの「五つ星運動」から学ぶ、日本の新しい政党のかたちとは?
https://forbesjapan.com/articles/detail/25355/2/1/1
日本でも、賛同者でSNSで盛り上がるだけでは、選挙で惨敗するパターンが少なくない。
五つ星運動では(支持者を広げるために)反対意見を聞くチャンスを逃がさないようにして、直接顔を合わせた対話を行っています。
対話を求め、議員が広場、カフェ、学校などに出向き、直接顔を見ながら、自分と違う意見にも耳を傾け、対話を重ねていきます。
五つ星運動の議員は、毎週どこかの広場やカフェに来て、議員が即興で歌ったりして楽しい。支持者によれば、自分の声がすぐに反映されるから、楽しくてワクワクするとのことです。
議員との対話による関わりの例:飲食店店員が、議員の勧める「イーラーニング」というアプリを開き、市民にどのような権利があるかを学びます。これにより店員が店長と交通費の交渉に成功したとのこと。(権利や制度を市民が知り、活用する。)
腐敗防止も大切で、党の所属議員は、自分の選挙区のために不正使用ができないよう支援者名簿へのアクセスを禁じられています。非民主的な動きをした議員はすぐに党の裁判にかけられ、速やかに処罰されます。
イタリアの五つ星運動の紹介は以上ですが、
堤さんは、「政府が国民の声を聞かなくなったとき、自分たちの住む地域から小さな変化を起こしていくことは有効である。それがやがて大きな力になり、国全体を動かします。」と述べています。
日本でも、「住民が制度を知って関与し、現状を変化させること」「政治家が住民と交わる」ことは必要だと考えます。
政治は、一人のカリスマを信じて行うものではないと思います。
あの人だから信じる、あの人だから嫌いというレベルのものでもないかと思います。
世の中をしっかりと、多くの人にとってよくさせていくには、人任せにせず、住民自身が政策を知り、地域や政府に働きかけて変えていく必要と思います。
そうやって政治家を動かしていくことが必要だと思います。
市民が、常に正しい「情報」を持ち、日々、軌道修正していくことが、必要と考えます。
この記事は、政治経済担当のA.Cによる記事です。
これらを本気で取り入れ、実践していくことで、日本も変わっていくと考えます。
市民が政治に関わって変えていくことは、大切な動きだと思います。政治の影響を最も受けるのは一般市民だからです。
「日本が売られる」堤未果 著より
1.イタリアの五つ星運動について
失業率11%、25歳未満の若者の失業率が4割というイタリアで、2009年、2人のコメディアンが始めた政治運動です。
2人からはじまりましたが、市民参加型を目指して、SNSやインターネットを使い、わずか8年で政権をとりました。
スローガンは「環境の保護、インターネットの自由、水資源保護、持続可能な交通、経済成長(シンボル旗の5つ星はこれを表す)」とのことです。
最も大事なポリシーは、「地元のことは政治家に丸投げせず、住民たちが決めること。」そのために、当選後は議員給与の半減を承認できる人を募り、国の未来を本気で憂う人であればネット上で紹介し、五つ星から出馬させ、自分たちの中からどんどん議員を送り込むことをしています。
さらに、企業や多国籍企業のコントロールを避けるため、選挙資金は、専用アプリで少額の寄付をたくさんの者から集める手法をとっています。寄付金の余剰は、地震で倒壊した学校の再建などに寄付。
そうして、すべての政治家が、市民にコントロールされる政治を目指しているとのことです。意識的なコメディアン、市民のための政治という働きかけで政権まで取っている動きには、日本や他国も注目すべきだと思います。
政治に無関心な者を動かすため、彼らに決定権を与え、当事者にします。
例えば「高すぎる授業料」「失業対策」など、身近なテーマを挙げ、法案や制度改定のアイディアをSNSで出す取組をします。
市民自らを当事者にするため、「ルッソ」というアプリですべての政策を公開し、党員がスマホやタブレットから行うメール投票により、党のマニフェストを決めていきます。SNSで具体的に政策に関与させることができるようになっています。
国会に出す前に、党員が法案の中身について自由に意見を出せます。市民提案でも、党員投票で最多数が得られれば法案が採用され、国会に出せます。
「シェアリング」というアプリで、これらの内容について市民が自由に意見を交わすことができます。
その中からさらに新しい提案が誕生し、法案が進化していく、とのことです。
(参考)イタリアの「五つ星運動」から学ぶ、日本の新しい政党のかたちとは?
https://forbesjapan.com/articles/detail/25355/2/1/1
日本でも、賛同者でSNSで盛り上がるだけでは、選挙で惨敗するパターンが少なくない。
五つ星運動では(支持者を広げるために)反対意見を聞くチャンスを逃がさないようにして、直接顔を合わせた対話を行っています。
対話を求め、議員が広場、カフェ、学校などに出向き、直接顔を見ながら、自分と違う意見にも耳を傾け、対話を重ねていきます。
五つ星運動の議員は、毎週どこかの広場やカフェに来て、議員が即興で歌ったりして楽しい。支持者によれば、自分の声がすぐに反映されるから、楽しくてワクワクするとのことです。
議員との対話による関わりの例:飲食店店員が、議員の勧める「イーラーニング」というアプリを開き、市民にどのような権利があるかを学びます。これにより店員が店長と交通費の交渉に成功したとのこと。(権利や制度を市民が知り、活用する。)
腐敗防止も大切で、党の所属議員は、自分の選挙区のために不正使用ができないよう支援者名簿へのアクセスを禁じられています。非民主的な動きをした議員はすぐに党の裁判にかけられ、速やかに処罰されます。
イタリアの五つ星運動の紹介は以上ですが、
堤さんは、「政府が国民の声を聞かなくなったとき、自分たちの住む地域から小さな変化を起こしていくことは有効である。それがやがて大きな力になり、国全体を動かします。」と述べています。
日本でも、「住民が制度を知って関与し、現状を変化させること」「政治家が住民と交わる」ことは必要だと考えます。
政治は、一人のカリスマを信じて行うものではないと思います。
あの人だから信じる、あの人だから嫌いというレベルのものでもないかと思います。
世の中をしっかりと、多くの人にとってよくさせていくには、人任せにせず、住民自身が政策を知り、地域や政府に働きかけて変えていく必要と思います。
そうやって政治家を動かしていくことが必要だと思います。
市民が、常に正しい「情報」を持ち、日々、軌道修正していくことが、必要と考えます。
この記事は、政治経済担当のA.Cによる記事です。