環境を守る取組・制度を、各国が何倍も加速し進めることの大切さについて
- 2021/01/21
- 08:14
新大統領への就任式を行ったバイデン氏について、就任後、早速パリ協定復帰などの動きをとっています。(追記:バイデン政権は、1月21日米ロの新戦略兵器削減条約(新START)について、5年延長を目指すと発表)バイデン氏、就任直後に政策転換へ パリ協定復帰など2021年1月17日 日経新聞https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN170DJ0X10C21A1000000温暖化や排出権などは、新利権の側面はあるとしても、大きく地球規模でみ...
新大統領への就任式を行ったバイデン氏について、就任後、早速パリ協定復帰などの動きをとっています。
(追記:バイデン政権は、1月21日米ロの新戦略兵器削減条約(新START)について、5年延長を目指すと発表)
バイデン氏、就任直後に政策転換へ パリ協定復帰など
2021年1月17日 日経新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN170DJ0X10C21A1000000
温暖化や排出権などは、新利権の側面はあるとしても、大きく地球規模でみると、環境問題について、各国が協調し、かつて学者や国際社会が意識して、フロンガスの廃止やリサイクルの動きをしていたように、改めて、環境破壊しない取り決めや枠組みつくっていくべきだと思います。
人類が、コロナをそういう最終警告としっかり受け止め、これまでのような、数年かけての遅速の環境保全でなく、もっと数倍速度を速めて、今の開発や有害物質製造をしないように規制をかける。代替品を使う。すでに撒いたものは無害化していく。
協定について、例えば排気ガス一つでも、車の整備をきちんとするだけで、燃費がよくできます。燃費が悪くなったら、整備して故障を直すことを国々が徹底する。(日本も、整備士を海外に派遣し、排ガスを減らすべく、車を整備する)
燃費の良い車を普及させる。また、富裕層でなくても屋根を提供し太陽パネルを使えるようにする。
など取り組みできることは多々あります。それをどんどん行っていくべきだと思います。
過去の記事ですが、コロナが蔓延する今、改めて、2017年時点の啓示・警告も含めて、
よく読んで考え、実践、発信していただけるとありがたいです。
国際社会が、環境保護に向けて、一致団結して取り組むことを強く願います。
下記は、当時の啓示・警告などについてです。
地球や命の維持を考えることについて 1
http://inorinowa2.blog.fc2.com/blog-entry-104.html
下記は、具体的に何をしたらよいのか。
市民ができることを含めてまとめていた記事です。
地球環境を守るために何をしたらよいのかについて その1
http://inorinowa2.blog.fc2.com/blog-entry-113.html
地球環境を守るために何をしたらよいのかについて その2
http://inorinowa2.blog.fc2.com/blog-entry-129.html
地球や命の維持を考えることについて 2
http://inorinowa2.blog.fc2.com/blog-entry-105.html
下記は、米軍で鍛えた透視者、マクモニーグル氏による未来予測です。
非常にリアルで、警告やアイディアとして参考にするべき情報が多く含まれていると思います。
人類が今の汚染、消費活動を続けた場合の予測(警告)について
http://inorinowa2.blog.fc2.com/blog-entry-142.html
政治経済記事担当 知念敦
(追記:バイデン政権は、1月21日米ロの新戦略兵器削減条約(新START)について、5年延長を目指すと発表)
バイデン氏、就任直後に政策転換へ パリ協定復帰など
2021年1月17日 日経新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN170DJ0X10C21A1000000
温暖化や排出権などは、新利権の側面はあるとしても、大きく地球規模でみると、環境問題について、各国が協調し、かつて学者や国際社会が意識して、フロンガスの廃止やリサイクルの動きをしていたように、改めて、環境破壊しない取り決めや枠組みつくっていくべきだと思います。
人類が、コロナをそういう最終警告としっかり受け止め、これまでのような、数年かけての遅速の環境保全でなく、もっと数倍速度を速めて、今の開発や有害物質製造をしないように規制をかける。代替品を使う。すでに撒いたものは無害化していく。
協定について、例えば排気ガス一つでも、車の整備をきちんとするだけで、燃費がよくできます。燃費が悪くなったら、整備して故障を直すことを国々が徹底する。(日本も、整備士を海外に派遣し、排ガスを減らすべく、車を整備する)
燃費の良い車を普及させる。また、富裕層でなくても屋根を提供し太陽パネルを使えるようにする。
など取り組みできることは多々あります。それをどんどん行っていくべきだと思います。
過去の記事ですが、コロナが蔓延する今、改めて、2017年時点の啓示・警告も含めて、
よく読んで考え、実践、発信していただけるとありがたいです。
国際社会が、環境保護に向けて、一致団結して取り組むことを強く願います。
下記は、当時の啓示・警告などについてです。
地球や命の維持を考えることについて 1
http://inorinowa2.blog.fc2.com/blog-entry-104.html
下記は、具体的に何をしたらよいのか。
市民ができることを含めてまとめていた記事です。
地球環境を守るために何をしたらよいのかについて その1
http://inorinowa2.blog.fc2.com/blog-entry-113.html
地球環境を守るために何をしたらよいのかについて その2
http://inorinowa2.blog.fc2.com/blog-entry-129.html
地球や命の維持を考えることについて 2
http://inorinowa2.blog.fc2.com/blog-entry-105.html
下記は、米軍で鍛えた透視者、マクモニーグル氏による未来予測です。
非常にリアルで、警告やアイディアとして参考にするべき情報が多く含まれていると思います。
人類が今の汚染、消費活動を続けた場合の予測(警告)について
http://inorinowa2.blog.fc2.com/blog-entry-142.html
政治経済記事担当 知念敦
コロナ感染症、家庭内などでの対策について
- 2021/01/08
- 08:22
大事な内容と思いますので、NHK報道記事より、看護師等が行っている感染しないための対策を示します。(リンクなど後述)・手洗いうがいと、食卓を食べる前と食べる後で必ず消毒しています。・人混みにはあまり出歩かない。用事がないかぎり、外に出歩かない。・昼食の時間。この半年あまり、マスクを外しての会話は(医療現場で)禁止されています。・感染リスクの高い対応があるとき、病院が借り上げたアパートで家族と離れて過...
大事な内容と思いますので、
NHK報道記事より、看護師等が行っている感染しないための対策を示します。(リンクなど後述)
・手洗いうがいと、食卓を食べる前と食べる後で必ず消毒しています。
・人混みにはあまり出歩かない。用事がないかぎり、外に出歩かない。
・昼食の時間。この半年あまり、マスクを外しての会話は(医療現場で)禁止されています。
・感染リスクの高い対応があるとき、病院が借り上げたアパートで家族と離れて過ごす。
(抜粋以上)
今、コロナ感染症の広がりにより、社会的弱者へのしわ寄せが強まり、経済的要因による餓死も生じ、自殺者も増加し、特に女性の自殺者が昨年の後半から急激に増えています。
政府は、まず感染阻止し、国民の生活困窮者を減らし、命を守るために、以前のような、国民一人10万円以上の現金給付。飲食店など人が集まるところへの資金給付を、利権ベースでなく、働き手にわたるように行うべきです。失われた30年を見直す機会にしていただきたいと思います。
一方で、今回の第三次補正予算案の19兆円余のうち、わずか23%弱(4.3兆円)がコロナ禍対策となっています。
菅政権は、12月の勝負の3週間後コロナ終息を見込み、カーボンニュートラル基金創設(2兆円)や、Gotoイート(1.3兆円)、国土強靭化(3.1兆円)などを計上していますが、収束ベースで作っていた予算案を必要なものに組み替える努力も必要です。
利権で政権を維持したい考えはあるのでしょうが、もっと国民を守る視点で予算組みをする必要があります。
政府は被害を食い止めるため、マスコミにも協力依頼し、予算も投じ、不要不急の外出や、食事などマスクを外してのおしゃべりをさけるような広報や番組を打っていただきたいと思います。
テレビでも、不安を煽ったりする報道は避け、元気づけ、相談先や対応方法、支援を受ける方法がわかる情報のコンテンツや番組、CMなどを打ってほしいです。「今取るべきはこのような対応」「コロナで不安な時は、コールセンターやこのサイトへ」 「熱が出てコロナが疑わしい場合は、かかりつけ医へ」 「なるべく外出を避け、無症状の感染を防ぎましょう」など。
家で見ていて、力づけられる番組、長く家にいられる再放送などの番組、政府に求めることを書き込むサイト、webコンテンツや、呼びかけにより、家族、親兄弟、友達など、国民が、不要不急な外出をやめさせ、互いに見守り連絡しあう環境を作ってほしいです。
また、コロナは、1、無症状の患者が感染拡大させること、2、急激に重篤化し死に至ることを防ぐことが大事ですので、検査抑制をするのでなく、抗原検査など、早くて手軽なキットも発注、配布すべきです。
2、血中酸素を測るパルスオキシメーターも、現在数百円~数千円程度で販売されていますが、見てわかりにくい重篤化を見抜くため、この装置を必要な人にいきわたるようにすることも必要だと思います。
また、アビガンという特に初期に効果がある薬も日本は持っているですから、積極的に導入したほうがよいと考えます。
国民を守り、増産し、海外にも輸出すべきと考えます。
台湾などのとってきた手法含め、国は、犠牲者を抑えるために様々な知見・情報を持っているはずですので、リーダーが現実を読み取り、今までにとらわれず、取れる方法をどんどんとっていただきたいです。今の日本の状況を見ると、台湾並みの厳しさ、厳格な封じ込めも必要だと思います。理系など専門家主導的でよいと思います。SARSを反省して作られた台湾の制度から得るところは大きいです。
国民を守るため、政府がコロナ対策を真剣に打つ必要があることについて
http://inorinowa2.blog.fc2.com/blog-entry-260.html
ここから本題の家庭内で広げないための情報紹介になりますが、まず、発熱がある場合などの対応について、東京都ホームページから紹介します。
詳細は、お住まいの都道府県や自治体のホームページなどを参照していただきたいのですが、不安や予防法が知りたいなど、一般的な問い合わせについては、「コールセンター」(東京都なら、0570-550571)
下記1,2のような症状や通知のあった場合は、まず、かかりつけ医や地域の身近な医療機関に電話で相談する。土日や夜間など連絡が取れない場合は「発熱相談センター」に(東京都なら03-5320-4592)に相談します。
1、発熱等の風邪症状、息苦しさ、強いだるさがある方。陽性の方と接触のあった方。
2、接触確認アプリCOCOAで通知のあった方等。症状の有無は問いません。
上記を踏まえて、検査、入院や宿泊療養などが判断されていきます。
東京都の情報を紹介します。
【発熱症状がある方】東京都発熱相談センター
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/kansen/coronasodan.files/hatunetu.pdf
【一般相談】新型コロナウイルス感染症電話相談窓口
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/kansen/coronasodan.html
家庭内対策の話に入りますが、現在、東京都では、家庭内感染が最多の経路となっており、新型コロナは、発症の2日前~発症後7~10日まで感染するため、発症する前にうつる可能性があります。
家庭内感染の状況
都市部で家庭内感染が増加 東京では最多の経路に
https://www.asahi.com/articles/ASNDS56RPNDPULBJ00T.html
1~2m飛ぶつばきが互いにつかないようにする。手から目口に入らないようにする。
具体には家庭内でもマスクをする、手洗い消毒を頻繁にする、それぞれあまり近づかない。食事中はしゃべらない。タオルは分ける、よくさわる場所を消毒をするなどのことが大切になると考えます。
急増 家庭内感染 家族の命をどう守るのか NHK 2020年12月18日(金)
https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4498/
上記NHK記事より、家庭内対策などについて抜粋します。
(まずはコールセンターや発熱センターに問い合わせてからの対応になると思います)
家庭にひとたびウイルスが持ち込まれますと、感染を防ぐのは容易ではないんです。
お部屋が多くあれば、部屋を別にする。それがちょっと難しいというときも、ソファーとテーブルで別れられるなら別れる。寝るときも頭を並べないで、顔の位置を離して寝るなど、距離をとる。
お食事の時間をずらしてとっていただく、などの工夫があると思います。お風呂に入るとか、シャワーに入るときも、(具合が悪い人を)一番最後にするやり方もあります。
同居の高齢者などそのまま安心して生活できるように、毎日必要なこととか健康上のお約束事とか、時間で決まった何かやることなどをメモで置いておけるといいかなと思います。
ホテルや実家などの「避難場所」を決めておく。いつも食事を作っている人が感染したら、「誰が代わりに準備するのか」など、誰が感染したらどう行動するか、具体的に話し合っておくことが大事。さらには、コップの使い回しや子どもの食べ残しを親が食べるなど、家庭内で共有している習慣も避けたほうがいい
症状が出たときには、まずは、「動かない」こと。例えば、けん怠感が続いているというときに、体力が落ちているせいだと思って、体を動かそうという人もいるそうなんですけれども、医師によりますと、そのことが後遺症をより悪化させる可能性がある。
もう一つは、個人差を「理解し合う」こと。家族の中でも後遺症はさまざまです。元どおりの生活に戻れていなかったとしても、「後遺症かもしれない」と理解することが大事だということです。
同記事より、看護師等が行っている感染しないための対策
・手洗いうがいと、食卓を食べる前と食べる後で必ず消毒しています。
・人混みにはあまり出歩かない。用事がないかぎり、外に出歩かない。
・昼食の時間。この半年あまり、マスクを外しての会話は(医療現場で)禁止されています。
・感染リスクの高い対応があるとき、病院が借り上げたアパートで家族と離れて過ごす。
抜粋は以上ですが、
家族や職場で、例えば、下記のpdfを共有したり、誰が感染したらどう行動するかを家族で普段から話し合うことも大切かと思います。
そして、マスクの効用について、下記動画をみていただけたらと思います。
飛沫がどう飛ぶのかの理解にもつながるかと思います。
【新型コロナ】マスクの効果 内閣官房
https://youtu.be/trURdrhyelA
厚労省PDF 家庭内でご注意いただきたいこと
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000601721.pdf
図が参考になると思われましたので、紹介します。
増える自宅待機…家庭内での感染どう防ぐ?8つの注意点 西日本新聞
https://www.nishinippon.co.jp/image/183767/
家庭トイレの環境衛生と手洗い 小林製薬
https://www.kobayashi.co.jp/corporate/news/2020/200904_01/index.html
新型コロナウイルス、本人や家族に感染を疑う症状が出たら… 沖縄タイムス
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/558688
下記は、感染疑いが出た場合の家庭での対応について、厚労省PDFより文字を示します。
(不安や予防対策については、最初に掲載した「コールセンター」に問い合わせ。発熱やcocoa通知がある場合は、「かかりつけ医」または「発熱相談センター」に電話し、判断を仰ぐことになると思います。)
ご家族に新型コロナウイルス感染が疑われる場合
家庭内でご注意いただきたいこと
~8つのポイント~
1.部屋を分けましょう
個室にしましょう。食事や寝るときも別室としてください。
・子どもがいる方、部屋数が少ない場合など、部屋を分けられない場合には、少なくとも
2m以上の距離を保ったり、仕切りやカーテンなどを設置することをお薦めします。
・寝るときは頭の位置を互い違いになるようにしましょう。
ご本人は極力部屋から出ないようにしましょう。
トイレ、バスルームなど共有スペースの利用は最小限にしましょう。(追記 トイレはふたをして流す)
2.感染者のお世話はできるだけ限られた方で。
心臓、肺、腎臓に持病のある方、糖尿病の方、免疫の低下した方、
妊婦の方などが感染者のお世話をするのは避けてください。
3.マスクをつけましょう
使用したマスクは他の部屋に持ち出さないでください。
マスクの表面には触れないようにしてください。マスクを外す際には、ゴムやひもをつまんで外しましょう。
マスクを外した後は必ず石鹸で手を洗いましょう。
(アルコール手指消毒剤でも可)
※マスクが汚れたときは、すぐに新しい清潔な乾燥マスクと交換。
※マスクがないときなどに咳やくしゃみをする際は、ティッシュ等で口と鼻を覆う。
4.こまめに手を洗いましょう
こまめに石鹸で手を洗いましょう、アルコール消毒をしま
しょう。洗っていない手で目や鼻、口などを触らないようにしてください。
5.換気をしましょう
定期的に換気してください。共有スペースや他の部屋も窓を開け放しにするなど換気しましょう。
6.手で触れる共有部分を消毒しましょう
共用部分(ドアの取っ手、ノブ、ベッド柵など)は、薄めた市販の家庭用塩素系漂白剤で拭いた後、水拭きしましょう。
・物に付着したウイルスはしばらく生存します。
・家庭用塩素系漂白剤は、主成分が次亜塩素酸ナトリウムであることを確認し、使用量の
目安に従って薄めて使ってください(目安となる濃度は0.05%です(製品の濃度が6%の場合、水3Lに液を25mlです。))。
・トイレや洗面所は、通常の家庭用洗剤ですすぎ、家庭用消毒剤でこまめに消毒しましょう。
・タオル、衣類、食器、箸・スプーンなどは、通常の洗濯や洗浄でかまいません。
・感染者の使用したものを分けて洗う必要はありません。洗浄前のものを共用しないようにしてください。
・特にタオルは、トイレ、洗面所、キッチンなどでは共用しないように注意しましょう。
7.汚れたリネン、衣服を洗濯しましょう
体液で汚れた衣服、リネンを取り扱う際は、手袋とマスクをつけ、一般的な家庭用洗剤で洗濯し完全に乾かしてください。
・糞便からウイルスが検出されることがあります。
8.ゴミは密閉して捨てましょう
鼻をかんだティッシュはすぐにビニール袋に入れ、室外に出すときは密閉して捨ててください。その後は直ちに石鹸で手を洗いましょう。
ほか
ご本人は外出を避けて下さい。
ご家族、同居されている方も熱を測るなど、健康観察をし、不要不急の外出は避け、特に咳や発熱などの症状があるときには、職場などに行かないでください。
この難局を国と国民が乗り切ってほしい。
国はこれまでの政策や姿勢を反省し、感染症を抑える対策を本気で取っていただきたいです。
政治経済記事担当 知念敦
NHK報道記事より、看護師等が行っている感染しないための対策を示します。(リンクなど後述)
・手洗いうがいと、食卓を食べる前と食べる後で必ず消毒しています。
・人混みにはあまり出歩かない。用事がないかぎり、外に出歩かない。
・昼食の時間。この半年あまり、マスクを外しての会話は(医療現場で)禁止されています。
・感染リスクの高い対応があるとき、病院が借り上げたアパートで家族と離れて過ごす。
(抜粋以上)
今、コロナ感染症の広がりにより、社会的弱者へのしわ寄せが強まり、経済的要因による餓死も生じ、自殺者も増加し、特に女性の自殺者が昨年の後半から急激に増えています。
政府は、まず感染阻止し、国民の生活困窮者を減らし、命を守るために、以前のような、国民一人10万円以上の現金給付。飲食店など人が集まるところへの資金給付を、利権ベースでなく、働き手にわたるように行うべきです。失われた30年を見直す機会にしていただきたいと思います。
一方で、今回の第三次補正予算案の19兆円余のうち、わずか23%弱(4.3兆円)がコロナ禍対策となっています。
菅政権は、12月の勝負の3週間後コロナ終息を見込み、カーボンニュートラル基金創設(2兆円)や、Gotoイート(1.3兆円)、国土強靭化(3.1兆円)などを計上していますが、収束ベースで作っていた予算案を必要なものに組み替える努力も必要です。
利権で政権を維持したい考えはあるのでしょうが、もっと国民を守る視点で予算組みをする必要があります。
政府は被害を食い止めるため、マスコミにも協力依頼し、予算も投じ、不要不急の外出や、食事などマスクを外してのおしゃべりをさけるような広報や番組を打っていただきたいと思います。
テレビでも、不安を煽ったりする報道は避け、元気づけ、相談先や対応方法、支援を受ける方法がわかる情報のコンテンツや番組、CMなどを打ってほしいです。「今取るべきはこのような対応」「コロナで不安な時は、コールセンターやこのサイトへ」 「熱が出てコロナが疑わしい場合は、かかりつけ医へ」 「なるべく外出を避け、無症状の感染を防ぎましょう」など。
家で見ていて、力づけられる番組、長く家にいられる再放送などの番組、政府に求めることを書き込むサイト、webコンテンツや、呼びかけにより、家族、親兄弟、友達など、国民が、不要不急な外出をやめさせ、互いに見守り連絡しあう環境を作ってほしいです。
また、コロナは、1、無症状の患者が感染拡大させること、2、急激に重篤化し死に至ることを防ぐことが大事ですので、検査抑制をするのでなく、抗原検査など、早くて手軽なキットも発注、配布すべきです。
2、血中酸素を測るパルスオキシメーターも、現在数百円~数千円程度で販売されていますが、見てわかりにくい重篤化を見抜くため、この装置を必要な人にいきわたるようにすることも必要だと思います。
また、アビガンという特に初期に効果がある薬も日本は持っているですから、積極的に導入したほうがよいと考えます。
国民を守り、増産し、海外にも輸出すべきと考えます。
台湾などのとってきた手法含め、国は、犠牲者を抑えるために様々な知見・情報を持っているはずですので、リーダーが現実を読み取り、今までにとらわれず、取れる方法をどんどんとっていただきたいです。今の日本の状況を見ると、台湾並みの厳しさ、厳格な封じ込めも必要だと思います。理系など専門家主導的でよいと思います。SARSを反省して作られた台湾の制度から得るところは大きいです。
国民を守るため、政府がコロナ対策を真剣に打つ必要があることについて
http://inorinowa2.blog.fc2.com/blog-entry-260.html
ここから本題の家庭内で広げないための情報紹介になりますが、まず、発熱がある場合などの対応について、東京都ホームページから紹介します。
詳細は、お住まいの都道府県や自治体のホームページなどを参照していただきたいのですが、不安や予防法が知りたいなど、一般的な問い合わせについては、「コールセンター」(東京都なら、0570-550571)
下記1,2のような症状や通知のあった場合は、まず、かかりつけ医や地域の身近な医療機関に電話で相談する。土日や夜間など連絡が取れない場合は「発熱相談センター」に(東京都なら03-5320-4592)に相談します。
1、発熱等の風邪症状、息苦しさ、強いだるさがある方。陽性の方と接触のあった方。
2、接触確認アプリCOCOAで通知のあった方等。症状の有無は問いません。
上記を踏まえて、検査、入院や宿泊療養などが判断されていきます。
東京都の情報を紹介します。
【発熱症状がある方】東京都発熱相談センター
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/kansen/coronasodan.files/hatunetu.pdf
【一般相談】新型コロナウイルス感染症電話相談窓口
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/kansen/coronasodan.html
家庭内対策の話に入りますが、現在、東京都では、家庭内感染が最多の経路となっており、新型コロナは、発症の2日前~発症後7~10日まで感染するため、発症する前にうつる可能性があります。
家庭内感染の状況
都市部で家庭内感染が増加 東京では最多の経路に
https://www.asahi.com/articles/ASNDS56RPNDPULBJ00T.html
1~2m飛ぶつばきが互いにつかないようにする。手から目口に入らないようにする。
具体には家庭内でもマスクをする、手洗い消毒を頻繁にする、それぞれあまり近づかない。食事中はしゃべらない。タオルは分ける、よくさわる場所を消毒をするなどのことが大切になると考えます。
急増 家庭内感染 家族の命をどう守るのか NHK 2020年12月18日(金)
https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4498/
上記NHK記事より、家庭内対策などについて抜粋します。
(まずはコールセンターや発熱センターに問い合わせてからの対応になると思います)
家庭にひとたびウイルスが持ち込まれますと、感染を防ぐのは容易ではないんです。
お部屋が多くあれば、部屋を別にする。それがちょっと難しいというときも、ソファーとテーブルで別れられるなら別れる。寝るときも頭を並べないで、顔の位置を離して寝るなど、距離をとる。
お食事の時間をずらしてとっていただく、などの工夫があると思います。お風呂に入るとか、シャワーに入るときも、(具合が悪い人を)一番最後にするやり方もあります。
同居の高齢者などそのまま安心して生活できるように、毎日必要なこととか健康上のお約束事とか、時間で決まった何かやることなどをメモで置いておけるといいかなと思います。
ホテルや実家などの「避難場所」を決めておく。いつも食事を作っている人が感染したら、「誰が代わりに準備するのか」など、誰が感染したらどう行動するか、具体的に話し合っておくことが大事。さらには、コップの使い回しや子どもの食べ残しを親が食べるなど、家庭内で共有している習慣も避けたほうがいい
症状が出たときには、まずは、「動かない」こと。例えば、けん怠感が続いているというときに、体力が落ちているせいだと思って、体を動かそうという人もいるそうなんですけれども、医師によりますと、そのことが後遺症をより悪化させる可能性がある。
もう一つは、個人差を「理解し合う」こと。家族の中でも後遺症はさまざまです。元どおりの生活に戻れていなかったとしても、「後遺症かもしれない」と理解することが大事だということです。
同記事より、看護師等が行っている感染しないための対策
・手洗いうがいと、食卓を食べる前と食べる後で必ず消毒しています。
・人混みにはあまり出歩かない。用事がないかぎり、外に出歩かない。
・昼食の時間。この半年あまり、マスクを外しての会話は(医療現場で)禁止されています。
・感染リスクの高い対応があるとき、病院が借り上げたアパートで家族と離れて過ごす。
抜粋は以上ですが、
家族や職場で、例えば、下記のpdfを共有したり、誰が感染したらどう行動するかを家族で普段から話し合うことも大切かと思います。
そして、マスクの効用について、下記動画をみていただけたらと思います。
飛沫がどう飛ぶのかの理解にもつながるかと思います。
【新型コロナ】マスクの効果 内閣官房
https://youtu.be/trURdrhyelA
厚労省PDF 家庭内でご注意いただきたいこと
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000601721.pdf
図が参考になると思われましたので、紹介します。
増える自宅待機…家庭内での感染どう防ぐ?8つの注意点 西日本新聞
https://www.nishinippon.co.jp/image/183767/
家庭トイレの環境衛生と手洗い 小林製薬
https://www.kobayashi.co.jp/corporate/news/2020/200904_01/index.html
新型コロナウイルス、本人や家族に感染を疑う症状が出たら… 沖縄タイムス
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/558688
下記は、感染疑いが出た場合の家庭での対応について、厚労省PDFより文字を示します。
(不安や予防対策については、最初に掲載した「コールセンター」に問い合わせ。発熱やcocoa通知がある場合は、「かかりつけ医」または「発熱相談センター」に電話し、判断を仰ぐことになると思います。)
ご家族に新型コロナウイルス感染が疑われる場合
家庭内でご注意いただきたいこと
~8つのポイント~
1.部屋を分けましょう
個室にしましょう。食事や寝るときも別室としてください。
・子どもがいる方、部屋数が少ない場合など、部屋を分けられない場合には、少なくとも
2m以上の距離を保ったり、仕切りやカーテンなどを設置することをお薦めします。
・寝るときは頭の位置を互い違いになるようにしましょう。
ご本人は極力部屋から出ないようにしましょう。
トイレ、バスルームなど共有スペースの利用は最小限にしましょう。(追記 トイレはふたをして流す)
2.感染者のお世話はできるだけ限られた方で。
心臓、肺、腎臓に持病のある方、糖尿病の方、免疫の低下した方、
妊婦の方などが感染者のお世話をするのは避けてください。
3.マスクをつけましょう
使用したマスクは他の部屋に持ち出さないでください。
マスクの表面には触れないようにしてください。マスクを外す際には、ゴムやひもをつまんで外しましょう。
マスクを外した後は必ず石鹸で手を洗いましょう。
(アルコール手指消毒剤でも可)
※マスクが汚れたときは、すぐに新しい清潔な乾燥マスクと交換。
※マスクがないときなどに咳やくしゃみをする際は、ティッシュ等で口と鼻を覆う。
4.こまめに手を洗いましょう
こまめに石鹸で手を洗いましょう、アルコール消毒をしま
しょう。洗っていない手で目や鼻、口などを触らないようにしてください。
5.換気をしましょう
定期的に換気してください。共有スペースや他の部屋も窓を開け放しにするなど換気しましょう。
6.手で触れる共有部分を消毒しましょう
共用部分(ドアの取っ手、ノブ、ベッド柵など)は、薄めた市販の家庭用塩素系漂白剤で拭いた後、水拭きしましょう。
・物に付着したウイルスはしばらく生存します。
・家庭用塩素系漂白剤は、主成分が次亜塩素酸ナトリウムであることを確認し、使用量の
目安に従って薄めて使ってください(目安となる濃度は0.05%です(製品の濃度が6%の場合、水3Lに液を25mlです。))。
・トイレや洗面所は、通常の家庭用洗剤ですすぎ、家庭用消毒剤でこまめに消毒しましょう。
・タオル、衣類、食器、箸・スプーンなどは、通常の洗濯や洗浄でかまいません。
・感染者の使用したものを分けて洗う必要はありません。洗浄前のものを共用しないようにしてください。
・特にタオルは、トイレ、洗面所、キッチンなどでは共用しないように注意しましょう。
7.汚れたリネン、衣服を洗濯しましょう
体液で汚れた衣服、リネンを取り扱う際は、手袋とマスクをつけ、一般的な家庭用洗剤で洗濯し完全に乾かしてください。
・糞便からウイルスが検出されることがあります。
8.ゴミは密閉して捨てましょう
鼻をかんだティッシュはすぐにビニール袋に入れ、室外に出すときは密閉して捨ててください。その後は直ちに石鹸で手を洗いましょう。
ほか
ご本人は外出を避けて下さい。
ご家族、同居されている方も熱を測るなど、健康観察をし、不要不急の外出は避け、特に咳や発熱などの症状があるときには、職場などに行かないでください。
この難局を国と国民が乗り切ってほしい。
国はこれまでの政策や姿勢を反省し、感染症を抑える対策を本気で取っていただきたいです。
政治経済記事担当 知念敦
中村 哲さんのアフガニスタン等での活動について その2(日本がやるべき支援)
- 2021/01/01
- 12:11
中村さんのコメントについて、示唆的ですので示します。2000年のテロ特措法成立前、同氏は、参考人招致で、「自衛隊派遣は有害無益、飢餓状態の解消こそが最大の問題」とし、議員の罵声を浴びる中、軍事力の派遣でなく、現地への食糧支援を訴えました。ミサイルや武器で相手国を攻撃しないこと、現地の人々の飢餓や貧困を解決することこそが、戦争や混乱からアフガン住民を救うとしています。今後、軍産複合体の影響がより強いと言...
中村さんのコメントについて、示唆的ですので示します。
2000年のテロ特措法成立前、同氏は、参考人招致で、「自衛隊派遣は有害無益、飢餓状態の解消こそが最大の問題」とし、議員の罵声を浴びる中、軍事力の派遣でなく、現地への食糧支援を訴えました。
ミサイルや武器で相手国を攻撃しないこと、現地の人々の飢餓や貧困を解決することこそが、戦争や混乱からアフガン住民を救うとしています。
今後、軍産複合体の影響がより強いと言われるバイデン氏が大統領になった場合、アジア人同士に武器を持たせ、争わせようとするかもしれませんが、日本は争いの当事者になることは避けつつ、あくまで市民の飢餓や貧困を救済していくというやり方は模索できると思います。
中村さんが、旧約、新約聖書の言葉に深くあたっていることがわかりますが、人間が得た教訓・知恵をとらえ、人としておごらず、自然と調和して、恵みに感謝すること。
そして、現地の人々の闘争心、嫉妬心などを許し続け、タリバンも排除せず話を聞きながら信頼を獲得していくことの大切さがわかります。
アフガン現地の状況について、本人のことばを抜粋したいと思います。(かっこはこちらで記載したものです)
洪水で破壊された水路について
いかに強く作るかよりも、いかに自然と折り合うかが最大の関心となった。
自然の理を知るとは、人間の技術の過信を知ることから始まる。
主役は人でなく大自然である。人はそのおこぼれに与って慎ましい生活を得ているに過ぎない。
山田堤を造った加賀百工は、農民の窮状に涙しただけではない。
この自然の脅威も知り尽くし、人為と自然、その危うい接点で知恵を尽くし、祈りを尽くしたのだ。
その祈りを抜きに技術を語るのは、臥竜点睛を欠くものだった。
やがて、自然から遊離するバベルの塔は倒れる。
人も自然の一部である。それは人間内部にもあって生命の営みを律する厳然たる
摂理であり、恵みである。科学や経済、医療や農業、あらゆる人の営みが、
自然と人、人と人の和解を探る以外、我々が生き延びる道はないであろう。
それがまっとうな文明だと信じている。その声は今小さくとも、やがて現在が裁かれ、
大きな潮流とならざるを得ないだろう。
これが、三十年間の現地活動を通して得た平凡な結論とメッセージである。
アフガニスタンの干ばつと日本人の関心、価値観について
アフガニスタンが、2000年に未曽有の大干ばつに見舞われ、人口の半分以上が被災、400万人が飢餓状態、100万人が餓死、家畜の90%が死滅し、難民が発生した。
タリバン崩壊後、なんとなく落ち着いた錯覚を与えたまま、干ばつが続く。この重大な出来事がなぜ十分に知らされないのか。その無関心な心自体に私たちの世界の疲弊があるような気がしてなりません。
私たちは得てして自然の摂理を無視し、意のままに事を運べる「自由と権利がある」と錯覚しがちです。昨今、人間の分を超え、いのちを軽んじ、自然を軽んじる「欲望の自由」と「科学技術の信仰」が大手をふるって歩いているような気がしてなりません。
自分が、様々な人や出来事との出会い、それにどう応えるかで、行く末が定められていきます。誰であっても、無意味な生命や人生は、決してありません。私たちに分からないだけです。この事実が知ってほしいことの一つです。
現地30年の経験を通して言えることは、私たちが己の分限を知り、誠実である限り、天の恵みと人のまごころは信頼に足るということです。
人の陥りやすい人為の世界観を超え、人に与えられた共通の恵みを嗅ぎとり、この不安と暴力が支配する世界で、本当に私たちに必要なものは何か、不要なものは何かを知り、確かなものに近づく縁にしていただければ、これにすぎる喜びはありません。
餓死と、関連して水の大切さについて
「餓死」とは、空腹で死ぬのではない。食べ物不足で栄養失調になり、抵抗力が落ちる。そこに汚水を口にして下痢症などの腸管感染症にかかり、簡単に落命するのである。
若い母親が死にかけたわが子を胸に抱き、時には何日もかけて歩き、診療所を目指した。生きてたどり着いても、外来で列をなして待つ間にわが子が胸の中で死亡、途方に暮れる母親の姿は珍しくなかった。
その姿は、およそ子どもを持つ親なら涙を誘わずにはおれぬものであった。
こうして、「もう病気治療どころではない」と、診療所自ら率先して清潔な飲料水の獲得に。乗り出した。実際、病気のほとんどが、十分な食料、清潔な飲料水さえあれば、防げるものだったからである。
(井戸掘り事業を展開したが)この活動を可能にしたのは、日本人ワーカーたちのなみなみならぬ努力、日本側では、世の無関心をよそに、必死に実情を訴える事務局員たち、だ代の寄付もいとわぬ会員たちの財政的な支えがあった。
井戸掘削の人々の協力について
絶望的な状況に至っていた人々は、タリバン、反タリバンを問わず、こぞって(井戸掘削に)協力した。日本人青年たちは、地元の若い職員数十人を率いて、作業地をあっという間に拡大した。
伝統的な灌漑用水路「カレーズ」の復旧が手掛けられ、40本のうち38本を再生した。
砂漠化した田畑が短時間でよみがえり、約100の農家が帰農するという奇跡も起きた。
このとき、私自身が驚くほど、水の恵みの偉大さを知った。
しかし、干ばつに対する国際支援が動く気配はなかった。干ばつと飢餓は世界に知らされなかった。
(アフガンの)首都カブールでは、国際支援が与えられるどころか、欧米各団体が続々と撤退していた。
9.11と空爆について
9.11同時多発テロが発生。私たちは大規模な空爆を予想して、車両・機材を安全地帯に移動させ、薬剤は峡谷に移した。(移動の伝令を出し)ペシャワール(パキスタン)に家族のある職員はペシャワールに戻らせ、カブール市内に家族のある者はその意思に任せた。
(伝令を出すとき、現地の)長老らしき風貌の職員、タラフダール氏が立ち上がり、「皆さん、世界には二種類の人間がいるだけです。無欲に他人を思う人、そして己の利益を図るのに心がくもった人です。PMSはいずれか、お分かりでしょう。私たちはあなたたち日本人と日本を永久に忘れません。」これがすでに決別の辞であった。
(伝令後)家族をアフガン内に抱える者は、誰一人ペシャワール(パキスタン)に逃れようとしなかった。その粛然たる落ち着きと笑顔に、内心忸怩たるものを感ぜずにはおれなかった。
テロ特措法成立前の衆院特別委員会の参考人招致での中村氏の発言
「自衛隊派遣は有害無益、飢餓状態の解消こそが最大の問題であります。」
この発言で議場騒然となった。私の真向かいに座っていた議員が、突然ざわめいてヤジを飛ばし、嘲笑や罵声をあびせた。司会役をしていた代議士が、発言の取り消しを要求した。
(大事な国策変更の際に、言論の自由が失われることに今後も注意です。)
「(自衛隊派遣で)対日感情は一挙に悪化するだろう。これは過去先輩たちが血を流して得た(平和主義という)教訓を壊すものである。」
「最後に、党を問わず、一人の父親、母親としての皆さんに訴える。くりかえすが、大干ばつと飢餓対策こそが緊急課題である。」
(参考人招致のあと)実際、戦争協力を厭い、耳を傾けてくれる人々も大勢いたのである。
会が「緊急食糧支援」を訴えると、かつてない反響が巻き起こった。
10月末までに目標額の2億円以上が寄せられ、2002年には6億円に迫った。
小麦粉と食用油を買い付け、空爆がはじまってしまったが、20名の職員が志願し、配給に携わった。(勇気と正義感をもって語ることが人の心を打つ例だと思います。)
現地の空爆について
日本ではまことしやかに報道された、「ピンポイント攻撃(テロリストの場所だけを攻撃して市民に被害を与えない)の実態は、無差別爆撃であった。
一地区を集中的に襲って人々が逃げると、今度は安全と思われた場所が襲われる。
市民たちは徒歩、タクシー、馬車で支柱を日夜逃げまどい、神経をすり減らした。
無論、多くの死者が出た。この戦そのものが、まったくの一方的な殺人ゲームの様であった。対するタリバン政権は、極貧の状態で、大した武器もなかった。軍事的にはほぼ無抵抗の者を相手に、戦争が演出されたといえる。(これは繰り返されかねないので、よく意識すべきと思います。)
(タリバン壊滅後)歓呼する市民たちの映像が流され、タリバンの圧政から解放と報道されたが、ほとんどの人にとっては、「争いません」という意思表示以外のものではなかった。
地域によっては、敵味方の旗が仲良く並んでいた。
それに空爆で多くの肉親が殺されたとあっては面白いはずがない。私もその一人だった。
世界が捏造と錯覚で成り立っていることに愕然とした。
いかに粉飾しようと、この戦争のツケは、暴力的報復としてやがて現れるだろう。
爆風で産卵した肉親の死体を拾い集め、良心の屍に取りすがって泣いていた子どもたちの姿が心に焼き付いて離れない。
彼らが長じたとき・・、不憫な思いとともに、うそ寒いものを感ぜざるを得なかった。
その後、「アフガン復興」と流れた映像は、外国人が出入りしやすい首都の一角に過ぎなかった。(実態は)首都カブールでは外国人相手の売春が横行し、空爆で稼ぎ手を失った寡婦の乞食が増え、麻薬の栽培、生産が急増。上流階級や外国人で華美な風俗がはびこり、心ある人々のひんしゅくを買った。高級ホテルの間近にあるスラムの海が広がった。
軍事派遣にかかる現地描写については、以上になります。
メディアが発する捏造と錯覚に振り回されず、自分の心で事実をとらえ、判断する大切さが書かれていると思います。
後日、中村氏の水源確保の詳細や、復興について記載したいと思います。
水源確保、その技術や、自然への向き合い方が、非常に実践的で参考になると思うからです。これから、水問題は、世界でももっとも大きな問題になっていきます。
技術を持つ国民が、人々を貧困や病気に困らないよう、現地の人々をリードし、無欲さ、真心を発揮し、信頼を得て、地域に水や緑を戻す。
日本人ならではの改善を続けながら、自然と共生する取組を、近くの国から、そして世界にぜひ広げてほしいとおもいます。
政治経済記事担当 知念敦
2000年のテロ特措法成立前、同氏は、参考人招致で、「自衛隊派遣は有害無益、飢餓状態の解消こそが最大の問題」とし、議員の罵声を浴びる中、軍事力の派遣でなく、現地への食糧支援を訴えました。
ミサイルや武器で相手国を攻撃しないこと、現地の人々の飢餓や貧困を解決することこそが、戦争や混乱からアフガン住民を救うとしています。
今後、軍産複合体の影響がより強いと言われるバイデン氏が大統領になった場合、アジア人同士に武器を持たせ、争わせようとするかもしれませんが、日本は争いの当事者になることは避けつつ、あくまで市民の飢餓や貧困を救済していくというやり方は模索できると思います。
中村さんが、旧約、新約聖書の言葉に深くあたっていることがわかりますが、人間が得た教訓・知恵をとらえ、人としておごらず、自然と調和して、恵みに感謝すること。
そして、現地の人々の闘争心、嫉妬心などを許し続け、タリバンも排除せず話を聞きながら信頼を獲得していくことの大切さがわかります。
アフガン現地の状況について、本人のことばを抜粋したいと思います。(かっこはこちらで記載したものです)
洪水で破壊された水路について
いかに強く作るかよりも、いかに自然と折り合うかが最大の関心となった。
自然の理を知るとは、人間の技術の過信を知ることから始まる。
主役は人でなく大自然である。人はそのおこぼれに与って慎ましい生活を得ているに過ぎない。
山田堤を造った加賀百工は、農民の窮状に涙しただけではない。
この自然の脅威も知り尽くし、人為と自然、その危うい接点で知恵を尽くし、祈りを尽くしたのだ。
その祈りを抜きに技術を語るのは、臥竜点睛を欠くものだった。
やがて、自然から遊離するバベルの塔は倒れる。
人も自然の一部である。それは人間内部にもあって生命の営みを律する厳然たる
摂理であり、恵みである。科学や経済、医療や農業、あらゆる人の営みが、
自然と人、人と人の和解を探る以外、我々が生き延びる道はないであろう。
それがまっとうな文明だと信じている。その声は今小さくとも、やがて現在が裁かれ、
大きな潮流とならざるを得ないだろう。
これが、三十年間の現地活動を通して得た平凡な結論とメッセージである。
アフガニスタンの干ばつと日本人の関心、価値観について
アフガニスタンが、2000年に未曽有の大干ばつに見舞われ、人口の半分以上が被災、400万人が飢餓状態、100万人が餓死、家畜の90%が死滅し、難民が発生した。
タリバン崩壊後、なんとなく落ち着いた錯覚を与えたまま、干ばつが続く。この重大な出来事がなぜ十分に知らされないのか。その無関心な心自体に私たちの世界の疲弊があるような気がしてなりません。
私たちは得てして自然の摂理を無視し、意のままに事を運べる「自由と権利がある」と錯覚しがちです。昨今、人間の分を超え、いのちを軽んじ、自然を軽んじる「欲望の自由」と「科学技術の信仰」が大手をふるって歩いているような気がしてなりません。
自分が、様々な人や出来事との出会い、それにどう応えるかで、行く末が定められていきます。誰であっても、無意味な生命や人生は、決してありません。私たちに分からないだけです。この事実が知ってほしいことの一つです。
現地30年の経験を通して言えることは、私たちが己の分限を知り、誠実である限り、天の恵みと人のまごころは信頼に足るということです。
人の陥りやすい人為の世界観を超え、人に与えられた共通の恵みを嗅ぎとり、この不安と暴力が支配する世界で、本当に私たちに必要なものは何か、不要なものは何かを知り、確かなものに近づく縁にしていただければ、これにすぎる喜びはありません。
餓死と、関連して水の大切さについて
「餓死」とは、空腹で死ぬのではない。食べ物不足で栄養失調になり、抵抗力が落ちる。そこに汚水を口にして下痢症などの腸管感染症にかかり、簡単に落命するのである。
若い母親が死にかけたわが子を胸に抱き、時には何日もかけて歩き、診療所を目指した。生きてたどり着いても、外来で列をなして待つ間にわが子が胸の中で死亡、途方に暮れる母親の姿は珍しくなかった。
その姿は、およそ子どもを持つ親なら涙を誘わずにはおれぬものであった。
こうして、「もう病気治療どころではない」と、診療所自ら率先して清潔な飲料水の獲得に。乗り出した。実際、病気のほとんどが、十分な食料、清潔な飲料水さえあれば、防げるものだったからである。
(井戸掘り事業を展開したが)この活動を可能にしたのは、日本人ワーカーたちのなみなみならぬ努力、日本側では、世の無関心をよそに、必死に実情を訴える事務局員たち、だ代の寄付もいとわぬ会員たちの財政的な支えがあった。
井戸掘削の人々の協力について
絶望的な状況に至っていた人々は、タリバン、反タリバンを問わず、こぞって(井戸掘削に)協力した。日本人青年たちは、地元の若い職員数十人を率いて、作業地をあっという間に拡大した。
伝統的な灌漑用水路「カレーズ」の復旧が手掛けられ、40本のうち38本を再生した。
砂漠化した田畑が短時間でよみがえり、約100の農家が帰農するという奇跡も起きた。
このとき、私自身が驚くほど、水の恵みの偉大さを知った。
しかし、干ばつに対する国際支援が動く気配はなかった。干ばつと飢餓は世界に知らされなかった。
(アフガンの)首都カブールでは、国際支援が与えられるどころか、欧米各団体が続々と撤退していた。
9.11と空爆について
9.11同時多発テロが発生。私たちは大規模な空爆を予想して、車両・機材を安全地帯に移動させ、薬剤は峡谷に移した。(移動の伝令を出し)ペシャワール(パキスタン)に家族のある職員はペシャワールに戻らせ、カブール市内に家族のある者はその意思に任せた。
(伝令を出すとき、現地の)長老らしき風貌の職員、タラフダール氏が立ち上がり、「皆さん、世界には二種類の人間がいるだけです。無欲に他人を思う人、そして己の利益を図るのに心がくもった人です。PMSはいずれか、お分かりでしょう。私たちはあなたたち日本人と日本を永久に忘れません。」これがすでに決別の辞であった。
(伝令後)家族をアフガン内に抱える者は、誰一人ペシャワール(パキスタン)に逃れようとしなかった。その粛然たる落ち着きと笑顔に、内心忸怩たるものを感ぜずにはおれなかった。
テロ特措法成立前の衆院特別委員会の参考人招致での中村氏の発言
「自衛隊派遣は有害無益、飢餓状態の解消こそが最大の問題であります。」
この発言で議場騒然となった。私の真向かいに座っていた議員が、突然ざわめいてヤジを飛ばし、嘲笑や罵声をあびせた。司会役をしていた代議士が、発言の取り消しを要求した。
(大事な国策変更の際に、言論の自由が失われることに今後も注意です。)
「(自衛隊派遣で)対日感情は一挙に悪化するだろう。これは過去先輩たちが血を流して得た(平和主義という)教訓を壊すものである。」
「最後に、党を問わず、一人の父親、母親としての皆さんに訴える。くりかえすが、大干ばつと飢餓対策こそが緊急課題である。」
(参考人招致のあと)実際、戦争協力を厭い、耳を傾けてくれる人々も大勢いたのである。
会が「緊急食糧支援」を訴えると、かつてない反響が巻き起こった。
10月末までに目標額の2億円以上が寄せられ、2002年には6億円に迫った。
小麦粉と食用油を買い付け、空爆がはじまってしまったが、20名の職員が志願し、配給に携わった。(勇気と正義感をもって語ることが人の心を打つ例だと思います。)
現地の空爆について
日本ではまことしやかに報道された、「ピンポイント攻撃(テロリストの場所だけを攻撃して市民に被害を与えない)の実態は、無差別爆撃であった。
一地区を集中的に襲って人々が逃げると、今度は安全と思われた場所が襲われる。
市民たちは徒歩、タクシー、馬車で支柱を日夜逃げまどい、神経をすり減らした。
無論、多くの死者が出た。この戦そのものが、まったくの一方的な殺人ゲームの様であった。対するタリバン政権は、極貧の状態で、大した武器もなかった。軍事的にはほぼ無抵抗の者を相手に、戦争が演出されたといえる。(これは繰り返されかねないので、よく意識すべきと思います。)
(タリバン壊滅後)歓呼する市民たちの映像が流され、タリバンの圧政から解放と報道されたが、ほとんどの人にとっては、「争いません」という意思表示以外のものではなかった。
地域によっては、敵味方の旗が仲良く並んでいた。
それに空爆で多くの肉親が殺されたとあっては面白いはずがない。私もその一人だった。
世界が捏造と錯覚で成り立っていることに愕然とした。
いかに粉飾しようと、この戦争のツケは、暴力的報復としてやがて現れるだろう。
爆風で産卵した肉親の死体を拾い集め、良心の屍に取りすがって泣いていた子どもたちの姿が心に焼き付いて離れない。
彼らが長じたとき・・、不憫な思いとともに、うそ寒いものを感ぜざるを得なかった。
その後、「アフガン復興」と流れた映像は、外国人が出入りしやすい首都の一角に過ぎなかった。(実態は)首都カブールでは外国人相手の売春が横行し、空爆で稼ぎ手を失った寡婦の乞食が増え、麻薬の栽培、生産が急増。上流階級や外国人で華美な風俗がはびこり、心ある人々のひんしゅくを買った。高級ホテルの間近にあるスラムの海が広がった。
軍事派遣にかかる現地描写については、以上になります。
メディアが発する捏造と錯覚に振り回されず、自分の心で事実をとらえ、判断する大切さが書かれていると思います。
後日、中村氏の水源確保の詳細や、復興について記載したいと思います。
水源確保、その技術や、自然への向き合い方が、非常に実践的で参考になると思うからです。これから、水問題は、世界でももっとも大きな問題になっていきます。
技術を持つ国民が、人々を貧困や病気に困らないよう、現地の人々をリードし、無欲さ、真心を発揮し、信頼を得て、地域に水や緑を戻す。
日本人ならではの改善を続けながら、自然と共生する取組を、近くの国から、そして世界にぜひ広げてほしいとおもいます。
政治経済記事担当 知念敦
中村 哲さんのアフガニスタン等での活動について(日本が今後やるべき民生支援 の大きな先例として) その1
- 2021/01/01
- 11:49
2021年、1月1日 新年あけましておめでとうございます。いつも記事を読んでいただきありがとうございます。今年も一生懸命、書いていきたいと思っていますので、どうかお読みいただけたらと思います。どうぞよろしくお願いいたします。亡くなられて1年、テレビなどでも特集が組まれていた中村哲さんについて紹介します。ご存知の方も多いと思いますが、中村さんは、パキスタンに医師として赴任し、その後アフガニスタンへ移り住民...
2021年、1月1日 新年あけましておめでとうございます。
いつも記事を読んでいただきありがとうございます。
今年も一生懸命、書いていきたいと思っていますので、どうかお読みいただけたらと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
亡くなられて1年、テレビなどでも特集が組まれていた
中村哲さんについて紹介します。
ご存知の方も多いと思いますが、中村さんは、パキスタンに医師として赴任し、その後アフガニスタンへ移り住民のために、水源確保のための事業を行っていましたが、2020年12月4日に武装勢力に銃撃され、運転手らとともに亡くなられました。
その仕事や考え、思いは、日本人の進むべき方向に関して、大きな先例、具体例になると思いますので、その行動や考えについて、本人のコメントを中心に紹介したいと思います。
インターネット上の関連ページ
中村哲医師特別サイト 西日本新聞
https://specials.nishinippon.co.jp/tetsu_nakamura/
ペシャワール会 ホームページ
http://www.peshawar-pms.com/
内容は、主に「天、共にあり―アフガニスタン三十年の闘い」という本などからです。
これらの書籍類も、考える経緯や詳細の理解のためにおすすめします。
中村さんは、医者として84年にパキスタンのペシャワールに赴任し、ハンセン病を中心とした貧困層の治療にかかわります。その後アフガン難民が発生したため、そのために診療所を開設し、患者を診療する中で、「病気のほとんどが、十分な食料、清潔な飲料水さえあれば、防げるものだ」と気づき、2000年からは診療活動と同時に、水源確保のために井戸掘削とカレーズ(地下水路)の復旧を行いました。
中村さんは、NGOのペシャワール会、現地医療団のPMS(平和医療団・日本)の総院長として、多くの発信、基金を募りながら、1600本の井戸を掘り、25キロにもわたる用水路を拓き、農地1万6500haをよみがえらせ、65万人の農民の命を救うという偉業を成し遂げています。
もちろん、PMSの事務局、スタッフ、募金者の志あっての活動だと思いますが、そのリーダーとして「住民・難民に水を供給し、農業で食べていけるようにする」という活動等を引っ張ってきた功績は大きいと思います。
一方で、現在、PMS(平和医療団)への募金を検索しても、国連のUNHCRが最初にヒットしてしまうこと、検索しようとすると「ペシャワール会 怪しい 批判」などの候補が上位で出てくることに、私などは、何かの意図を感じてしまいます。
私は、このような国際貢献のかたちを絶やさないために、人々が忘れないように意識した方がよいと思います。
今後、ペシャワール会などについて、タリバンとつながっているだとか、危険な紛争地に行くのは無責任だ、などの批判も出てくるかもしれません。
私としては、少なくとも中村氏らの取り組みは埋没させるべきではないですし、日本政府も、本当に人々の命、生活に役立つような取組を、企業、国民、政治家も特に資金や政策で連携していくべきだと思います。
国際貢献、外からはなかなか見えにくい利権も、特に戦後あるかと思います。それを変えようとするものは、何らかの攻撃を受ける可能性が高いです。
支援については、国連と比較するとわかりやすく、平和医療団と検索して1番目にヒットする国連のUNHCRは、現地の人が自分で食べていけるような支援というより、毛布、衛生キット、学校教育など、企業生産物をわたす利権の色合い、もっというと、地域をつくる関与(教育やインフラなど)が続けられる内容となっています。よく見ると、入植が理由でないかと思われる支援も見られます。
大国が、戦勝国の覇権を維持するような面はたしかにあると思います。
日本の支援には、植民地政策的なものに流されず、地域住民をしっかり安全に食べさせる、それには打算的な策略でなく、むしろ無欲といえるような相手本位で考えること、愛が必要だと思います。
私は、日本人の税金から、年に約1兆5千億円流れている外務省のODA(政府開発援助)について、中村さんたちのような、「(水源確保など)現地の人を自力で食べていける」事業にもっと使ってもらうことはできないだろうかと思います。
(ODAやJICAは、日本が敗戦後、経産省が外務省を隠れ蓑にした、世界戦略という面はたしかにあると思いますが、それが21世紀の今、中国にマネされており、謀略系でなく、住民の立場に立って質的に異なる貢献し、信頼を獲得するシステムを作るべきです。そこには、無欲さ、真心が必要だと思います。
そこを変えられるか、脱皮できるかどうかに、日本の評価や運命はかかっていると思います。
日本のODAなどについて、「海外企業を使うべきだ、アフリカに資金を!」などと批判されているようです。
しかし、私としては、大国の世論誘導や圧力に流され、排出権や、海外グローバル企業や軍事競争に資金を拠出するよりは、国策として、日本企業を優先し、東南アジアなど近隣からどんどん貢献してよいと思います。
その技術力がもたらす波及効果、日本国がそういう企業を育てる好循環を生むと思うからです。それは国益ともマッチします。米中が、従来型の覇権を争う中、日本はもっと主体的で質的に異なる国際貢献を行うべきだと思います。
日本の貢献力育成のために、各国の人々をまず食べていかせる貢献をする方がよいと思います。そして各国の発展を促し、互いが所得や市場の拡大に貢献できる国になる。
心から通じ合った仲間や支援者を増やしていくこと、そこには尊敬されるようなモラルが必要だと思います。
日本人が、とり続けるのでなく、相手に貢献すること、欲を超えることだと思います。
政府は、国家戦略のヒントとして、これまでの国際貢献のスタイルを超え、地元に貢献してきたペシャワール会などの団体を評価し、方針決定に参画させるべきです。
ペシャワール会は、これまでの発信の努力もあり、年に2億円ほどの募金を集めているそうです。一方の外務省ODAは年に1兆5千億円、実に、7500倍ものお金が、税金から投じられています。
これまでのしがらみや伝統があるのはわかりますが、今こそ方針を改め、無欲に海外で活動している人たちや団体の知恵を借り、ODAやJICA協力金などの使途を再構成していくべきではないでしょうか。誰かが政治的に思い切って行えば、日本の所得や地位は向上して、あれでよかったとなると思います。
今のようなどこか血の通っていないような、イメージ写真で表されるような貢献は変えた方がよいと思います。もっと一緒になり、泥臭く関わった方がいいです。
また、外務省と財務省のJICA有償資金協力も、ほぼ同額の約1兆4千億円が投じられています。このような資金使途も、もっと地元の人を見て活動実績ある人の考えにも基づき、使い、貢献すべきと考えます。
その2に続きます。
政治経済記事担当 知念敦
いつも記事を読んでいただきありがとうございます。
今年も一生懸命、書いていきたいと思っていますので、どうかお読みいただけたらと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
亡くなられて1年、テレビなどでも特集が組まれていた
中村哲さんについて紹介します。
ご存知の方も多いと思いますが、中村さんは、パキスタンに医師として赴任し、その後アフガニスタンへ移り住民のために、水源確保のための事業を行っていましたが、2020年12月4日に武装勢力に銃撃され、運転手らとともに亡くなられました。
その仕事や考え、思いは、日本人の進むべき方向に関して、大きな先例、具体例になると思いますので、その行動や考えについて、本人のコメントを中心に紹介したいと思います。
インターネット上の関連ページ
中村哲医師特別サイト 西日本新聞
https://specials.nishinippon.co.jp/tetsu_nakamura/
ペシャワール会 ホームページ
http://www.peshawar-pms.com/
内容は、主に「天、共にあり―アフガニスタン三十年の闘い」という本などからです。
これらの書籍類も、考える経緯や詳細の理解のためにおすすめします。
中村さんは、医者として84年にパキスタンのペシャワールに赴任し、ハンセン病を中心とした貧困層の治療にかかわります。その後アフガン難民が発生したため、そのために診療所を開設し、患者を診療する中で、「病気のほとんどが、十分な食料、清潔な飲料水さえあれば、防げるものだ」と気づき、2000年からは診療活動と同時に、水源確保のために井戸掘削とカレーズ(地下水路)の復旧を行いました。
中村さんは、NGOのペシャワール会、現地医療団のPMS(平和医療団・日本)の総院長として、多くの発信、基金を募りながら、1600本の井戸を掘り、25キロにもわたる用水路を拓き、農地1万6500haをよみがえらせ、65万人の農民の命を救うという偉業を成し遂げています。
もちろん、PMSの事務局、スタッフ、募金者の志あっての活動だと思いますが、そのリーダーとして「住民・難民に水を供給し、農業で食べていけるようにする」という活動等を引っ張ってきた功績は大きいと思います。
一方で、現在、PMS(平和医療団)への募金を検索しても、国連のUNHCRが最初にヒットしてしまうこと、検索しようとすると「ペシャワール会 怪しい 批判」などの候補が上位で出てくることに、私などは、何かの意図を感じてしまいます。
私は、このような国際貢献のかたちを絶やさないために、人々が忘れないように意識した方がよいと思います。
今後、ペシャワール会などについて、タリバンとつながっているだとか、危険な紛争地に行くのは無責任だ、などの批判も出てくるかもしれません。
私としては、少なくとも中村氏らの取り組みは埋没させるべきではないですし、日本政府も、本当に人々の命、生活に役立つような取組を、企業、国民、政治家も特に資金や政策で連携していくべきだと思います。
国際貢献、外からはなかなか見えにくい利権も、特に戦後あるかと思います。それを変えようとするものは、何らかの攻撃を受ける可能性が高いです。
支援については、国連と比較するとわかりやすく、平和医療団と検索して1番目にヒットする国連のUNHCRは、現地の人が自分で食べていけるような支援というより、毛布、衛生キット、学校教育など、企業生産物をわたす利権の色合い、もっというと、地域をつくる関与(教育やインフラなど)が続けられる内容となっています。よく見ると、入植が理由でないかと思われる支援も見られます。
大国が、戦勝国の覇権を維持するような面はたしかにあると思います。
日本の支援には、植民地政策的なものに流されず、地域住民をしっかり安全に食べさせる、それには打算的な策略でなく、むしろ無欲といえるような相手本位で考えること、愛が必要だと思います。
私は、日本人の税金から、年に約1兆5千億円流れている外務省のODA(政府開発援助)について、中村さんたちのような、「(水源確保など)現地の人を自力で食べていける」事業にもっと使ってもらうことはできないだろうかと思います。
(ODAやJICAは、日本が敗戦後、経産省が外務省を隠れ蓑にした、世界戦略という面はたしかにあると思いますが、それが21世紀の今、中国にマネされており、謀略系でなく、住民の立場に立って質的に異なる貢献し、信頼を獲得するシステムを作るべきです。そこには、無欲さ、真心が必要だと思います。
そこを変えられるか、脱皮できるかどうかに、日本の評価や運命はかかっていると思います。
日本のODAなどについて、「海外企業を使うべきだ、アフリカに資金を!」などと批判されているようです。
しかし、私としては、大国の世論誘導や圧力に流され、排出権や、海外グローバル企業や軍事競争に資金を拠出するよりは、国策として、日本企業を優先し、東南アジアなど近隣からどんどん貢献してよいと思います。
その技術力がもたらす波及効果、日本国がそういう企業を育てる好循環を生むと思うからです。それは国益ともマッチします。米中が、従来型の覇権を争う中、日本はもっと主体的で質的に異なる国際貢献を行うべきだと思います。
日本の貢献力育成のために、各国の人々をまず食べていかせる貢献をする方がよいと思います。そして各国の発展を促し、互いが所得や市場の拡大に貢献できる国になる。
心から通じ合った仲間や支援者を増やしていくこと、そこには尊敬されるようなモラルが必要だと思います。
日本人が、とり続けるのでなく、相手に貢献すること、欲を超えることだと思います。
政府は、国家戦略のヒントとして、これまでの国際貢献のスタイルを超え、地元に貢献してきたペシャワール会などの団体を評価し、方針決定に参画させるべきです。
ペシャワール会は、これまでの発信の努力もあり、年に2億円ほどの募金を集めているそうです。一方の外務省ODAは年に1兆5千億円、実に、7500倍ものお金が、税金から投じられています。
これまでのしがらみや伝統があるのはわかりますが、今こそ方針を改め、無欲に海外で活動している人たちや団体の知恵を借り、ODAやJICA協力金などの使途を再構成していくべきではないでしょうか。誰かが政治的に思い切って行えば、日本の所得や地位は向上して、あれでよかったとなると思います。
今のようなどこか血の通っていないような、イメージ写真で表されるような貢献は変えた方がよいと思います。もっと一緒になり、泥臭く関わった方がいいです。
また、外務省と財務省のJICA有償資金協力も、ほぼ同額の約1兆4千億円が投じられています。このような資金使途も、もっと地元の人を見て活動実績ある人の考えにも基づき、使い、貢献すべきと考えます。
その2に続きます。
政治経済記事担当 知念敦