翁長雄志沖縄県知事が、昨日、死去されたことについて
- 2018/08/09
- 07:36
沖縄県知事の翁長雄志氏が2018年8月8日夕方、死去されました。
享年67歳でした。
翁長さんは、2014年11月、県知事選で、辺野古に米軍基地は造らせないという公約を掲げて、辺野古埋立を承認した仲井眞弘多前知事に10万票近くの差をつけ、当選し、日本政府が辺野古への米軍(自衛隊とも言われる)基地建設を強硬に進める中、辺野古に新基地を造らせないという姿勢を一貫して貫いていました。
日本政府からの重圧は計り知れないものがあったと思います。
それこそ心身を削りながら、沖縄県民のために命をかけて尽くしてきたと思います。
ほんとうに、重圧を抱えながら、勇気と意志を持ち、政府や米国軍産複合体などの基地建設の重圧に対峙してきたことを、今、県民や日本人によく知ってもらいたいと思います。原発、基地、日本の権力構造が見える、日本全体にかかる問題です。
下記の翁長知事の表情が、現状や真実を物語っていると思います。
https://www.sankei.com/photo/story/news/180623/sty1806230020-n1.html
2018年は知事選が予定され、辺野古の工事を止める埋立承認撤回に向けた聴聞手続を、8月9日に開始する予定でした。
知事選で重要な今年の4月に入り、開腹検査を行い、すい臓がんとの診断が出たこと、その後、早急に手術を行ったあと、急速に衰弱していき、短期間で肝臓などに転移したこと。撤回に向けた聴聞手続を始めようとするやいなや、その前日に意識混濁し、死去に至ったことは、タイミングや状況などからすると、医療テロなどとも言われますが、意図的な操作があった可能性が高いと考えます。
https://blog.goo.ne.jp/kimito39/e/330cbd6a863660ca62e0ebc009710d98現在の技術なら、ガン細胞や発がん性物質の注射をすることも可能となっています。生体検査といって、不用意に開腹をしたり、臓器に検査注射針などを刺すことなどは、厳に気をつけなければいけなかったのではないかと思います。
安倍政権下では閣僚や官僚、ジャーナリストなど多くの人が「自殺」しています。
東電、国、自治体による原発被害を報道した『報道ステーション』のディレクター、岩路真樹氏が不審死をしたり、、森友の決裁書改ざんを上から命じられ「財務省からの指示があった」などのメモを残した近畿財務局の男性職員(53)が自殺したとされています。
松岡利勝農相、消費者庁の審議官 、内閣情報調査室の参事官も自殺という形で亡くなっています。
政権に異を唱える人が消され、逆らうとこうなる、と見せしめにされ、皆が口を閉ざし、独裁する世の中にならないように、このような状況を多くの国民こそが、記憶し、語るべきです。https://blog.goo.ne.jp/kimito39/e/bc26af7261982118ac19839320de2536
中南米などでは、アメリカの覇権主義に批判的な、ベネズエラのウゴ・チャベス大統領が、「中南米カリブ諸国共同体(CELAC)」を2011年に発足しましたが、同じ年にがんと診断され、2013年になくなりました。(中南米は、ほんとうにアメリカの戦争、紛争、支配に巻き込まれ、特に上記「中南米カリブ諸国共同体(CELAC)」発足前後に、急に多くの大統領がガンになりました。普通に考えて、アメリカCIAの工作があったものと考えられます。各国民も嘆いていました。中南米諸国の国民は、こういう工作は一般に知られているかと思います。その一方で、数十年、ずっと治安や麻薬含め、良くない状態が続いています。)
そのチャベス氏も演説において、下記のような内容の注意喚起を行っていました。
https://jp.reuters.com/article/tk0696410-chavez-us-cancer-idJPTYE7BS01920111229
選挙で民意により、国民の想いや願いで選ばれた政治家が、その志をこのような形で、ないがしろにされることは、あってはなりません。皆が、ここだけの話、と黙殺せず、堂々と怒りを口に出して防いでいくべきです。それで世の中が変わっていきます。
これから、沖縄は、ほんとうに、「自衛隊基地設置」、「カジノ推進」、「辺野古新基地建設あきらめ容認」の動きが強まる可能性がありますが、残された者はあきらめ感に流されず、金や地位、保身に走らず、県民の平和と安全を守らないといけないと思います。
今、ほどんど報道されませんが、政府も絶望感をつくるべく、辺野古埋立を強硬に推し進めています。みんなで意識して行動し続け、工事中断、中止にもっていくべきだと思います。
そして、これは今週、来週に関わることですが、
政府は8月17日(金)から辺野古に埋立土砂を投入する予定としています。
翁長知事がいない今の県で、職務代理者となっている両副知事(知事の死後、東京に行き政府と面談した謝花喜一郎氏、現職務代理者の富川盛武氏)が、8月16日までに撤回手続きをとるかどうかに、注目すべきです。
仮に、(考えたくもありませんが)彼らが官邸の指示に応じるとすれば、「職務代理者で撤回をできるか検討中」と言って、結局、土砂投入後に撤回する、あるいは「不測のタイミングで土砂を投入され、対応できなかった」などとして、政府と「あうんの呼吸」で、土砂投入させることも考えられるからです。これまで工事を強行した政府が、「喪に服すから」撤回を待つように、と県に要請(指示)しています。彼らは、沖縄県が撤回し、トランプ政権がこれに着目し、辺野古建設を方針転換するのを何よりも恐れています。このため、今は、どんな懐柔策、脅しでも使うと考えます。逆に言えば、辺野古建設方針を転換する最大のチャンスが訪れています。
政府は、バケツ一杯でも、知事選前に土砂投入したい、というようなコメントを出していました。土砂が投入されると、裁判上では、「工事が戻れないくらい進んだから、訴えの利益なし。従って却下」とする理由を格段に強めてしまいます。そして、これが大事ですが、県民の代表、知事の意思表示としても埋立を認めたととられてしまいます。
撤回直前に知事が意識混濁になったことも念頭に入れるべきです。彼らは何としても撤回させたくないのです。
「知事選前に撤回を無効化され土砂を入れられたら、諦め感で知事選がもたない」という考えもたしかにあります。
今は、まず工事を止める、環境を守る「県民の代表、知事の意志表示として土砂投入前に撤回する」ことが大事ではないでしょうか。県民は、土砂投入だけで本当に知事選を投げ出すでしょうか。
頭で考え、時間を稼ぐつもりで土砂投入後に撤回しても、土砂投入後では工事停止、環境保全、意思表示の意味合いが全く変わってきます。
「土砂投入をさせない」県民大会に多くの人が集まった民意も踏まえ、土砂投入前に撤回することがベストだと考えます。
タイミングで意味合いが変わります。諦め感を増大させるかどうかは、これからの県民次第です。
その意味で、県が「8月16日などの土砂投入前に撤回をするかどうか」には、注目が必要です。
とは言っても、これがもっと大事なことですが、仮に土砂が入ったからといって、あきらめることはありません。この工事は約9年半かかると言われています。
土砂投入も、政府からすれば今で、県民・国民に諦め、絶望感をもたせ、この問題は終了済みと手を引かせるための手段の一つです。確かに土砂投入はすべきではありませんが、土砂が入ったからといって、もうだめだと阻止をあきらめるものでもありません。(それとこれは本当は別の話です)
諦めずに造らせない行動を続けてれば、必ず工事を中止するタイミングは巡ってきます。
基地として運用されれば、それこそ、オスプレイを洗う排水、排洗剤、汚染物質、核物質などで辺野古の海や陸がだめになってしまいます。
自衛隊が駐留し、多少の経済効果は出るかもしれませんが、超低空飛行、墜落事故が起こっても文句はいえなくなるでしょう。「あのとき問題があることを知りながらみんなで結局、建設を認めたでしょう」と言われると思います。
過去記事 なぜ辺野古基地の建設はいけないのかについて
http://inorinowa2.blog.fc2.com/blog-entry-176.html
上記記事より
「(辺野古移設や自衛隊基地建設によって)日中戦争の防波堤として、日本を使おうとしている。
ほんとうに、今、目先のお金に転ばされていいのか。自分だけならもらっても関係ない、と思っている人は、ほんとうによくよく考えるべき時期です。」
そして今後、翁長知事関連の報道では、報道統制などにより、翁長氏だけを、辺野古反対を主張した個人、という言説を流していく、過去の一個人に過ぎない、過去の人、流れは変わっている、という印象操作を行ってくることが考えられます。
そういう印象操作に流されず、翁長知事は、あくまで辺野古建設に、7割から8割の県民が反対している「県民の代表」として、一日一日がんばってきたことを忘れてはなりません。
辺野古基地を造らさないためには、残された私たちが、翁長氏を、「過去の人」にしないことが今、大切と考えます。
アジアの平和を守り続けたいと思う人は、しっかりとこの意志を持ち続け、沖縄、日本の軍国化の流れを力を合わせてとどめ、変えていかないといけないと思います。
翁長知事は、ほんとうに、沖縄が日本、アジア、世界の平和の架け橋になりたい、と演説や会見のたびに、繰り返し話していました。逆風や官邸のいじめにさらされる中、それはできる、という信念を持ち続けたのだと思います。
話からは、その邪魔をする存在も感じているようでした。
ほんとうに、アジアの多くの人が、翁長さんの平和への想い、意思をよく知り、覚え、平和への想い、行動を引き継ぎ、平和なアジアをつくっていってほしいと思います。
翁長知事のご冥福をお祈りします。地上の私たちもがんばりますので、オール沖縄を命がけでつくった、玉城義和さん(沖縄県議)と一緒に、どうか沖縄の未来を見守っていただけたらと思います。
ネット上でもほとんど報道されませんが、
翁長知事の最近のコメントを掲載します。
2018年6月23日 慰霊の日における「平和宣言」より
・東アジアでの対話の進展の一方で、依然として世界では、地域紛争やテロなどにより、人権侵害、難民、飢餓、貧困などの多くの問題が山積しています。世界中の人々が、民族や宗教、そして価値観の違いを乗り越えて、強い意志で平和を求め協力して取り組んでいかなければなりません。
・昨今、東アジアをめぐる安全保障環境は、大きく変化しており、先日の米朝首脳会談においても、朝鮮半島の非核化への取り組みや平和体制の構築について共同声明が発表されるなど緊張緩和に向けた動きが始まっています。
・平和を求める大きな流れの中にあっても、20年以上も前に合意した辺野古への移設が普天間飛行場問題の唯一の解決策と言えるのでしょうか。日米両政府は現行計画を見直すべきではないでしょうか。民意を顧みず工事が進められている辺野古新基地建設については、沖縄の基地負担軽減に逆行しているばかりではなく、アジアの緊張緩和の流れにも逆行していると言わざるを得ず、全く容認できるものではありません。
全文
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-744820.html
2018年7月27日 辺野古埋立承認撤回の記者会見において
・沖縄はアジアの地政学的な意味も含めて経済ということでは大変大きな立場になってきている。こういったこと等を平和的利用、アジアの中の沖縄の役割、日本とアジアの架け橋、こういったところに沖縄のあるべき姿があるんではないかと思う。
・いつかまた切り捨てられるような沖縄ではできない。思いがないとこの問題には答えられないんですよ。この思いをみんなでどういう風に共有して何十年後の子や孫にね、私たちの沖縄何百年も苦労してきたんだから、いまやっと沖縄飛び立とうとしている訳だから、そしてそれは十二分に可能な世の中になってきているんで、そういう中で飛び立とうとしているのを足を引っ張ろうとしてまた沖縄は、まあまあまあ振興策もらって基地を預かったらいいんですよなどというものが、これから以降もこういうのがあったら沖縄の政治家としては、これはとても今日までやってきた政治家が私と別な事を言っている場合には、私からすると容認できないというような思いです。
全文
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-769882.html
2018年8月8日(なくなられた日) 上原康助さんをしのぶ会での 翁長知事あいさつ文(代読)
・私はどのような立場に立っても信念を曲げず、沖縄を第一に考えてきた。(上原康助さんの)意志を胸に刻み、未来を担う子や孫が心穏やかに笑顔で暮らせる沖縄を築き上げるため、努力を続けていく。
翁長知事は、沖縄の人々の明るい未来を夢見ながら、その信念を曲げずに耐え抜き、生涯を貫き通した方だったと思います。その意志の強さ、想いは、県民、日本国民が引き継ぐべき宝で、日本人がもっと持つべきものだと思います。
私は、沖縄にこのようなリーダーがいたことを誇りに思います。その意志や想いをしっかりと心と体に受け継ぎながら、未来を担う子や孫の幸せのために、みんなと力を合わせ、取り組んでいきたいと思います。
翁長知事の奥さん、翁長樹子(みきこ)さん 関連記事
http://lite-ra.com/2016/01/post-1874_2.html
翁長知事と想いを同じくしてきた、こういう方に、もっと表に出ていただき、沖縄の平和と未来への想いを語っていただきたいです。
翁長樹子さんコメント
・知事選に出るときに、あの人は『ぼくはピエロになるかもしれない』と言っていたの。一歩間違えれば、保革双方の支持者が離れていくって。でも彼は『自分はそれでも構わない』とも。
もっと言うとね、私言ったの。『あなた、殺されちゃうかもしれないよ』って。それでも翁長は『それでもしょうがないと思っている』って」
知事のおば、翁長安子さんコメント
・「裁判の行方はわからない。でも勝とうが負けようが、沖縄のプライドだけは、もう捨てたくない。そして、1人でも多くの子どもたちに、沖縄戦のことを、平和がいかに大切かを、伝え続けていきたい」
リテラ参考記事
http://lite-ra.com/2018/08/post-4176.html
この記事は、A.Cによるものです。
享年67歳でした。
翁長さんは、2014年11月、県知事選で、辺野古に米軍基地は造らせないという公約を掲げて、辺野古埋立を承認した仲井眞弘多前知事に10万票近くの差をつけ、当選し、日本政府が辺野古への米軍(自衛隊とも言われる)基地建設を強硬に進める中、辺野古に新基地を造らせないという姿勢を一貫して貫いていました。
日本政府からの重圧は計り知れないものがあったと思います。
それこそ心身を削りながら、沖縄県民のために命をかけて尽くしてきたと思います。
ほんとうに、重圧を抱えながら、勇気と意志を持ち、政府や米国軍産複合体などの基地建設の重圧に対峙してきたことを、今、県民や日本人によく知ってもらいたいと思います。原発、基地、日本の権力構造が見える、日本全体にかかる問題です。
下記の翁長知事の表情が、現状や真実を物語っていると思います。
https://www.sankei.com/photo/story/news/180623/sty1806230020-n1.html
2018年は知事選が予定され、辺野古の工事を止める埋立承認撤回に向けた聴聞手続を、8月9日に開始する予定でした。
知事選で重要な今年の4月に入り、開腹検査を行い、すい臓がんとの診断が出たこと、その後、早急に手術を行ったあと、急速に衰弱していき、短期間で肝臓などに転移したこと。撤回に向けた聴聞手続を始めようとするやいなや、その前日に意識混濁し、死去に至ったことは、タイミングや状況などからすると、医療テロなどとも言われますが、意図的な操作があった可能性が高いと考えます。
https://blog.goo.ne.jp/kimito39/e/330cbd6a863660ca62e0ebc009710d98現在の技術なら、ガン細胞や発がん性物質の注射をすることも可能となっています。生体検査といって、不用意に開腹をしたり、臓器に検査注射針などを刺すことなどは、厳に気をつけなければいけなかったのではないかと思います。
安倍政権下では閣僚や官僚、ジャーナリストなど多くの人が「自殺」しています。
東電、国、自治体による原発被害を報道した『報道ステーション』のディレクター、岩路真樹氏が不審死をしたり、、森友の決裁書改ざんを上から命じられ「財務省からの指示があった」などのメモを残した近畿財務局の男性職員(53)が自殺したとされています。
松岡利勝農相、消費者庁の審議官 、内閣情報調査室の参事官も自殺という形で亡くなっています。
政権に異を唱える人が消され、逆らうとこうなる、と見せしめにされ、皆が口を閉ざし、独裁する世の中にならないように、このような状況を多くの国民こそが、記憶し、語るべきです。https://blog.goo.ne.jp/kimito39/e/bc26af7261982118ac19839320de2536
中南米などでは、アメリカの覇権主義に批判的な、ベネズエラのウゴ・チャベス大統領が、「中南米カリブ諸国共同体(CELAC)」を2011年に発足しましたが、同じ年にがんと診断され、2013年になくなりました。(中南米は、ほんとうにアメリカの戦争、紛争、支配に巻き込まれ、特に上記「中南米カリブ諸国共同体(CELAC)」発足前後に、急に多くの大統領がガンになりました。普通に考えて、アメリカCIAの工作があったものと考えられます。各国民も嘆いていました。中南米諸国の国民は、こういう工作は一般に知られているかと思います。その一方で、数十年、ずっと治安や麻薬含め、良くない状態が続いています。)
そのチャベス氏も演説において、下記のような内容の注意喚起を行っていました。
https://jp.reuters.com/article/tk0696410-chavez-us-cancer-idJPTYE7BS01920111229
選挙で民意により、国民の想いや願いで選ばれた政治家が、その志をこのような形で、ないがしろにされることは、あってはなりません。皆が、ここだけの話、と黙殺せず、堂々と怒りを口に出して防いでいくべきです。それで世の中が変わっていきます。
これから、沖縄は、ほんとうに、「自衛隊基地設置」、「カジノ推進」、「辺野古新基地建設あきらめ容認」の動きが強まる可能性がありますが、残された者はあきらめ感に流されず、金や地位、保身に走らず、県民の平和と安全を守らないといけないと思います。
今、ほどんど報道されませんが、政府も絶望感をつくるべく、辺野古埋立を強硬に推し進めています。みんなで意識して行動し続け、工事中断、中止にもっていくべきだと思います。
そして、これは今週、来週に関わることですが、
政府は8月17日(金)から辺野古に埋立土砂を投入する予定としています。
翁長知事がいない今の県で、職務代理者となっている両副知事(知事の死後、東京に行き政府と面談した謝花喜一郎氏、現職務代理者の富川盛武氏)が、8月16日までに撤回手続きをとるかどうかに、注目すべきです。
仮に、(考えたくもありませんが)彼らが官邸の指示に応じるとすれば、「職務代理者で撤回をできるか検討中」と言って、結局、土砂投入後に撤回する、あるいは「不測のタイミングで土砂を投入され、対応できなかった」などとして、政府と「あうんの呼吸」で、土砂投入させることも考えられるからです。これまで工事を強行した政府が、「喪に服すから」撤回を待つように、と県に要請(指示)しています。彼らは、沖縄県が撤回し、トランプ政権がこれに着目し、辺野古建設を方針転換するのを何よりも恐れています。このため、今は、どんな懐柔策、脅しでも使うと考えます。逆に言えば、辺野古建設方針を転換する最大のチャンスが訪れています。
政府は、バケツ一杯でも、知事選前に土砂投入したい、というようなコメントを出していました。土砂が投入されると、裁判上では、「工事が戻れないくらい進んだから、訴えの利益なし。従って却下」とする理由を格段に強めてしまいます。そして、これが大事ですが、県民の代表、知事の意思表示としても埋立を認めたととられてしまいます。
撤回直前に知事が意識混濁になったことも念頭に入れるべきです。彼らは何としても撤回させたくないのです。
「知事選前に撤回を無効化され土砂を入れられたら、諦め感で知事選がもたない」という考えもたしかにあります。
今は、まず工事を止める、環境を守る「県民の代表、知事の意志表示として土砂投入前に撤回する」ことが大事ではないでしょうか。県民は、土砂投入だけで本当に知事選を投げ出すでしょうか。
頭で考え、時間を稼ぐつもりで土砂投入後に撤回しても、土砂投入後では工事停止、環境保全、意思表示の意味合いが全く変わってきます。
「土砂投入をさせない」県民大会に多くの人が集まった民意も踏まえ、土砂投入前に撤回することがベストだと考えます。
タイミングで意味合いが変わります。諦め感を増大させるかどうかは、これからの県民次第です。
その意味で、県が「8月16日などの土砂投入前に撤回をするかどうか」には、注目が必要です。
とは言っても、これがもっと大事なことですが、仮に土砂が入ったからといって、あきらめることはありません。この工事は約9年半かかると言われています。
土砂投入も、政府からすれば今で、県民・国民に諦め、絶望感をもたせ、この問題は終了済みと手を引かせるための手段の一つです。確かに土砂投入はすべきではありませんが、土砂が入ったからといって、もうだめだと阻止をあきらめるものでもありません。(それとこれは本当は別の話です)
諦めずに造らせない行動を続けてれば、必ず工事を中止するタイミングは巡ってきます。
基地として運用されれば、それこそ、オスプレイを洗う排水、排洗剤、汚染物質、核物質などで辺野古の海や陸がだめになってしまいます。
自衛隊が駐留し、多少の経済効果は出るかもしれませんが、超低空飛行、墜落事故が起こっても文句はいえなくなるでしょう。「あのとき問題があることを知りながらみんなで結局、建設を認めたでしょう」と言われると思います。
過去記事 なぜ辺野古基地の建設はいけないのかについて
http://inorinowa2.blog.fc2.com/blog-entry-176.html
上記記事より
「(辺野古移設や自衛隊基地建設によって)日中戦争の防波堤として、日本を使おうとしている。
ほんとうに、今、目先のお金に転ばされていいのか。自分だけならもらっても関係ない、と思っている人は、ほんとうによくよく考えるべき時期です。」
そして今後、翁長知事関連の報道では、報道統制などにより、翁長氏だけを、辺野古反対を主張した個人、という言説を流していく、過去の一個人に過ぎない、過去の人、流れは変わっている、という印象操作を行ってくることが考えられます。
そういう印象操作に流されず、翁長知事は、あくまで辺野古建設に、7割から8割の県民が反対している「県民の代表」として、一日一日がんばってきたことを忘れてはなりません。
辺野古基地を造らさないためには、残された私たちが、翁長氏を、「過去の人」にしないことが今、大切と考えます。
アジアの平和を守り続けたいと思う人は、しっかりとこの意志を持ち続け、沖縄、日本の軍国化の流れを力を合わせてとどめ、変えていかないといけないと思います。
翁長知事は、ほんとうに、沖縄が日本、アジア、世界の平和の架け橋になりたい、と演説や会見のたびに、繰り返し話していました。逆風や官邸のいじめにさらされる中、それはできる、という信念を持ち続けたのだと思います。
話からは、その邪魔をする存在も感じているようでした。
ほんとうに、アジアの多くの人が、翁長さんの平和への想い、意思をよく知り、覚え、平和への想い、行動を引き継ぎ、平和なアジアをつくっていってほしいと思います。
翁長知事のご冥福をお祈りします。地上の私たちもがんばりますので、オール沖縄を命がけでつくった、玉城義和さん(沖縄県議)と一緒に、どうか沖縄の未来を見守っていただけたらと思います。
ネット上でもほとんど報道されませんが、
翁長知事の最近のコメントを掲載します。
2018年6月23日 慰霊の日における「平和宣言」より
・東アジアでの対話の進展の一方で、依然として世界では、地域紛争やテロなどにより、人権侵害、難民、飢餓、貧困などの多くの問題が山積しています。世界中の人々が、民族や宗教、そして価値観の違いを乗り越えて、強い意志で平和を求め協力して取り組んでいかなければなりません。
・昨今、東アジアをめぐる安全保障環境は、大きく変化しており、先日の米朝首脳会談においても、朝鮮半島の非核化への取り組みや平和体制の構築について共同声明が発表されるなど緊張緩和に向けた動きが始まっています。
・平和を求める大きな流れの中にあっても、20年以上も前に合意した辺野古への移設が普天間飛行場問題の唯一の解決策と言えるのでしょうか。日米両政府は現行計画を見直すべきではないでしょうか。民意を顧みず工事が進められている辺野古新基地建設については、沖縄の基地負担軽減に逆行しているばかりではなく、アジアの緊張緩和の流れにも逆行していると言わざるを得ず、全く容認できるものではありません。
全文
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-744820.html
2018年7月27日 辺野古埋立承認撤回の記者会見において
・沖縄はアジアの地政学的な意味も含めて経済ということでは大変大きな立場になってきている。こういったこと等を平和的利用、アジアの中の沖縄の役割、日本とアジアの架け橋、こういったところに沖縄のあるべき姿があるんではないかと思う。
・いつかまた切り捨てられるような沖縄ではできない。思いがないとこの問題には答えられないんですよ。この思いをみんなでどういう風に共有して何十年後の子や孫にね、私たちの沖縄何百年も苦労してきたんだから、いまやっと沖縄飛び立とうとしている訳だから、そしてそれは十二分に可能な世の中になってきているんで、そういう中で飛び立とうとしているのを足を引っ張ろうとしてまた沖縄は、まあまあまあ振興策もらって基地を預かったらいいんですよなどというものが、これから以降もこういうのがあったら沖縄の政治家としては、これはとても今日までやってきた政治家が私と別な事を言っている場合には、私からすると容認できないというような思いです。
全文
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-769882.html
2018年8月8日(なくなられた日) 上原康助さんをしのぶ会での 翁長知事あいさつ文(代読)
・私はどのような立場に立っても信念を曲げず、沖縄を第一に考えてきた。(上原康助さんの)意志を胸に刻み、未来を担う子や孫が心穏やかに笑顔で暮らせる沖縄を築き上げるため、努力を続けていく。
翁長知事は、沖縄の人々の明るい未来を夢見ながら、その信念を曲げずに耐え抜き、生涯を貫き通した方だったと思います。その意志の強さ、想いは、県民、日本国民が引き継ぐべき宝で、日本人がもっと持つべきものだと思います。
私は、沖縄にこのようなリーダーがいたことを誇りに思います。その意志や想いをしっかりと心と体に受け継ぎながら、未来を担う子や孫の幸せのために、みんなと力を合わせ、取り組んでいきたいと思います。
翁長知事の奥さん、翁長樹子(みきこ)さん 関連記事
http://lite-ra.com/2016/01/post-1874_2.html
翁長知事と想いを同じくしてきた、こういう方に、もっと表に出ていただき、沖縄の平和と未来への想いを語っていただきたいです。
翁長樹子さんコメント
・知事選に出るときに、あの人は『ぼくはピエロになるかもしれない』と言っていたの。一歩間違えれば、保革双方の支持者が離れていくって。でも彼は『自分はそれでも構わない』とも。
もっと言うとね、私言ったの。『あなた、殺されちゃうかもしれないよ』って。それでも翁長は『それでもしょうがないと思っている』って」
知事のおば、翁長安子さんコメント
・「裁判の行方はわからない。でも勝とうが負けようが、沖縄のプライドだけは、もう捨てたくない。そして、1人でも多くの子どもたちに、沖縄戦のことを、平和がいかに大切かを、伝え続けていきたい」
リテラ参考記事
http://lite-ra.com/2018/08/post-4176.html
この記事は、A.Cによるものです。