地球環境を守るために何をしたらよいのかについて その2
- 2017/04/09
- 11:42
地球環境、命との共存の意味で、21世紀に生きる人間が、環境への意識、その改善に向けて動くことは、特に人口増加地域での汚染、有害物質の増加などを見ると、人類にとって解決が必須で、喫緊の課題となっています。
今、環境保護に向けて動くこと、そして人間、社会、企業の意識を変えていくことで、今後の地球が、命を育める星として存続できるかどうか、人間が生存できるかどうかが決まってきます。
水、空気が有害になり、外に出る度にマスクをする、水が飲めなくなる、大地からとれる農産物が有害になる、鳥のさえずり、魚影動物、虫がなくなる、生き物、植物がいなくなる、そんな社会では、当たり前ですが、人間も生存不能になっていきます。
(すべての命、生態系は、その体に取り入れるものを含め、物質的に互いの細胞活動につながっているからです)
また、技術だけでなく、今のライフスタイルに対する問題意識、それを変えていく意識が大切です。
(意識なしの技術改革は、「温暖化防止に原発を」という、新たな問題を生むことも多いからです。グリーンコンシューマー 2006年12月 杦本育生著P242より)
地球のことについて、環境のことについて、具体的に何ができるか、どうしたらよいか、わが事として考えていただけたらと思います。興味を持つこと、知識をもつことで、現状が変わっていくかと思います。
地球環境を守るために何をしたらよいのかについて その1
http://inorinowa2.blog.fc2.com/blog-entry-113.html
その2に入る前に、最近本などが出ている、いわゆる懐疑論について書いておきたいと思います。
地球を救う暮らし方 (2005年 朴恵淑 歌川学著)より P127 文献欄から
※最近は、いくつかの環境問題について、問題自体に疑問を呈する(「懐疑論」とします)本がいろいろ出ています。
環境問題にはまだ分からない点も数多くありますが、本文でも触れましたように、科学的知見や因果関係が確定するまで放置して問題を拡大させるのではなく、不確定な段階から予防的に対策をとっていくことが環境対策の原則として地球サミットなどで合意されています。
また、「懐疑論」の中には、多数の論文を無視してごく特殊な論文を根拠にするなど、反論の根拠があやふやなものもあります。
本欄では、「懐疑論」の立場にたち図書は省いてあります。
-抜粋以上-
世に出ている資料を見ても、レジ袋を食べる象がいたり、汚染物質で魚や鳥が減少しているという事実があります。
また、大気汚染で毎年550万の人が死亡しているとの報告があります。
http://www.afpbb.com/articles/-/3076768
そして、日本自体、ほんの数十年前に、水俣病やぜんそくなど、過去の環境汚染による人的被害を経験しています。
プランテーション、焼畑などにより熱帯雨林が年に東京都の24倍の面積が減少しています。
(2000-2010年)これらは、考えすぎ、などでなく実際に起こっていることです。
この実情を、因果関係がはっきりしないとし、放置して問題を拡大させるのは賢明でないと考えます。
地球の恩恵により、人類は発展、生存してきました。
そして、人類にはデータから将来を予測し、対処できる智恵があります。
その意味で、人類には、地球に果たしうる役割があると思います。はぐくんでくれた地球への感謝、せめて破壊を食い止めなければと思います。
ここでも、上記本の、懐疑論ではない考え方に基づき掲載していきたいと考えています。
(うがった見方ですが、上記懐疑論の流布には、現状の浪費がよいとする企業体などのスポンサーがいるのかもしれません
罪悪感に絶えられないからと現状是認に誘導するのは、あまりフェアではないように思います。)
以下「地球を救う かんたん(シンプル)な 50の方法」(1990年7月 ジ アースワークス グループ著)より
○水をこまめに止めましょう
水を流しっぱなしにして歯を磨いていると、20リットルやそこらの水はあっという間に使ってしまいます。同様に食器を洗うと、平均して110リットルくらいの水を使うことになります。同様に洗車すると、多い人なら250リットルもの水を使ってしまいます。
私たちができること
歯を磨くときには、歯ブラシをぬらしたりすすいだりするときだけ水を出すようにすれば、2リットル弱の水ですみます。
(マネ知識)洗顔や歯磨きは水を止めてhttps://money-chishiki.com/water-bill-saving-3035#i-16
食器を洗うとき-水をためて使えば、20リットル足らずの水ですみます。
(マネ知識)キッチンの水道代を減らす節水方法
https://money-chishiki.com/water-bill-saving-3035#i-8
洗車について、セルフサービスの洗車場などは、20ないし40リットルの水しか使いません。バケツとスポンジを使って洗えば、30リットル前後の水で洗えます。
○無鉛ガソリンを使いましょう
日本では
ディーゼル車が排出する大量の窒素酸化物が、大気汚染を悪化させているのです。
これからトラックなどを購入する場合は、ディーゼル車を買わないことをお勧めします。
(日本の排気ガスについて、1台あたりの排出は以前に比べ規制により小さくなっていますが、台数が急増したために総排出量が増加し、大気中の濃度も増加しています。今後は、濃度規制でなく、総量対策が必要とされています。)
○フロンの使用を止めましょう。
天然資源防衛会議によれば「フロンガスをもっとも大量に放出している犯人は、エアコンの液漏れです」
政府広報オンライン フロンについて私たちができることは?より
http://www.gov-online.go.jp/useful/article/201607/3.html#anc05
・機器の整備を定期的に行い、フロンが漏れないようにする
家庭や職場で使っている機器で、フロンが使われているものは、壊したり傷つけたりして、フロンが漏れないよう、注意して取り扱いましょう。また、エアコンやカーエアコンの効きが悪いときは、専門業者に点検・修理してもらいましょう。
○廃棄時は法律に従ってフロンの回収に協力を
フロンを使った機器を廃棄するときは、法律に従い、フロンの回収に協力してください。家庭用の冷凍・冷蔵庫、エアコンなどを廃棄するときは、家電リサイクル法に基づいて、製品を購入した小売店などに引き取りを依頼しましょう。自動車を廃棄するときは、自動車リサイクル法に基づき、ディーラーや整備業者など当道府県などの登録業者に引き渡しましょう。
今後、新規購入や買い替えなど、エアコンや冷蔵庫を選ぶ際には、地球温暖化防止のために、ぜひフロンラベルも参考にしてください。
フロンラベル http://www.gov-online.go.jp/useful/article/201607/img/03_02b.jpg
○燃費のよい車に乗りましょう。
・車はきちんと整備して乗りましょう。整備の行き届いた車は、そうでない車に比べて9パーセントもガソリンの節約ができます。
・燃費を絶えずチェックしておきましょう。そうすれば、燃費が落ちたときにいすぐ気がつき、早めに故障を修理することができます。
・車を軽くしておきましょう。(不要なものを詰め込むのはやめましょう)
(・エコドライブをしましょうhttp://www.ecodrive.jp/eco_10.html エコドライブ普及推進協議会HP 「ふんわりアクセルeスタート」、「減速時は早めにアクセルを離す」など)
今度車を買うときは
燃費のことをいつも念頭に置きましょう。
参考 国土交通省 車両重量区分ベスト10(平成26年3月)
http://www.mlit.go.jp/common/001031330.pdf
○充電式の電池を使いましょう
水銀の約50%、カドミウムの約25%は電池に使われています。
危険物質ですので、決して捨てないようにしましょう。
電池、ボタン電池などについては、各自治体の処分方法で処分してください。
なお、酸化銀電池(型式記号SR)、空気電池(PR)、アルカリボタン電池(LR)、及び充電池は、量販店の回収ボックスで回収という場合が多いようです。
リチウムコイン電池(型式記号CRおよびBR)は、水銀を含んでいないため、量販店で回収せず、自治体の指示に従い廃棄の場合が多いようです。
私たちができること
充電式の電池を使いましょう。充電式の電池にもカドミウムが入っていますが、アルカリ電池よりもずっと長持ちする分だけ、ゴミは増えにくいといえます。
○ショッピングバッグを返上しましょう
ビニール袋は自然には分解しません。ビニール袋はすべて石油から作られています。石油は再生不能な資源です。ビニール袋が海まで行き着くと、からみついたり飲み込まれたりして、海の生き物の命を奪う原因になります。
包装紙のほとんどは、破って捨てられています。さして必要とも思えない包装紙の梱包はすすんで拒否しましょう。
私たちができること
買い物に行くときは布袋などを持参することです。(エコバッグなどが普及しています)
買い物が大した量でないときには、袋に入れてもらう必要があるのか考えてみてください。
○表示されていない毒物に注意しましょう
お店で売っているからといって安全とは限りませんるオーブンクリーナーから配水管クリーナーから化粧品に至るまで、驚くほど多種多様な有害物質が隠れているはずです。
安くて手軽な天然素材がたくさんあるのですから、それを使いましょう。どの製品が危険か、ちょっと考えてみればすぐ分かります。
私たちができること
私たちの身近に氾濫している毒物について警告した情報を参考にすることです。
「こんなに使っていいかしら 家庭に潜む農薬」
安全な代替品を買うか作るかしましょう。
パーマネントブレス加工した衣類やノーアイロンのベッドリネン ホルムアルデヒド などは
レジンが繊維の中に定着するように処理してあります。
オーブンクリーナーを使うより、重曹、スチールたわしが安全です。
空気清浄剤は、嗅覚細胞をマヒさせるか油性の成分で覆ってしまうだけです。
キシレン、エタノール、ナフタリンなどが入っている可能性があります。
代用品:ハーブをブレンドして使うか、酢やレモン汁を使いましょう。
有害物質 モスボール パラジクロロベンゼン
代替策:防虫効果のある薬用植物、シーダー材のチップ、シーダーオイル
油性のマーカーペンには、トルエン、キシレン、エタノールなどの有害物質が入っています。
水性のマーカーやペンなどをつかいましょう。
(購入の際に、有機溶剤などがなるべく使われていないものを買う心がけ、大切だと考えます。)
○牛乳パックを利用しましょう
牛乳パックは再生紙を含まない上質のパルプから作られているので丈夫なのです。
私たちができること
牛乳パックをごみとして出すのはやめましょう。
リサイクルの仕方(近くの自治体、スーパーマーケット、生協などに確認のもよいかと思います。)
・空になった牛乳パックをよく洗います。
・切り開きます。(牛乳パックカッターというものも売られています。また、湿っているうちに、手で分解する方法もあります。)
・乾かします。
・束ねます。(ひもなどで)1リットルパックは30枚、500ミリ㍑パックは50枚が目安。
○発泡スチロールを使わないようにしましょう
発泡スチロールは生分解しません。絶対に消えてなくならないからです。今朝あなたが珈琲を飲んだ、あの発泡スチロールのコップは、500年経ってもまだ地球の表面に転がっているかもしれません。
発泡スチロールは、海の生き物の命を奪います。細かく砕けた発泡スチロールはちょうど食べ物のように見えるので、海の生物が飲み込んでしまうのです。たとえば、ウミガメが発泡スチロールを食べた場合、浮力が邪魔して、海中に潜ることができなくなります。また、消化管も詰まってしまい、食べることができなくなり、死んでしまうのです。
私たちができること
「安全な」発泡スチロールというのはあり得ません。発泡スチロール製品を使わないようにしましょう。
紙製のお皿やコップに入れてくれるよう頼んでみましょう。(会社や企業に手紙などで伝えるのも効果があるそうです。)
○海岸を汚さないようにしましょう
魚類と野生動物の調査をしたところ、アホウドリの幼鳥の90パーセントがビニールやプラスチックを飲み込んでいることが分かりました。
ビーチ・クリーンアップ作戦の効果は絶大です。
1987年の9月23日には、テキサス州だけで、ビニール袋3万1773枚、プラスチックボトル3万295本、等々が回収されました。
アメリカ全体では、たった3時間の内に900トンものゴミが集まりました。
海岸に捨てられているビニールやプラスチックのゴミを減らせば、たくさんの生き物が命を落とさずにすみます。プラスチック製の釣具屋ビニール袋などが原因で、毎年100万羽の会長、10万頭の改正ほ乳生物、数え切れないほどの魚類が死んでいます。しかも、その数は毎年増え続けているのです。
私たちができること
今度海に行くときは、ゴミ袋を持参しましょう。ほんの数分で結構ですから、目につくゴミを拾い集めましょう。
ビーチ・クリーンアップ運動に参加しましょう。海岸を持つ各市町村に問い合わせれば、地元の海岸でクリーンアップ運動に参加するにはどうすればいいか、教えてくれるはずです。
(参考)一般社団法人JEANホームページ(海洋ゴミなどの回収活動をしているNGO)。下記に全国の活動紹介があります。現場を見ると、日々の意識も変わってくるかと思います。
http://jean.jp/icc/
○象牙を買わないようにしましょう
象牙の80%は、密猟者が象を殺して取ったものです。
象牙の輸入が禁止されてからも、かなりの量の象牙が日本に入ってきています。
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/121400363/
象牙の背景にある問題は、非常に深刻です。地球上の生物の実に15%が絶滅の危機に瀕しています。
ひたすら利益を追い求める人間は、ゾウやイルカのようなわたしたちになじみの深い動物さえも捕りつくそうという勢いです。あなたは消費者という強い立場があります。あなたが買わないことが、野生動物を守る力になるのです。
10年前、アフリカには150万頭のゾウがいました。今日では、主に象牙をとるために乱獲されたのが原因で、ゾウはわずか75万頭に減ってしまいました。このままではゾウは絶滅してしまうかもしれません。
650万頭のイルカが、漁師の勝手な都合で殺されています。マグロ漁は、1km以上もある流し網でマグロの群れ全体を取り囲み、袋状にしてから網を船に引き上げます。網にかかった魚は、種類を問わずぜんぶ引き揚げられてしまうわけです。イルカはキハダマグロの群れと一緒に回遊することが多いので、一緒に網にかかってしまうのです。
「絶滅のおそれのある野生動物の種の取引に関する条約」では、約1000種の動植物が規制の対象になっています。
もちろん、生きた生物だけでなく、象牙や毛皮などの製品も対象になっています。
しかし、日本に海外から持ち込まれる動植物の数は、年々増え続けています。
私たちができること
象牙を買わないことです。いかなる理由でも、いかなる状況でも。
ほかにも、絶滅の危機に瀕している動物や植物から作ったものは買わないようにしましょう。たとえば、べっこう、サンゴ、は虫類の皮、トラの毛皮などです。
いつものマグロのかわりに、ビンナガやカツオを買いましょう。
アイスランドは、自国産の魚をボイコットされたため、ついに捕鯨を一部中止することになりました。
日本への持ち込みが規制されているもの(代表例)
サル、オウム、サボテン、蘭、アジアアロアナ、トラ、ヒョウ、ワニ類、ニシキヘビ、インドゾウ、尾白鷲、パンダ、トラ、ヒョウの爪、サイの角など
○ペット用の有害な首輪をやめましょう。
ペットの首に危険な殺虫剤をしみこませた首輪をつけるのも心配です。(時点の環境負荷調べる)。殺虫剤が製造過程やゴミになったあとで環境汚染の原因になること、長い間吸っていれば人間を含めた生き物全ての健康がおかされる危険があることなどを考えれば、なおさらです。
(開発段階での意識も大切と考えます。一度開発され、普及するとこのように対処に相当なコストを要しますので)
アメリカ人がペットとして飼っているイヌやネコは1億匹以上います。毎年使われ捨てられているノミ除け用の首輪は、アメリカで5000万個と推定されています。
ノミよけようの首輪の中には、神経系統を永久にだめにしてしまう薬剤を使っているものがあります。ペットはこの薬剤を体内に吸収し、やがて皮膚から毒素を発散するようになります。すると、害虫がしびれてよりつかなくなる、という仕組みです。
ノミよけようの首輪には、次のような薬剤が使われています。
ピペロニルブトシキド-長くさらされていると、肝臓障害を起こす可能性があります。
DDVP(ジクロルボス)-ある雑誌によれば、「動物にガン、神経障害、突然変異を起こす可能性がある」そうです。
カーリバル-「イヌに先天的欠損症を起こす可能性がある」とのことです。
首輪の取り扱い方についても、ペットに装着後は、(人間は)必ず石けんでよく手を洗うことになっています。
私たちができること
ノミよけ用の首輪の代わりに、かんきつ類のオイルスプレーを使いましょう。
ヨモギ 滴下式ノミ取り駆除 犬小屋に熱湯 常に清潔にすること などの方法があります。
○トイレの水を節約しましょう。
流水擬音装置、最近のトイレは節水設計になっています。
トイレで節水
下記参考リンク大小を使い分ける、手洗いつきタンクで節水、自動洗浄を止めるなどの方法が紹介されています。
節水マニュアル
http://setuyakumanyuaru.com/sessui/houhou/toire.html
http://setuyakumanyuaru.com/sessui/mametisiki/toire2.html
http://setuyakumanyuaru.com/sessui/mametisiki/dame.html
○節水型シャワーヘッドに取り替えましょう。
シャワーに使うお湯を減らす手軽な方法があるのです。
節水型シャワーヘッドにすると、ガス代と水道料金が節約できるので、ものにもよりますが1ヶ月程度で、シャワーヘッドに投資したお金の元が取れるはずです。
ガス代も何割か削減できます。
「節水シャワー」最近は性能や使い勝手がよいです。検討の価値あります。
節水シャワー
合わせて、「石けんシャンプー」、「石けんボディソープ」、「石けん歯磨き」なども、通常の洗浄剤より分解しやすく、環境や体に負荷が少ないとのことです。
上記は、政治経済記事担当の、A.Cによる記事です。
今、環境保護に向けて動くこと、そして人間、社会、企業の意識を変えていくことで、今後の地球が、命を育める星として存続できるかどうか、人間が生存できるかどうかが決まってきます。
水、空気が有害になり、外に出る度にマスクをする、水が飲めなくなる、大地からとれる農産物が有害になる、鳥のさえずり、魚影動物、虫がなくなる、生き物、植物がいなくなる、そんな社会では、当たり前ですが、人間も生存不能になっていきます。
(すべての命、生態系は、その体に取り入れるものを含め、物質的に互いの細胞活動につながっているからです)
また、技術だけでなく、今のライフスタイルに対する問題意識、それを変えていく意識が大切です。
(意識なしの技術改革は、「温暖化防止に原発を」という、新たな問題を生むことも多いからです。グリーンコンシューマー 2006年12月 杦本育生著P242より)
地球のことについて、環境のことについて、具体的に何ができるか、どうしたらよいか、わが事として考えていただけたらと思います。興味を持つこと、知識をもつことで、現状が変わっていくかと思います。
地球環境を守るために何をしたらよいのかについて その1
http://inorinowa2.blog.fc2.com/blog-entry-113.html
その2に入る前に、最近本などが出ている、いわゆる懐疑論について書いておきたいと思います。
地球を救う暮らし方 (2005年 朴恵淑 歌川学著)より P127 文献欄から
※最近は、いくつかの環境問題について、問題自体に疑問を呈する(「懐疑論」とします)本がいろいろ出ています。
環境問題にはまだ分からない点も数多くありますが、本文でも触れましたように、科学的知見や因果関係が確定するまで放置して問題を拡大させるのではなく、不確定な段階から予防的に対策をとっていくことが環境対策の原則として地球サミットなどで合意されています。
また、「懐疑論」の中には、多数の論文を無視してごく特殊な論文を根拠にするなど、反論の根拠があやふやなものもあります。
本欄では、「懐疑論」の立場にたち図書は省いてあります。
-抜粋以上-
世に出ている資料を見ても、レジ袋を食べる象がいたり、汚染物質で魚や鳥が減少しているという事実があります。
また、大気汚染で毎年550万の人が死亡しているとの報告があります。
http://www.afpbb.com/articles/-/3076768
そして、日本自体、ほんの数十年前に、水俣病やぜんそくなど、過去の環境汚染による人的被害を経験しています。
プランテーション、焼畑などにより熱帯雨林が年に東京都の24倍の面積が減少しています。
(2000-2010年)これらは、考えすぎ、などでなく実際に起こっていることです。
この実情を、因果関係がはっきりしないとし、放置して問題を拡大させるのは賢明でないと考えます。
地球の恩恵により、人類は発展、生存してきました。
そして、人類にはデータから将来を予測し、対処できる智恵があります。
その意味で、人類には、地球に果たしうる役割があると思います。はぐくんでくれた地球への感謝、せめて破壊を食い止めなければと思います。
ここでも、上記本の、懐疑論ではない考え方に基づき掲載していきたいと考えています。
(うがった見方ですが、上記懐疑論の流布には、現状の浪費がよいとする企業体などのスポンサーがいるのかもしれません
罪悪感に絶えられないからと現状是認に誘導するのは、あまりフェアではないように思います。)
以下「地球を救う かんたん(シンプル)な 50の方法」(1990年7月 ジ アースワークス グループ著)より
○水をこまめに止めましょう
水を流しっぱなしにして歯を磨いていると、20リットルやそこらの水はあっという間に使ってしまいます。同様に食器を洗うと、平均して110リットルくらいの水を使うことになります。同様に洗車すると、多い人なら250リットルもの水を使ってしまいます。
私たちができること
歯を磨くときには、歯ブラシをぬらしたりすすいだりするときだけ水を出すようにすれば、2リットル弱の水ですみます。
(マネ知識)洗顔や歯磨きは水を止めてhttps://money-chishiki.com/water-bill-saving-3035#i-16
食器を洗うとき-水をためて使えば、20リットル足らずの水ですみます。
(マネ知識)キッチンの水道代を減らす節水方法
https://money-chishiki.com/water-bill-saving-3035#i-8
洗車について、セルフサービスの洗車場などは、20ないし40リットルの水しか使いません。バケツとスポンジを使って洗えば、30リットル前後の水で洗えます。
○無鉛ガソリンを使いましょう
日本では
ディーゼル車が排出する大量の窒素酸化物が、大気汚染を悪化させているのです。
これからトラックなどを購入する場合は、ディーゼル車を買わないことをお勧めします。
(日本の排気ガスについて、1台あたりの排出は以前に比べ規制により小さくなっていますが、台数が急増したために総排出量が増加し、大気中の濃度も増加しています。今後は、濃度規制でなく、総量対策が必要とされています。)
○フロンの使用を止めましょう。
天然資源防衛会議によれば「フロンガスをもっとも大量に放出している犯人は、エアコンの液漏れです」
政府広報オンライン フロンについて私たちができることは?より
http://www.gov-online.go.jp/useful/article/201607/3.html#anc05
・機器の整備を定期的に行い、フロンが漏れないようにする
家庭や職場で使っている機器で、フロンが使われているものは、壊したり傷つけたりして、フロンが漏れないよう、注意して取り扱いましょう。また、エアコンやカーエアコンの効きが悪いときは、専門業者に点検・修理してもらいましょう。
○廃棄時は法律に従ってフロンの回収に協力を
フロンを使った機器を廃棄するときは、法律に従い、フロンの回収に協力してください。家庭用の冷凍・冷蔵庫、エアコンなどを廃棄するときは、家電リサイクル法に基づいて、製品を購入した小売店などに引き取りを依頼しましょう。自動車を廃棄するときは、自動車リサイクル法に基づき、ディーラーや整備業者など当道府県などの登録業者に引き渡しましょう。
今後、新規購入や買い替えなど、エアコンや冷蔵庫を選ぶ際には、地球温暖化防止のために、ぜひフロンラベルも参考にしてください。
フロンラベル http://www.gov-online.go.jp/useful/article/201607/img/03_02b.jpg
○燃費のよい車に乗りましょう。
・車はきちんと整備して乗りましょう。整備の行き届いた車は、そうでない車に比べて9パーセントもガソリンの節約ができます。
・燃費を絶えずチェックしておきましょう。そうすれば、燃費が落ちたときにいすぐ気がつき、早めに故障を修理することができます。
・車を軽くしておきましょう。(不要なものを詰め込むのはやめましょう)
(・エコドライブをしましょうhttp://www.ecodrive.jp/eco_10.html エコドライブ普及推進協議会HP 「ふんわりアクセルeスタート」、「減速時は早めにアクセルを離す」など)
今度車を買うときは
燃費のことをいつも念頭に置きましょう。
参考 国土交通省 車両重量区分ベスト10(平成26年3月)
http://www.mlit.go.jp/common/001031330.pdf
○充電式の電池を使いましょう
水銀の約50%、カドミウムの約25%は電池に使われています。
危険物質ですので、決して捨てないようにしましょう。
電池、ボタン電池などについては、各自治体の処分方法で処分してください。
なお、酸化銀電池(型式記号SR)、空気電池(PR)、アルカリボタン電池(LR)、及び充電池は、量販店の回収ボックスで回収という場合が多いようです。
リチウムコイン電池(型式記号CRおよびBR)は、水銀を含んでいないため、量販店で回収せず、自治体の指示に従い廃棄の場合が多いようです。
私たちができること
充電式の電池を使いましょう。充電式の電池にもカドミウムが入っていますが、アルカリ電池よりもずっと長持ちする分だけ、ゴミは増えにくいといえます。
○ショッピングバッグを返上しましょう
ビニール袋は自然には分解しません。ビニール袋はすべて石油から作られています。石油は再生不能な資源です。ビニール袋が海まで行き着くと、からみついたり飲み込まれたりして、海の生き物の命を奪う原因になります。
包装紙のほとんどは、破って捨てられています。さして必要とも思えない包装紙の梱包はすすんで拒否しましょう。
私たちができること
買い物に行くときは布袋などを持参することです。(エコバッグなどが普及しています)
買い物が大した量でないときには、袋に入れてもらう必要があるのか考えてみてください。
○表示されていない毒物に注意しましょう
お店で売っているからといって安全とは限りませんるオーブンクリーナーから配水管クリーナーから化粧品に至るまで、驚くほど多種多様な有害物質が隠れているはずです。
安くて手軽な天然素材がたくさんあるのですから、それを使いましょう。どの製品が危険か、ちょっと考えてみればすぐ分かります。
私たちができること
私たちの身近に氾濫している毒物について警告した情報を参考にすることです。
「こんなに使っていいかしら 家庭に潜む農薬」
安全な代替品を買うか作るかしましょう。
パーマネントブレス加工した衣類やノーアイロンのベッドリネン ホルムアルデヒド などは
レジンが繊維の中に定着するように処理してあります。
オーブンクリーナーを使うより、重曹、スチールたわしが安全です。
空気清浄剤は、嗅覚細胞をマヒさせるか油性の成分で覆ってしまうだけです。
キシレン、エタノール、ナフタリンなどが入っている可能性があります。
代用品:ハーブをブレンドして使うか、酢やレモン汁を使いましょう。
有害物質 モスボール パラジクロロベンゼン
代替策:防虫効果のある薬用植物、シーダー材のチップ、シーダーオイル
油性のマーカーペンには、トルエン、キシレン、エタノールなどの有害物質が入っています。
水性のマーカーやペンなどをつかいましょう。
(購入の際に、有機溶剤などがなるべく使われていないものを買う心がけ、大切だと考えます。)
○牛乳パックを利用しましょう
牛乳パックは再生紙を含まない上質のパルプから作られているので丈夫なのです。
私たちができること
牛乳パックをごみとして出すのはやめましょう。
リサイクルの仕方(近くの自治体、スーパーマーケット、生協などに確認のもよいかと思います。)
・空になった牛乳パックをよく洗います。
・切り開きます。(牛乳パックカッターというものも売られています。また、湿っているうちに、手で分解する方法もあります。)
・乾かします。
・束ねます。(ひもなどで)1リットルパックは30枚、500ミリ㍑パックは50枚が目安。
○発泡スチロールを使わないようにしましょう
発泡スチロールは生分解しません。絶対に消えてなくならないからです。今朝あなたが珈琲を飲んだ、あの発泡スチロールのコップは、500年経ってもまだ地球の表面に転がっているかもしれません。
発泡スチロールは、海の生き物の命を奪います。細かく砕けた発泡スチロールはちょうど食べ物のように見えるので、海の生物が飲み込んでしまうのです。たとえば、ウミガメが発泡スチロールを食べた場合、浮力が邪魔して、海中に潜ることができなくなります。また、消化管も詰まってしまい、食べることができなくなり、死んでしまうのです。
私たちができること
「安全な」発泡スチロールというのはあり得ません。発泡スチロール製品を使わないようにしましょう。
紙製のお皿やコップに入れてくれるよう頼んでみましょう。(会社や企業に手紙などで伝えるのも効果があるそうです。)
○海岸を汚さないようにしましょう
魚類と野生動物の調査をしたところ、アホウドリの幼鳥の90パーセントがビニールやプラスチックを飲み込んでいることが分かりました。
ビーチ・クリーンアップ作戦の効果は絶大です。
1987年の9月23日には、テキサス州だけで、ビニール袋3万1773枚、プラスチックボトル3万295本、等々が回収されました。
アメリカ全体では、たった3時間の内に900トンものゴミが集まりました。
海岸に捨てられているビニールやプラスチックのゴミを減らせば、たくさんの生き物が命を落とさずにすみます。プラスチック製の釣具屋ビニール袋などが原因で、毎年100万羽の会長、10万頭の改正ほ乳生物、数え切れないほどの魚類が死んでいます。しかも、その数は毎年増え続けているのです。
私たちができること
今度海に行くときは、ゴミ袋を持参しましょう。ほんの数分で結構ですから、目につくゴミを拾い集めましょう。
ビーチ・クリーンアップ運動に参加しましょう。海岸を持つ各市町村に問い合わせれば、地元の海岸でクリーンアップ運動に参加するにはどうすればいいか、教えてくれるはずです。
(参考)一般社団法人JEANホームページ(海洋ゴミなどの回収活動をしているNGO)。下記に全国の活動紹介があります。現場を見ると、日々の意識も変わってくるかと思います。
http://jean.jp/icc/
○象牙を買わないようにしましょう
象牙の80%は、密猟者が象を殺して取ったものです。
象牙の輸入が禁止されてからも、かなりの量の象牙が日本に入ってきています。
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/121400363/
象牙の背景にある問題は、非常に深刻です。地球上の生物の実に15%が絶滅の危機に瀕しています。
ひたすら利益を追い求める人間は、ゾウやイルカのようなわたしたちになじみの深い動物さえも捕りつくそうという勢いです。あなたは消費者という強い立場があります。あなたが買わないことが、野生動物を守る力になるのです。
10年前、アフリカには150万頭のゾウがいました。今日では、主に象牙をとるために乱獲されたのが原因で、ゾウはわずか75万頭に減ってしまいました。このままではゾウは絶滅してしまうかもしれません。
650万頭のイルカが、漁師の勝手な都合で殺されています。マグロ漁は、1km以上もある流し網でマグロの群れ全体を取り囲み、袋状にしてから網を船に引き上げます。網にかかった魚は、種類を問わずぜんぶ引き揚げられてしまうわけです。イルカはキハダマグロの群れと一緒に回遊することが多いので、一緒に網にかかってしまうのです。
「絶滅のおそれのある野生動物の種の取引に関する条約」では、約1000種の動植物が規制の対象になっています。
もちろん、生きた生物だけでなく、象牙や毛皮などの製品も対象になっています。
しかし、日本に海外から持ち込まれる動植物の数は、年々増え続けています。
私たちができること
象牙を買わないことです。いかなる理由でも、いかなる状況でも。
ほかにも、絶滅の危機に瀕している動物や植物から作ったものは買わないようにしましょう。たとえば、べっこう、サンゴ、は虫類の皮、トラの毛皮などです。
いつものマグロのかわりに、ビンナガやカツオを買いましょう。
アイスランドは、自国産の魚をボイコットされたため、ついに捕鯨を一部中止することになりました。
日本への持ち込みが規制されているもの(代表例)
サル、オウム、サボテン、蘭、アジアアロアナ、トラ、ヒョウ、ワニ類、ニシキヘビ、インドゾウ、尾白鷲、パンダ、トラ、ヒョウの爪、サイの角など
○ペット用の有害な首輪をやめましょう。
ペットの首に危険な殺虫剤をしみこませた首輪をつけるのも心配です。(時点の環境負荷調べる)。殺虫剤が製造過程やゴミになったあとで環境汚染の原因になること、長い間吸っていれば人間を含めた生き物全ての健康がおかされる危険があることなどを考えれば、なおさらです。
(開発段階での意識も大切と考えます。一度開発され、普及するとこのように対処に相当なコストを要しますので)
アメリカ人がペットとして飼っているイヌやネコは1億匹以上います。毎年使われ捨てられているノミ除け用の首輪は、アメリカで5000万個と推定されています。
ノミよけようの首輪の中には、神経系統を永久にだめにしてしまう薬剤を使っているものがあります。ペットはこの薬剤を体内に吸収し、やがて皮膚から毒素を発散するようになります。すると、害虫がしびれてよりつかなくなる、という仕組みです。
ノミよけようの首輪には、次のような薬剤が使われています。
ピペロニルブトシキド-長くさらされていると、肝臓障害を起こす可能性があります。
DDVP(ジクロルボス)-ある雑誌によれば、「動物にガン、神経障害、突然変異を起こす可能性がある」そうです。
カーリバル-「イヌに先天的欠損症を起こす可能性がある」とのことです。
首輪の取り扱い方についても、ペットに装着後は、(人間は)必ず石けんでよく手を洗うことになっています。
私たちができること
ノミよけ用の首輪の代わりに、かんきつ類のオイルスプレーを使いましょう。
ヨモギ 滴下式ノミ取り駆除 犬小屋に熱湯 常に清潔にすること などの方法があります。
○トイレの水を節約しましょう。
流水擬音装置、最近のトイレは節水設計になっています。
トイレで節水
下記参考リンク大小を使い分ける、手洗いつきタンクで節水、自動洗浄を止めるなどの方法が紹介されています。
節水マニュアル
http://setuyakumanyuaru.com/sessui/houhou/toire.html
http://setuyakumanyuaru.com/sessui/mametisiki/toire2.html
http://setuyakumanyuaru.com/sessui/mametisiki/dame.html
○節水型シャワーヘッドに取り替えましょう。
シャワーに使うお湯を減らす手軽な方法があるのです。
節水型シャワーヘッドにすると、ガス代と水道料金が節約できるので、ものにもよりますが1ヶ月程度で、シャワーヘッドに投資したお金の元が取れるはずです。
ガス代も何割か削減できます。
「節水シャワー」最近は性能や使い勝手がよいです。検討の価値あります。
節水シャワー
合わせて、「石けんシャンプー」、「石けんボディソープ」、「石けん歯磨き」なども、通常の洗浄剤より分解しやすく、環境や体に負荷が少ないとのことです。
上記は、政治経済記事担当の、A.Cによる記事です。