人類が今の汚染、消費活動を続けた場合の予測(警告)について
- 2017/06/25
- 08:57
「ジョー・マクモニーグル 未来を透視する」という本などからですが、人類が今のまま、生活環境、地球をさまざまな物質で汚染、貴重な資源の大量消費を続けると、下記のような状況になることが充分考えられます。
それは、人類を生かしている環境がなくなることになり、自らの生存も脅かすことになるので、きれいごとでなく、本気で意識改革をしてさまざまの消費行動、経済活動を、住民自身が変えていくことが人類にとって大切だと思います。
「地球を救うかんたんな50の方法(1990年7月)」p23より
「心配され保護されるのは、人間に好まれるほんのひと握りの哺乳動物だけです。でも、あまりめだたない生物種も守っていく必要があります。とくに昆虫、魚類、両生類、は虫類、それに植物。さもないと、地球生態系のまとまりを保つ上での大切な構成要素になっている生物群が、すっぽりと抜け落ちてしまうことになりかねません。」
リアリティのある未来予測図を、「ジョー・マクモニーグル 未来を透視する」2006年12月より示します。
このような透視、ビジョンを現実にしないために、人間が立ち上がってほしいと思います。
人類は、鉱山資源、放射能、化学物質など、さまざまな毒物も生みだし、撒いたり、投棄したりしています。
地球に撒いたものは、あたりまえですが、結局自分の体に入ってきます。
政府、関係国、国際機関、製造業、小売業、NPO、NGO、一般の消費者が自覚し、動いていかないと、
徐々に自然や命が失われていき、地球が取り返しがつかないことになってしまいます。
特に近代以降、人類は多くの生物種を絶滅に追いやってきました。その習性を利用したり、肉や毛皮、食料、燃料に使用したり、後先考えない、身勝手な考え、行為がありました。
https://kids.gakken.co.jp/kagaku/eco110/answer/a0073.html
「ジョー・マクモニーグル 未来を透視する」より 環境破壊の事例
食料生産:今日、あなたが丹羽で鳥のさえずりを耳にする確率が10%だとすると、2071年までには0.1%までに落ち込む。
鳥類の分類を見ると、亜目も含めて33の目が記されているが、21世紀の終わりには3つの目がまるごと絶滅し、さらに14以上の科と90の種も姿を消す。
いずれも化学肥料と毒物の使用が原因である。(p29)
(生物濃縮などにより生物種がこれまでも減ってきました。今でこれを変えないと、確実に生物種がなくなってしまうということだと考えます。)
また、2040年までに、二種の亀が乱獲により、かつてのドードーと同様の運命をたどる。
同じく乱獲によって2050年までに、絶滅とはいかなくとも希少生物とみなされるようになる魚がある。
ヘラチョウザメ、サケ25種、マス、チャー、コクチマス、タラ20種以上、マグロ6種、カジキ2種、マンボウ2種だ。
2021年までに、大規模共同体の多くが排水処理システムの建造に着手し、都市排水を農地に送り返すようになる。
窒素を多く含む水は農作物にはいいが、近隣河川に悪影響を与え、多くの昆虫、鳥、魚が取り返しのつかないほどの被害を受ける。(p30~)
2075年の時点で人類は多くの生物種を失っており、生物の多様性そのものを維持することが難しくなる。
海洋:だいたい2015年のあたりに、少なくとも2種類のクジラが絶滅したと宣言される。
2030年までにはサメの種類の半数はほぼ絶滅に追い込まれるが、だれも気に留めない。
残存種の捕獲は以後も続き、2070年代に入ってしばらくしてからようやく停止する。
天然のサンゴ礁の衰退が止まらないため、人類は一致団結して、沖合に新しい珊瑚礁を形成しようとする。基本的には、船やはしけを海底に沈めたり、魚や水質に影響のないコンクリート片を投棄するというやり方をとる。(p78~)
現在の参考情報
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/knp/news/20131205/643209/
http://www.asahi.com/eco/NGY201005220023.html
https://www.okinawa-familymart.jp/article/archive.html/5012
森林:21世紀の半ばを過ぎるころ、天然木材には法外な値段がついている。家の天井の梁をこれ見よがしにさらすことは、今日、毛皮のコートを着るのと同じ世に軽蔑の的になるだろう。
2010年以降には、世界に残存する熱帯雨林の管理を市場目的とした国際組織が発足する。基金を設立し、当該地域を管轄する政府に援助を行うことで目的を達成する。
熱帯雨林の管理には、隣接する農地との境界線の維持などに加え、鉱物の採掘、製薬会社の研究といった利益活動に対して、厳格な規制や資格を設け、使用料を徴収することなどが含まれるだろう。(P84~)
大気汚染:21世紀に入って、大気の汚染はしだいにひどくなっていく。2050年には、多くの企業は社屋内の冷暖房よりも空気清浄に力を入れるようになっている。
それに先だって、2015年には、空気中の有害物質や二酸化炭素を取り除く空気清浄機が開発され、家庭や職場など人が集まるところに導入される。
そのころには子供のアレルギーも深刻化し、国家的危機とみなされるようになる。
2040年には、この空気清浄機に用いられるエアフィルターの処理問題が、核廃棄物と同じくらい深刻化する。
一部の地域では、エアフィルターの貯蔵と廃棄は、核廃棄物と同じにさえなる。
(人類が生み出した有害物質は、結局、我々が物質交換する地球のどこかで処理・保管しなければならなくなります。)
中国の国民は、1週間かけて、計1250本の苗木を植える。苗木は「生命の木」と呼ばれるようになる。
続いて同様の活動が、ロシア、東南アジア、南米、北米、インド、アフリカ、中東でも行われる。
エアゾロルは大気に有害なものとみなされ、現在から2060年にかけて、徐々にしよう廃止となる。
廃止の動きに最も反対するのは、北米地域の住人だ。
2035年には、大気汚染を大いに気にしながら、外出するかどうかを決めるようになる。(P86~)
マクモニーグル氏の著作からは以上です。
みなさん認識していると思いますが、現状で相当の環境劣化、破壊が進んでいます。
21世紀には大きく生物種が失われ、その時に気付いても遅いというような記述も見られます。
そして、これを変えていくにはどうすればよいか。
汚染、有害物質の浄化法など、課題もありますが、
ここでは現時点で、考えられるヒントを示したいと思います。
意識改革、行動、その広がり、技術革新、低廉化等の繰り返しが大切なのだろうと思います。
「グリーンコンシューマー 世界をエコにする買い物のススメ」2006年12月杦本育生著p98より
意識を変えるのに、非常に有用な本と思われます。
グリーンコンシューマーとは、「環境を大切にした買い物行動」で、イギリスから世界に広がっているとのことです。
例えばトレイなどの包装がされていない野菜、果物、肉、魚を売れるなら、包装を外すように店は努力し、普及していくと考えられます。ある全国規模スーパーの環境問題担当者は、購入者の7%がグリーンコンシューマーになったら、経営上環境を考えた商品を置かざるを得なくなるそうです。(P97など)
プリウスなども、当初売れるかなという不安がトヨタにもあったそうですが、意識の変化や、補助金、行政などの使用、また、普及によるユーザーの意識により、現在は売れ筋となり、エコカー、燃費ランキングなども発表される時代となっています。
上記本から、特に重要と考えられる内容についてです。
このほかに、遺伝子組み換えや、日本の消費、人間関係の希薄化などについても書かれていました。
グリーンコンシューマーの10原則より
具体的やり方は右記リンクに載っています。http://www.green-consumer.org/10rules_main.html
リンクのような具体的行動を知ることが、変化していく上で大切だと考えます。
1、必要なものを必要なだけ買う
地球上の2割である先進国の人たちが、8割の資源を使っているのが世界の現状です。地球上で人類が生き続けるには、先進国の過剰な消費を押さえていく必要があります。本当に必要かどうかを考えてから買いましょう。
2 使い捨て商品ではなく、長く使えるものを選ぶ
商品は、いつかすべてごみになります。しかし最初から使い捨てられることを前提に作られたものを買うことは、資源枯渇と環境悪化を招きます。ごみになるまでの時間が長いもの、そして修理しながら使えるものを選びましょう。
3 容器や包装はないものを優先し、次に最小限のもの、容器は再使用できるものを選ぶ
過剰包装はいりません。量り売り、はだか売りのものが一番です。どうしても容器の必要なビールやジュースは、リターナブルびん入りのものを優先的に選びましょう。
4 作るとき、買うとき、捨てるときに、資源とエネルギー消費の少ないものを選ぶ
商品は、資源とエネルギーを使って作られ、使われ、そしてごみになります。そのすべての過程で資源とエネルギーをムダにしない商品を選びましょう。
5 化学物質による環境汚染と健康への影響の少ないものを選ぶ
ダイオキシン、環境ホルモンだけでなく、農薬、食品添加物、薬剤、排気ガスなど、商品が作られ、使われ、ごみになる過程で多くの有害な化学物質が使われたり発生したりしています。可能なかぎり少ないものを選びましょう。
6 自然と生物多様性をそこなわないものを選ぶ
貴重な自然を破壊し、生物に多大な影響を与えている商品があります。豊かな自然と生物の多様性こそ人間の生存の基礎です。そのような消費を選ばないようにしましょう。
7 近くで生産・製造されたものを選ぶ
商品の輸送にはエネルギーが必要です。国内産のものや地場のものは輸送エネルギーが少なくてすみます。しかも野菜、魚は地場物なら新鮮で栄養も豊富です。地域の産業を育て、顔の見える関係をつくることにもなります。
8 作る人に公正な分配が保証されるものを選ぶ
発展途上国の人々の労働に対してそれに見合う対価が支払われていないことが多くあります。またそのような生産現場の多くは環境破壊的でもあります。フェアトレード※で途上国の人々の生活支援と経済的自立のための活動が広がっています。
※公平な貿易。生産現場の環境に負荷をかけず、人権、労働条件を守り、対等な対価を支払う貿易を意味する。
9 リサイクルされたもの、リサイクルシステムのあるものを選ぶ
たとえば再生紙製品を買わないと、いくら紙をリサイクルにまわしても需要がないので、使われなくなってしまいます。リサイクルする社会の仕組みがあり、きちんとリサイクルされている商品を選びましょう。ただし、リサイクルは3番目の手段であることを忘れずに。
10 環境問題に熱心に取り組み、環境情報を公開しているメーカーや店を選ぶ
グリーンコンシューマーは環境を大切にしようとしている企業を応援します。そして企業の情報がより公開されることにより、消費者の選択が用意になります。
現状ではこの10原則をすべて当てはめて買い物をすることは難しいかもしれません。しかし、だからといって何もしないのではなく、ひとつでも実行していくことが大切です。その積み重ねがライフスタイルを変える大きな効果を生み、社会を変えていく原動力になります。
(グリーンコンシューマーの10原則 から以上)
下記に、環境関連の過去の関連記事を示しておきます。
地球環境を守るために何をしたらよいのかについて その1
http://inorinowa2.blog.fc2.com/blog-entry-113.html
地球環境を守るために何をしたらよいのかについて その2
http://inorinowa2.blog.fc2.com/blog-entry-129.html
この記事は、政治経済を担当している、A.Cによる記事です。
それは、人類を生かしている環境がなくなることになり、自らの生存も脅かすことになるので、きれいごとでなく、本気で意識改革をしてさまざまの消費行動、経済活動を、住民自身が変えていくことが人類にとって大切だと思います。
「地球を救うかんたんな50の方法(1990年7月)」p23より
「心配され保護されるのは、人間に好まれるほんのひと握りの哺乳動物だけです。でも、あまりめだたない生物種も守っていく必要があります。とくに昆虫、魚類、両生類、は虫類、それに植物。さもないと、地球生態系のまとまりを保つ上での大切な構成要素になっている生物群が、すっぽりと抜け落ちてしまうことになりかねません。」
リアリティのある未来予測図を、「ジョー・マクモニーグル 未来を透視する」2006年12月より示します。
このような透視、ビジョンを現実にしないために、人間が立ち上がってほしいと思います。
人類は、鉱山資源、放射能、化学物質など、さまざまな毒物も生みだし、撒いたり、投棄したりしています。
地球に撒いたものは、あたりまえですが、結局自分の体に入ってきます。
政府、関係国、国際機関、製造業、小売業、NPO、NGO、一般の消費者が自覚し、動いていかないと、
徐々に自然や命が失われていき、地球が取り返しがつかないことになってしまいます。
特に近代以降、人類は多くの生物種を絶滅に追いやってきました。その習性を利用したり、肉や毛皮、食料、燃料に使用したり、後先考えない、身勝手な考え、行為がありました。
https://kids.gakken.co.jp/kagaku/eco110/answer/a0073.html
「ジョー・マクモニーグル 未来を透視する」より 環境破壊の事例
食料生産:今日、あなたが丹羽で鳥のさえずりを耳にする確率が10%だとすると、2071年までには0.1%までに落ち込む。
鳥類の分類を見ると、亜目も含めて33の目が記されているが、21世紀の終わりには3つの目がまるごと絶滅し、さらに14以上の科と90の種も姿を消す。
いずれも化学肥料と毒物の使用が原因である。(p29)
(生物濃縮などにより生物種がこれまでも減ってきました。今でこれを変えないと、確実に生物種がなくなってしまうということだと考えます。)
また、2040年までに、二種の亀が乱獲により、かつてのドードーと同様の運命をたどる。
同じく乱獲によって2050年までに、絶滅とはいかなくとも希少生物とみなされるようになる魚がある。
ヘラチョウザメ、サケ25種、マス、チャー、コクチマス、タラ20種以上、マグロ6種、カジキ2種、マンボウ2種だ。
2021年までに、大規模共同体の多くが排水処理システムの建造に着手し、都市排水を農地に送り返すようになる。
窒素を多く含む水は農作物にはいいが、近隣河川に悪影響を与え、多くの昆虫、鳥、魚が取り返しのつかないほどの被害を受ける。(p30~)
2075年の時点で人類は多くの生物種を失っており、生物の多様性そのものを維持することが難しくなる。
海洋:だいたい2015年のあたりに、少なくとも2種類のクジラが絶滅したと宣言される。
2030年までにはサメの種類の半数はほぼ絶滅に追い込まれるが、だれも気に留めない。
残存種の捕獲は以後も続き、2070年代に入ってしばらくしてからようやく停止する。
天然のサンゴ礁の衰退が止まらないため、人類は一致団結して、沖合に新しい珊瑚礁を形成しようとする。基本的には、船やはしけを海底に沈めたり、魚や水質に影響のないコンクリート片を投棄するというやり方をとる。(p78~)
現在の参考情報
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/knp/news/20131205/643209/
http://www.asahi.com/eco/NGY201005220023.html
https://www.okinawa-familymart.jp/article/archive.html/5012
森林:21世紀の半ばを過ぎるころ、天然木材には法外な値段がついている。家の天井の梁をこれ見よがしにさらすことは、今日、毛皮のコートを着るのと同じ世に軽蔑の的になるだろう。
2010年以降には、世界に残存する熱帯雨林の管理を市場目的とした国際組織が発足する。基金を設立し、当該地域を管轄する政府に援助を行うことで目的を達成する。
熱帯雨林の管理には、隣接する農地との境界線の維持などに加え、鉱物の採掘、製薬会社の研究といった利益活動に対して、厳格な規制や資格を設け、使用料を徴収することなどが含まれるだろう。(P84~)
大気汚染:21世紀に入って、大気の汚染はしだいにひどくなっていく。2050年には、多くの企業は社屋内の冷暖房よりも空気清浄に力を入れるようになっている。
それに先だって、2015年には、空気中の有害物質や二酸化炭素を取り除く空気清浄機が開発され、家庭や職場など人が集まるところに導入される。
そのころには子供のアレルギーも深刻化し、国家的危機とみなされるようになる。
2040年には、この空気清浄機に用いられるエアフィルターの処理問題が、核廃棄物と同じくらい深刻化する。
一部の地域では、エアフィルターの貯蔵と廃棄は、核廃棄物と同じにさえなる。
(人類が生み出した有害物質は、結局、我々が物質交換する地球のどこかで処理・保管しなければならなくなります。)
中国の国民は、1週間かけて、計1250本の苗木を植える。苗木は「生命の木」と呼ばれるようになる。
続いて同様の活動が、ロシア、東南アジア、南米、北米、インド、アフリカ、中東でも行われる。
エアゾロルは大気に有害なものとみなされ、現在から2060年にかけて、徐々にしよう廃止となる。
廃止の動きに最も反対するのは、北米地域の住人だ。
2035年には、大気汚染を大いに気にしながら、外出するかどうかを決めるようになる。(P86~)
マクモニーグル氏の著作からは以上です。
みなさん認識していると思いますが、現状で相当の環境劣化、破壊が進んでいます。
21世紀には大きく生物種が失われ、その時に気付いても遅いというような記述も見られます。
そして、これを変えていくにはどうすればよいか。
汚染、有害物質の浄化法など、課題もありますが、
ここでは現時点で、考えられるヒントを示したいと思います。
意識改革、行動、その広がり、技術革新、低廉化等の繰り返しが大切なのだろうと思います。
「グリーンコンシューマー 世界をエコにする買い物のススメ」2006年12月杦本育生著p98より
意識を変えるのに、非常に有用な本と思われます。
グリーンコンシューマーとは、「環境を大切にした買い物行動」で、イギリスから世界に広がっているとのことです。
例えばトレイなどの包装がされていない野菜、果物、肉、魚を売れるなら、包装を外すように店は努力し、普及していくと考えられます。ある全国規模スーパーの環境問題担当者は、購入者の7%がグリーンコンシューマーになったら、経営上環境を考えた商品を置かざるを得なくなるそうです。(P97など)
プリウスなども、当初売れるかなという不安がトヨタにもあったそうですが、意識の変化や、補助金、行政などの使用、また、普及によるユーザーの意識により、現在は売れ筋となり、エコカー、燃費ランキングなども発表される時代となっています。
上記本から、特に重要と考えられる内容についてです。
このほかに、遺伝子組み換えや、日本の消費、人間関係の希薄化などについても書かれていました。
グリーンコンシューマーの10原則より
具体的やり方は右記リンクに載っています。http://www.green-consumer.org/10rules_main.html
リンクのような具体的行動を知ることが、変化していく上で大切だと考えます。
1、必要なものを必要なだけ買う
地球上の2割である先進国の人たちが、8割の資源を使っているのが世界の現状です。地球上で人類が生き続けるには、先進国の過剰な消費を押さえていく必要があります。本当に必要かどうかを考えてから買いましょう。
2 使い捨て商品ではなく、長く使えるものを選ぶ
商品は、いつかすべてごみになります。しかし最初から使い捨てられることを前提に作られたものを買うことは、資源枯渇と環境悪化を招きます。ごみになるまでの時間が長いもの、そして修理しながら使えるものを選びましょう。
3 容器や包装はないものを優先し、次に最小限のもの、容器は再使用できるものを選ぶ
過剰包装はいりません。量り売り、はだか売りのものが一番です。どうしても容器の必要なビールやジュースは、リターナブルびん入りのものを優先的に選びましょう。
4 作るとき、買うとき、捨てるときに、資源とエネルギー消費の少ないものを選ぶ
商品は、資源とエネルギーを使って作られ、使われ、そしてごみになります。そのすべての過程で資源とエネルギーをムダにしない商品を選びましょう。
5 化学物質による環境汚染と健康への影響の少ないものを選ぶ
ダイオキシン、環境ホルモンだけでなく、農薬、食品添加物、薬剤、排気ガスなど、商品が作られ、使われ、ごみになる過程で多くの有害な化学物質が使われたり発生したりしています。可能なかぎり少ないものを選びましょう。
6 自然と生物多様性をそこなわないものを選ぶ
貴重な自然を破壊し、生物に多大な影響を与えている商品があります。豊かな自然と生物の多様性こそ人間の生存の基礎です。そのような消費を選ばないようにしましょう。
7 近くで生産・製造されたものを選ぶ
商品の輸送にはエネルギーが必要です。国内産のものや地場のものは輸送エネルギーが少なくてすみます。しかも野菜、魚は地場物なら新鮮で栄養も豊富です。地域の産業を育て、顔の見える関係をつくることにもなります。
8 作る人に公正な分配が保証されるものを選ぶ
発展途上国の人々の労働に対してそれに見合う対価が支払われていないことが多くあります。またそのような生産現場の多くは環境破壊的でもあります。フェアトレード※で途上国の人々の生活支援と経済的自立のための活動が広がっています。
※公平な貿易。生産現場の環境に負荷をかけず、人権、労働条件を守り、対等な対価を支払う貿易を意味する。
9 リサイクルされたもの、リサイクルシステムのあるものを選ぶ
たとえば再生紙製品を買わないと、いくら紙をリサイクルにまわしても需要がないので、使われなくなってしまいます。リサイクルする社会の仕組みがあり、きちんとリサイクルされている商品を選びましょう。ただし、リサイクルは3番目の手段であることを忘れずに。
10 環境問題に熱心に取り組み、環境情報を公開しているメーカーや店を選ぶ
グリーンコンシューマーは環境を大切にしようとしている企業を応援します。そして企業の情報がより公開されることにより、消費者の選択が用意になります。
現状ではこの10原則をすべて当てはめて買い物をすることは難しいかもしれません。しかし、だからといって何もしないのではなく、ひとつでも実行していくことが大切です。その積み重ねがライフスタイルを変える大きな効果を生み、社会を変えていく原動力になります。
(グリーンコンシューマーの10原則 から以上)
下記に、環境関連の過去の関連記事を示しておきます。
地球環境を守るために何をしたらよいのかについて その1
http://inorinowa2.blog.fc2.com/blog-entry-113.html
地球環境を守るために何をしたらよいのかについて その2
http://inorinowa2.blog.fc2.com/blog-entry-129.html
この記事は、政治経済を担当している、A.Cによる記事です。