誤嚥性肺炎の増加と、医者の措置、口腔力ケアの大切さについて
- 2021/08/29
- 11:40
誤嚥性肺炎について、以前注意喚起の記事を書きましたが、この20年ほどで、日本の高齢者における、肺炎(誤嚥性肺炎)が増加傾向にあります。日本における肺炎死亡者数に占める65歳以上の高齢者の割合は96.8%という報告があり、他の先進国に比して日本のみが誤嚥性肺炎の年齢調整死亡率が急増しています。(この記事の末尾の、過去記事リンクを参照ください。)近年の論調では、誤嚥性肺炎は老化だから仕方ない、「個人の意思やQO...
誤嚥性肺炎について、以前注意喚起の記事を書きましたが、この20年ほどで、日本の高齢者における、肺炎(誤嚥性肺炎)が増加傾向にあります。
日本における肺炎死亡者数に占める65歳以上の高齢者の割合は96.8%という報告があり、他の先進国に比して日本のみが誤嚥性肺炎の年齢調整死亡率が急増しています。
(この記事の末尾の、過去記事リンクを参照ください。)
近年の論調では、誤嚥性肺炎は老化だから仕方ない、「個人の意思やQOL(クオリティーオブライフ 人生の質)を重視していきましょう」(だから延命をしない)論が見られますが、単に仕方ない論が広がるのでなく、これが予防できれば10年寿命が延びる可能性と指摘する医者もいますので、予防可能なものとして対策をとっていただきたいと思います。
誤嚥性肺炎は、口腔力強化、口腔衛生ケアで予防可能であること、医者らが誤嚥性肺炎の仕組みを理解し、ただ絶食させるのでなく、造影検査、内視鏡検査などで診察し、防止・治療することが大切なこと。
1日4回の歯磨きなど口腔ケアをしっかりとってもらう、例えば経口摂取していなくても、口腔ケアを行うことなどが大切ということです。
課基本によると、誤嚥性肺炎の患者さんを「とりあえず絶食」にしていませんか?その前にできることが,実はたくさんあります! とのことです。
嚥下障害、診られますか?〜診断から治療まで、栄養療法や服薬指導を含め全部やさしく教えます
予防法について、web上の情報を紹介します。
下記は、飲み込み力の強化など、口腔強化、ケアなど具体的で手軽な予防法について書いてあります。これを行い、口腔の筋力の維持、口腔を衛生的に保つなどの対策が大切とのことですので、ぜひ参考にしていただけたらと思います。
隠れ誤嚥について
https://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/18/111600033/111600001/
のど年齢の計り方について
https://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/18/111600033/112400002/
フレイルとは、要介護状態の前の症状で、口の体操をし、口腔機能低下症の検査を受けることが大切とのことです。下記に、パタカラ体操、あいうべ体操、舌の体操、唾液腺マッサージや、歯磨きや咀嚼で気をつけることについてわかりやすく書かれています。
オーラルフレイルって何?
https://www.pref.yamagata.jp/documents/17944/orarufureiru.pdf
下記は、詳しい運動法や、管理の方法がチェックシート付きで示されています。
「口腔機能の維持向上のために、今後も繰り返し本ガイドブックをご活用ください」とのことです。
高齢者のための新しい口腔保健指導ガイドブック PDF
https://www.oda.or.jp/pdf/pab_m06.pdf
過去記事
日本における高齢者肺炎の死亡率上昇について 2020/02/12 07:50
http://inorinowa2.blog.fc2.com/blog-entry-226.html
日本における肺炎死亡者数に占める65歳以上の高齢者の割合は96.8%という報告があり、他の先進国に比して日本のみが誤嚥性肺炎の年齢調整死亡率が急増しています。
(この記事の末尾の、過去記事リンクを参照ください。)
近年の論調では、誤嚥性肺炎は老化だから仕方ない、「個人の意思やQOL(クオリティーオブライフ 人生の質)を重視していきましょう」(だから延命をしない)論が見られますが、単に仕方ない論が広がるのでなく、これが予防できれば10年寿命が延びる可能性と指摘する医者もいますので、予防可能なものとして対策をとっていただきたいと思います。
誤嚥性肺炎は、口腔力強化、口腔衛生ケアで予防可能であること、医者らが誤嚥性肺炎の仕組みを理解し、ただ絶食させるのでなく、造影検査、内視鏡検査などで診察し、防止・治療することが大切なこと。
1日4回の歯磨きなど口腔ケアをしっかりとってもらう、例えば経口摂取していなくても、口腔ケアを行うことなどが大切ということです。
課基本によると、誤嚥性肺炎の患者さんを「とりあえず絶食」にしていませんか?その前にできることが,実はたくさんあります! とのことです。
嚥下障害、診られますか?〜診断から治療まで、栄養療法や服薬指導を含め全部やさしく教えます
予防法について、web上の情報を紹介します。
下記は、飲み込み力の強化など、口腔強化、ケアなど具体的で手軽な予防法について書いてあります。これを行い、口腔の筋力の維持、口腔を衛生的に保つなどの対策が大切とのことですので、ぜひ参考にしていただけたらと思います。
隠れ誤嚥について
https://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/18/111600033/111600001/
のど年齢の計り方について
https://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/18/111600033/112400002/
フレイルとは、要介護状態の前の症状で、口の体操をし、口腔機能低下症の検査を受けることが大切とのことです。下記に、パタカラ体操、あいうべ体操、舌の体操、唾液腺マッサージや、歯磨きや咀嚼で気をつけることについてわかりやすく書かれています。
オーラルフレイルって何?
https://www.pref.yamagata.jp/documents/17944/orarufureiru.pdf
下記は、詳しい運動法や、管理の方法がチェックシート付きで示されています。
「口腔機能の維持向上のために、今後も繰り返し本ガイドブックをご活用ください」とのことです。
高齢者のための新しい口腔保健指導ガイドブック PDF
https://www.oda.or.jp/pdf/pab_m06.pdf
過去記事
日本における高齢者肺炎の死亡率上昇について 2020/02/12 07:50
http://inorinowa2.blog.fc2.com/blog-entry-226.html