アメリカが反撃で核使用できる方針を発表したことについて(日本もそれに便乗していることについて)
- 2018/03/03
- 19:55
これまでオバマ政権が核兵器の役割を低減していましたが、今年2月2日、アメリカ政権は、米国や同盟国が通常兵器で攻撃を受けても、反撃に核使用を排除しないとする、米国防総省の核戦略報告書「核態勢の見直し(Nuclear Posture Review、NPR)」を発表しました。
これは、要するに、北朝鮮からの核攻撃なども想定し、小型化といいながら、敵国が通常兵器で同盟国に攻撃しても、米国はその反撃に核兵器が使用できるというものです。
しかも、何十万人もの被爆者がいる日本の河野外相は、これに対し、「米国による抑止力の実効性の確保と、同盟国に対する核抑止へのコミットメントを明確にした。高く評価する」との談話を出しました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/danwa/page4_003718.html
米国は、イラクやシリアへ行ったように、北朝鮮のミサイル距離が伸びたので口実をつくって相手国を(今度は核で)攻撃したいだけであり、相手が通常兵器を使っても核攻撃が行われる以上、核抑止のルールと関係なく、コミットメントもなにもないと思います。
こういう言い方で、日本が米国の核攻撃を支持するのは、ほんとうに先のこと、国民のことを考えているのだろうかと疑ってしまいます。
というのも、米国が北朝鮮を核攻撃したければ、真珠湾攻撃などでいわれるように、攻撃する口実のためにやらせでも日本に攻撃が行われるかもしれません。それは同盟国への抑止力になるのでしょうか。日本がかませ犬になる可能性が高いのではないでしょうか。
その意味で、米国政府が、ほんとうに冷静な判断をしてほしい、核含め、北朝鮮を攻撃することがないようにと思います。
「ナチスの手口に学んだらどうかね」という安倍政権であれば、それが日本国の軍事化、核保有の契機にできると考えている可能性もありますが、一般国民をその犠牲にしていいのでしょうか。
日本の中国重慶への空襲が、その後のアメリカによる東京大空襲などの無差別爆撃を招いたといわれています。例えば、北朝鮮は小国だからといって安易に攻撃、それを支持すると、それを利用され、別の大国からの反撃されやすくなる面があります。やったらやられるというのは歴史上もあると思います。
核兵器は、大きく、戦略核と戦術核に分かれます。
広島原爆などのように大きく、それ自体で戦略的な攻撃の意味をもつ核兵器を、「戦略核」といいます。これを使うと、相手も核攻撃を予想し核で反撃する可能性があるため、使用しにくいとされてきました。
一方の「戦術核」は、小型化した核兵器のことですが、「相手国が核兵器と認識しにくい」という面があります。かといって威力は、広島、長崎原爆と同様のものもあるなど、決して威力が小さいという訳ではありません。
ヘリや、小さな飛行機にも搭載が可能と考えられます。
通常兵器のヘリと思ったら、それが核攻撃をする場合があるということです。
米・核態勢の見直しで「小型核兵器の開発を」2018/01/18
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E7%B1%B3%E3%83%BB%E6%A0%B8%E6%85%8B%E5%8B%A2%E3%81%AE%E8%A6%8B%E7%9B%B4%E3%81%97%E3%81%A7%E3%80%8C%E5%B0%8F%E5%9E%8B%E6%A0%B8%E5%85%B5%E5%99%A8%E3%81%AE%E9%96%8B%E7%99%BA%E3%82%92%E3%80%8D/ar-AAuQnkT#page=2
実際に、米国防総省は、このNPR(核態勢見直し)について、核兵器を小型化すれば、相手国に核攻撃と思われないまま核攻撃ができる旨説明しています。
安部首相も、2002年の対話で、「憲法上は原子爆弾だって問題ではないですからね、憲法上は。小型であればですね」と語っており、日本の核武装とリンクしている可能性があります。
啓示でも、今回のこの米国NPRと日米の発言によって、核戦争の道筋ができたとのことです。NPRは核使用の条件をこれまでになく下げており、これが実行に移されれば、各国が核兵器を安易に使用することになりかねないと思います。
この流れは、多くの人が核兵器を避けたい、なくしたいという気持ちがないと変えられない。世界から核兵器を取り除くのは難しいが、多くの人ができる限り平和を願うことが大切であると話していました。
その意味で、2017年7月に122の国と地域が賛同して、「核兵器禁止条約」が成立したという動きは大きな意味があると思います。
これは、核兵器の開発、製造、使用などを禁止する条約ですが、肝心の核保有国の全てが不参加、また、カナダやドイツなどNATO加盟国や日本、オーストラリア、韓国も不参加となっています。
その意味で実効性がまだまだ乏しく、前途多難ですが、122カ国という多くの国が、核はいらないという認識を示したこと、条約を意思表示としてしっかり締結したのは大きな意味があると思います。大きなとっかかりだと思います。
1950年代に日本で起こった原水爆禁止運動のように、油断すれば、組織の分裂など、妨害されることもあるでしょうが、核をなくすことの大切さ、核があることで地球や命の存続できなくなってしまうという認識をしっかりと持ち、核を持たない国からでもがんばって連携して意思表示し続ける、訴え続ける、核のない世を願い本気で動き続けることで、核廃絶の動きを核保有国の国民含め、世界中に広げることは可能ではないでしょうか。
映画を作ったり、報道各社が特集を組んだり、いろいろなやり方があると思います。
この演説を繰り返し読む、広げることも大切だと思います。
ノーベル平和賞 サーロー節子さん演説全文
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201712/CK2017121102000059.html
これまでも、人類は本当に核戦争一歩手前の状況がありましたが、だいたい機密事項とされ、情報としてあまり流れていないだけでした。その意味で、一般市民は、気がついたら核の炎に包まれていた可能性もありました。
そこにある、ということが、誤射や何らかの間違いで外に出る可能性があると言うことです。
これは以前、啓示で、地震のおそれがあり、核兵器、化学兵器などの被害が起こりうると言われた嘉手納弾薬庫の存在もまさにそうであると思います。
繰り返しますが、「そこにある」ということが、誤射や事故の可能性があるということです。意図的に戦争をしたい者がいれば、発射命令が出される可能性もあります。そう思われる事件もありました。
キューバ危機、冷戦期の核ミサイル発射指示、ウクライナでのロシアによる核ミサイル発射準備指示、ひどいのになると、沖縄の那覇市の基地で、核ミサイルを発射し、海に落ちた、など、このような危険な状態は、公表されていないだけで、ヨーロッパや各国でも多々あったかと思います。
那覇市発射事故の説明 http://lite-ra.com/2017/09/post-3453.html
怖いのは、世界大戦になりかねないような、嘉手納の弾薬庫で、1960年代に、中国やソ連に多数発射せよ という指示があったことです。なぜか敵国のソ連には1発、中国には3発打つように指示が出ていたとのことです。
http://www.asyura2.com/16/senkyo199/msg/368.html
その後の戦略もあっての考えだと思いますが、核攻撃というのは、反撃を恐れ、一気に全力で相手をたたくという怖さがあります。
キューバ危機の際にも、カーチス・ルメイなどが、ケネディに核ボタンを押すべきだと進言したそうですが、ほんとうに、核兵器が世界にある中で、すんでのところで、世界は救われてきたのだと思います。
それは、まぎれもなく、核があることによって生じた地球的危機でした。核兵器がある、ということが、ほとんど表に出ていないにせよこれらの危険を生んできました。
122カ国を肇とした国々の努力を続けて、核兵器がない地球をつくっていく、その有害性を取り除く世界各国の動きになってほしいと本当に思います。
この記事は、A.Cによるものです。
これは、要するに、北朝鮮からの核攻撃なども想定し、小型化といいながら、敵国が通常兵器で同盟国に攻撃しても、米国はその反撃に核兵器が使用できるというものです。
しかも、何十万人もの被爆者がいる日本の河野外相は、これに対し、「米国による抑止力の実効性の確保と、同盟国に対する核抑止へのコミットメントを明確にした。高く評価する」との談話を出しました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/danwa/page4_003718.html
米国は、イラクやシリアへ行ったように、北朝鮮のミサイル距離が伸びたので口実をつくって相手国を(今度は核で)攻撃したいだけであり、相手が通常兵器を使っても核攻撃が行われる以上、核抑止のルールと関係なく、コミットメントもなにもないと思います。
こういう言い方で、日本が米国の核攻撃を支持するのは、ほんとうに先のこと、国民のことを考えているのだろうかと疑ってしまいます。
というのも、米国が北朝鮮を核攻撃したければ、真珠湾攻撃などでいわれるように、攻撃する口実のためにやらせでも日本に攻撃が行われるかもしれません。それは同盟国への抑止力になるのでしょうか。日本がかませ犬になる可能性が高いのではないでしょうか。
その意味で、米国政府が、ほんとうに冷静な判断をしてほしい、核含め、北朝鮮を攻撃することがないようにと思います。
「ナチスの手口に学んだらどうかね」という安倍政権であれば、それが日本国の軍事化、核保有の契機にできると考えている可能性もありますが、一般国民をその犠牲にしていいのでしょうか。
日本の中国重慶への空襲が、その後のアメリカによる東京大空襲などの無差別爆撃を招いたといわれています。例えば、北朝鮮は小国だからといって安易に攻撃、それを支持すると、それを利用され、別の大国からの反撃されやすくなる面があります。やったらやられるというのは歴史上もあると思います。
核兵器は、大きく、戦略核と戦術核に分かれます。
広島原爆などのように大きく、それ自体で戦略的な攻撃の意味をもつ核兵器を、「戦略核」といいます。これを使うと、相手も核攻撃を予想し核で反撃する可能性があるため、使用しにくいとされてきました。
一方の「戦術核」は、小型化した核兵器のことですが、「相手国が核兵器と認識しにくい」という面があります。かといって威力は、広島、長崎原爆と同様のものもあるなど、決して威力が小さいという訳ではありません。
ヘリや、小さな飛行機にも搭載が可能と考えられます。
通常兵器のヘリと思ったら、それが核攻撃をする場合があるということです。
米・核態勢の見直しで「小型核兵器の開発を」2018/01/18
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E7%B1%B3%E3%83%BB%E6%A0%B8%E6%85%8B%E5%8B%A2%E3%81%AE%E8%A6%8B%E7%9B%B4%E3%81%97%E3%81%A7%E3%80%8C%E5%B0%8F%E5%9E%8B%E6%A0%B8%E5%85%B5%E5%99%A8%E3%81%AE%E9%96%8B%E7%99%BA%E3%82%92%E3%80%8D/ar-AAuQnkT#page=2
実際に、米国防総省は、このNPR(核態勢見直し)について、核兵器を小型化すれば、相手国に核攻撃と思われないまま核攻撃ができる旨説明しています。
安部首相も、2002年の対話で、「憲法上は原子爆弾だって問題ではないですからね、憲法上は。小型であればですね」と語っており、日本の核武装とリンクしている可能性があります。
啓示でも、今回のこの米国NPRと日米の発言によって、核戦争の道筋ができたとのことです。NPRは核使用の条件をこれまでになく下げており、これが実行に移されれば、各国が核兵器を安易に使用することになりかねないと思います。
この流れは、多くの人が核兵器を避けたい、なくしたいという気持ちがないと変えられない。世界から核兵器を取り除くのは難しいが、多くの人ができる限り平和を願うことが大切であると話していました。
その意味で、2017年7月に122の国と地域が賛同して、「核兵器禁止条約」が成立したという動きは大きな意味があると思います。
これは、核兵器の開発、製造、使用などを禁止する条約ですが、肝心の核保有国の全てが不参加、また、カナダやドイツなどNATO加盟国や日本、オーストラリア、韓国も不参加となっています。
その意味で実効性がまだまだ乏しく、前途多難ですが、122カ国という多くの国が、核はいらないという認識を示したこと、条約を意思表示としてしっかり締結したのは大きな意味があると思います。大きなとっかかりだと思います。
1950年代に日本で起こった原水爆禁止運動のように、油断すれば、組織の分裂など、妨害されることもあるでしょうが、核をなくすことの大切さ、核があることで地球や命の存続できなくなってしまうという認識をしっかりと持ち、核を持たない国からでもがんばって連携して意思表示し続ける、訴え続ける、核のない世を願い本気で動き続けることで、核廃絶の動きを核保有国の国民含め、世界中に広げることは可能ではないでしょうか。
映画を作ったり、報道各社が特集を組んだり、いろいろなやり方があると思います。
この演説を繰り返し読む、広げることも大切だと思います。
ノーベル平和賞 サーロー節子さん演説全文
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201712/CK2017121102000059.html
これまでも、人類は本当に核戦争一歩手前の状況がありましたが、だいたい機密事項とされ、情報としてあまり流れていないだけでした。その意味で、一般市民は、気がついたら核の炎に包まれていた可能性もありました。
そこにある、ということが、誤射や何らかの間違いで外に出る可能性があると言うことです。
これは以前、啓示で、地震のおそれがあり、核兵器、化学兵器などの被害が起こりうると言われた嘉手納弾薬庫の存在もまさにそうであると思います。
繰り返しますが、「そこにある」ということが、誤射や事故の可能性があるということです。意図的に戦争をしたい者がいれば、発射命令が出される可能性もあります。そう思われる事件もありました。
キューバ危機、冷戦期の核ミサイル発射指示、ウクライナでのロシアによる核ミサイル発射準備指示、ひどいのになると、沖縄の那覇市の基地で、核ミサイルを発射し、海に落ちた、など、このような危険な状態は、公表されていないだけで、ヨーロッパや各国でも多々あったかと思います。
那覇市発射事故の説明 http://lite-ra.com/2017/09/post-3453.html
怖いのは、世界大戦になりかねないような、嘉手納の弾薬庫で、1960年代に、中国やソ連に多数発射せよ という指示があったことです。なぜか敵国のソ連には1発、中国には3発打つように指示が出ていたとのことです。
http://www.asyura2.com/16/senkyo199/msg/368.html
その後の戦略もあっての考えだと思いますが、核攻撃というのは、反撃を恐れ、一気に全力で相手をたたくという怖さがあります。
キューバ危機の際にも、カーチス・ルメイなどが、ケネディに核ボタンを押すべきだと進言したそうですが、ほんとうに、核兵器が世界にある中で、すんでのところで、世界は救われてきたのだと思います。
それは、まぎれもなく、核があることによって生じた地球的危機でした。核兵器がある、ということが、ほとんど表に出ていないにせよこれらの危険を生んできました。
122カ国を肇とした国々の努力を続けて、核兵器がない地球をつくっていく、その有害性を取り除く世界各国の動きになってほしいと本当に思います。
この記事は、A.Cによるものです。