南北首脳会談、朝鮮をめぐる和平への動きについて その2 米軍の駐留について
- 2018/05/01
- 19:35
北朝鮮、韓国が平和条約を結び、朝鮮戦争が終結し、在韓米軍の駐留に影響が出れば、日本の主権回復にも大きな影響があります。それを、多くの人が知り、韓国とともに現状を変えていく動きをすることは、とても大切になってくると思います。下記は、「日本はなぜ『戦争ができる国』になったのか」矢部宏治著からですが日本には、今米軍が駐留し、日本政府や自衛隊は、その指揮下にあります。日米の米軍基地に関する密約、その大きな...
北朝鮮、韓国が平和条約を結び、朝鮮戦争が終結し、在韓米軍の駐留に影響が出れば、日本の主権回復にも大きな影響があります。それを、多くの人が知り、韓国とともに現状を変えていく動きをすることは、とても大切になってくると思います。
下記は、「日本はなぜ『戦争ができる国』になったのか」矢部宏治著からですが
日本には、今米軍が駐留し、日本政府や自衛隊は、その指揮下にあります。
日米の米軍基地に関する密約、その大きな取り決めは、二つのジャンルに分けられます。(p52)
① 米軍が日本の「基地」を自由に使うための密約(基地権密約)
② 米軍が日本の「軍隊(日本政府&自衛隊)」を自由に使うための密約(指揮権密約)
そして、朝鮮戦争が正式に終結し、今後もし、在韓米軍が撤退したら、「国連軍後方司令部(横田にいる米軍)」が持つ②日本への「指揮権」は、その効力を失います。
そして、トランプ政権は、去年在韓米軍の撤退を示唆したとの報道もあります。(これはこれで簡単ではないかもしれませんが、コスト削減の観点から、これから在韓米軍は相当数撤退する可能性があります。)
「朝鮮半島での、平和条約や統一の前提になるのは、アメリカや中国、ロシアによる承認ですから、在日米軍も、在韓米軍も、駐留する根拠がなくなります。」(p308)
(アメリカや中国、ロシアが、朝鮮戦争中という口実で駐留している在韓米軍、在日米軍を認めなければ、それが極東にいる根拠がなくなります。日本も米軍の撤退に向けて取り組んでほしいです。)
核禁止条約に反対したくらいの日本政府ですから、在日米軍は必要だ、と、日本だけが唱える可能性もありますが、
そのところは、ほんとうに、アメリカ、中国、韓国、ロシアが、在韓、在日米軍の撤退について真剣に話し合ってほしいです。
核禁止条約の動きのように、日本の一部関係者からも、国際機関を巻き込みながら、外国の軍隊駐留はいらないと、メッセージを発することもできるのではないでしょうか。そのチャンスが目の前にあります。
外国の軍隊がいる状態を、「占領」といいます。これを主権国家として、ほんとうに認め続けるのかどうか。
そして、平和条約が結ばれ、在韓米軍の撤退が実現していけば、非核化が段階的にしても進み、日本の自衛隊、政府がこれまでのように米軍の指示下にいなくてもいいことになります。
(これは、日本が主権を回復する上で、とても大きなステップになります。まず、国民がこのことを知ることが大切です。)
これとあわせて、①の基地兼密約については、新安保条約と地位協定が根拠となっていますので、これについては、韓国と日本が密に連携し、(一方では日韓の、極東の安定への責任、関与も求められるでしょうが)地位協定の改定、国内法の適用などをめざして、日米韓で、継続して協議していくことが必要と考えます。
戦後ずっと続いてきた、日韓両国が駐留軍に従いつづけるという歴史は、もう変えていきたいものです。
これに今から取り組んでいけば、今までの、極東における軍隊の配備は、環境が変わる可能性があります。
それを、日本と韓国がまず一緒になりシナリオや方針を夢を持って考え、北朝鮮、中国、米国とともに軍隊、その駐留経費を減らす方向にシフトしていけないかと思います。
そのような取組を数年と続けることで、北朝鮮はもとより、中国、台湾、東南アジアで、これまで、中国と米軍が艦船を差し向け、これまで緊張してきた状況も変わってくるかと思います。
米軍が間引きする一方で、中国の覇権、拡張主義には、東アジア、東南アジア、インド、アフガン、中東、アフリカの関係する国々が協力して対処したほうが、お互い実のある交渉がしやすいと考えます。
中小国が束になり、中国や覇権国と向き合う。国際世論も味方につける。ただ金や武力によらず、場所の利益を共有し、貿易上のくさびもうちながら、多国間でルール化していく。
拡張や一国の強大化を放置せずに、各国がルールや状況を確認する、顔を合わせて話し合う、平和への思いをもって不断の努力を続けることが大切と思います。
中国は、近年、各地に投資をし、港を作っていますが、それを軍事使用させないために取り決めや監視、ルール作りはできないでしょうか。
今回の南北首脳会談、その流れは、日本にも大きな影響を与えうるものです。
文在寅大統領らの行動が、今後の東アジアの安定への模範にならないでしょうか。
北朝鮮、韓国融和の流れを途絶えさせず、時間をかけて和平を実現してほしいと思います。
日本もこの流れに、国民や民間からでも、前向きに協力していってほしいです。
アメリカや中国が、北に対してほんとうに攻撃などせず
新しい、軍縮の秩序へ、協力していってほしいと思います。
これまで、北朝鮮が緩衝地帯でしたが、
米軍も、中国軍も、互いが軍配備を間をおいて引いていくように取り決めることができれば、
地域の再編はできると思います。
この記事は、A.Cによるものです。
下記は、「日本はなぜ『戦争ができる国』になったのか」矢部宏治著からですが
日本には、今米軍が駐留し、日本政府や自衛隊は、その指揮下にあります。
日米の米軍基地に関する密約、その大きな取り決めは、二つのジャンルに分けられます。(p52)
① 米軍が日本の「基地」を自由に使うための密約(基地権密約)
② 米軍が日本の「軍隊(日本政府&自衛隊)」を自由に使うための密約(指揮権密約)
そして、朝鮮戦争が正式に終結し、今後もし、在韓米軍が撤退したら、「国連軍後方司令部(横田にいる米軍)」が持つ②日本への「指揮権」は、その効力を失います。
そして、トランプ政権は、去年在韓米軍の撤退を示唆したとの報道もあります。(これはこれで簡単ではないかもしれませんが、コスト削減の観点から、これから在韓米軍は相当数撤退する可能性があります。)
「朝鮮半島での、平和条約や統一の前提になるのは、アメリカや中国、ロシアによる承認ですから、在日米軍も、在韓米軍も、駐留する根拠がなくなります。」(p308)
(アメリカや中国、ロシアが、朝鮮戦争中という口実で駐留している在韓米軍、在日米軍を認めなければ、それが極東にいる根拠がなくなります。日本も米軍の撤退に向けて取り組んでほしいです。)
核禁止条約に反対したくらいの日本政府ですから、在日米軍は必要だ、と、日本だけが唱える可能性もありますが、
そのところは、ほんとうに、アメリカ、中国、韓国、ロシアが、在韓、在日米軍の撤退について真剣に話し合ってほしいです。
核禁止条約の動きのように、日本の一部関係者からも、国際機関を巻き込みながら、外国の軍隊駐留はいらないと、メッセージを発することもできるのではないでしょうか。そのチャンスが目の前にあります。
外国の軍隊がいる状態を、「占領」といいます。これを主権国家として、ほんとうに認め続けるのかどうか。
そして、平和条約が結ばれ、在韓米軍の撤退が実現していけば、非核化が段階的にしても進み、日本の自衛隊、政府がこれまでのように米軍の指示下にいなくてもいいことになります。
(これは、日本が主権を回復する上で、とても大きなステップになります。まず、国民がこのことを知ることが大切です。)
これとあわせて、①の基地兼密約については、新安保条約と地位協定が根拠となっていますので、これについては、韓国と日本が密に連携し、(一方では日韓の、極東の安定への責任、関与も求められるでしょうが)地位協定の改定、国内法の適用などをめざして、日米韓で、継続して協議していくことが必要と考えます。
戦後ずっと続いてきた、日韓両国が駐留軍に従いつづけるという歴史は、もう変えていきたいものです。
これに今から取り組んでいけば、今までの、極東における軍隊の配備は、環境が変わる可能性があります。
それを、日本と韓国がまず一緒になりシナリオや方針を夢を持って考え、北朝鮮、中国、米国とともに軍隊、その駐留経費を減らす方向にシフトしていけないかと思います。
そのような取組を数年と続けることで、北朝鮮はもとより、中国、台湾、東南アジアで、これまで、中国と米軍が艦船を差し向け、これまで緊張してきた状況も変わってくるかと思います。
米軍が間引きする一方で、中国の覇権、拡張主義には、東アジア、東南アジア、インド、アフガン、中東、アフリカの関係する国々が協力して対処したほうが、お互い実のある交渉がしやすいと考えます。
中小国が束になり、中国や覇権国と向き合う。国際世論も味方につける。ただ金や武力によらず、場所の利益を共有し、貿易上のくさびもうちながら、多国間でルール化していく。
拡張や一国の強大化を放置せずに、各国がルールや状況を確認する、顔を合わせて話し合う、平和への思いをもって不断の努力を続けることが大切と思います。
中国は、近年、各地に投資をし、港を作っていますが、それを軍事使用させないために取り決めや監視、ルール作りはできないでしょうか。
今回の南北首脳会談、その流れは、日本にも大きな影響を与えうるものです。
文在寅大統領らの行動が、今後の東アジアの安定への模範にならないでしょうか。
北朝鮮、韓国融和の流れを途絶えさせず、時間をかけて和平を実現してほしいと思います。
日本もこの流れに、国民や民間からでも、前向きに協力していってほしいです。
アメリカや中国が、北に対してほんとうに攻撃などせず
新しい、軍縮の秩序へ、協力していってほしいと思います。
これまで、北朝鮮が緩衝地帯でしたが、
米軍も、中国軍も、互いが軍配備を間をおいて引いていくように取り決めることができれば、
地域の再編はできると思います。
この記事は、A.Cによるものです。
南北首脳会談、朝鮮をめぐる和平への動きについて その1
- 2018/05/01
- 19:28
去る4月27日の南北首脳会談の中継を見て、本当に、韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領が、戦争を回避すべく、韓国が北朝鮮との交渉役務め、会談と雪解けに向けて相当な努力をされたことは、ほんとうに近くに住む日本人としても、ありがたい、喜ぶべきことです。米国、中国の協力もあったと思います。 この1,2年間、ほんとうに、大変な状況がありました。トランプ政権が発足後、昨年2月には金正男氏が殺害。昨年4月には、米下院が...
去る4月27日の南北首脳会談の中継を見て、本当に、韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領が、戦争を回避すべく、韓国が北朝鮮との交渉役務め、会談と雪解けに向けて相当な努力をされたことは、ほんとうに近くに住む日本人としても、ありがたい、喜ぶべきことです。米国、中国の協力もあったと思います。
この1,2年間、ほんとうに、大変な状況がありました。
トランプ政権が発足後、昨年2月には金正男氏が殺害。
昨年4月には、米下院がテロ支援国家に再指定法案可決、北朝鮮へのメッセージとして中国との会談中にシリアを空爆、原子力空母を北朝鮮近海へ派遣しました。核が搭載可能な爆撃機も何度か北朝鮮に飛ばしました。
特に昨年11月、米国へ北朝鮮のICBMがミサイルが届く状況になってから、3月までは北朝鮮を巡り一触即発の危険な状態もありました。
今年の1月には、金正恩氏とトランプ大統領が核のボタンについて言い合いをするなど、かなり厳しいやりとりが続いていました。
これらの緊張や紛争の動きが、まず、回避される動きになり、ほんとうによかったと思います。
(何かあれば日本は原発テロすら予想される状況でした。一つでも日本国土に落下していれば、安倍政権は、一気にメディアと国民を煽り、緊急事態を宣言し、先制攻撃し戦争に巻き込まれ、軍事国家になる可能性がとても高い状況でした。
ほんとうに、今の状況を、日本人はもっと喜ぶべきです。日本をパニックにし、戦争参加、軍国化しようとする動きがありました。
自民党が計画していた、北朝鮮への先制攻撃路線を変更し、非核化、和平に貢献すべきです。)
そして、南北自体、戦争、戦後、本当に苦労しました。1950年から始まった朝鮮戦争では、日本に使われた弾薬の3.7倍とも言われる爆弾が投下され、大半の主要都市、何千もの村落が破壊、300万人、400万人とも言われる死者が出ました。離散家族は1,000万人といわれています。
戦争中、国連軍(米軍)による韓国人虐殺も多く発生し、圧倒的な中国軍に対しマッカーサーは、中国に原爆を落とそうとし(核保有国を追い込むと核使用、世界大戦につながりかねないという教訓にもなります。)
その後、北朝鮮により何度か戦争終結を提案されても、アメリカが戦争を終わらせず、民族が断され、現在、両国で徴兵制も実施されています。(兵役期間は、韓国男性が2年、北朝鮮ではなんと、男性11年、女性7年とのことです。)
韓国・北朝鮮は、太平洋戦争の日本人以上の犠牲を出し、64年経った今も、休戦中で終結していません。
日本人は、となりの国として、朝鮮戦争を知らないといけないです。
かつて朝鮮半島は戦場だった。27枚の写真で見る韓国と北朝鮮の戦い
https://www.buzzfeed.com/jp/bfjapannews/cf-snk?utm_term=.dxQp7axwd#.xeeDAqnLB
同じ民族が分断状態、緊張、恐怖をもち続けていました。
その流れを変えうる、文在寅大統領・習近平らの取組は特筆すべきで、今後、この流れを大事にし、米国含め、皆で協力して、米軍含めた核抜き、朝鮮半島の非軍事化に、がんばって取り組んでいただきたいと思います。
アメリカも、挑戦半島から、米軍や武装を減らすことで、互いの軍事コストを抑えられ、米国が率先して挑戦半島を非核化すれば、中東などの安定にもつながります。(勢力上の駆け引きもあると思いますが、北とアメリカ、互いが緊張緩和、核抜き、非武装化の方針でいってほしいです。非軍事化し浸透していく方がよいと考えます。)
また、江沢民派などの軍産勢力に邪魔されず、安定化の方向に推移してほしいです。
中国の習近平氏、アメリカのトランプ大統領も、金氏の対応に煮えくりかえったこともあると思いますが、どうか、朝鮮戦争の終結、非軍事化していく方向で皆で協力してほしいです。併せて中国との入念な紛争防止策も必要と考えます。
トランプ氏や習近平らが軍産複合体の力を削いできたことも今回の要因として大きいのだろうと思います。各トップの不断の努力、勇気があって、今回の首脳会談に至ったものと考えています。この流れを続けてほしいです。
どうか、経済支援、対話行いし、朝鮮戦争の終結、平和条約の締結を行ってほしいです。
武装してお互い引くのでなく、本格的交易の流れへ進んでほしいと思います。
これまでイラクのフセイン、リビアのカダフィなどの元首においては、核を放棄した後に殺害されるケースが見られました。これについては、当然、金正恩氏らも相当に警戒しているため、北朝鮮にとって、早急な核兵器、その他兵器のすぐに撤廃することは、難しい面が確かにあります。
(即座に対応できない要求にこだわるのは、相手の譲れる道を潰すことになります。)
アメリカ、北朝鮮は、相手に譲ってほしいこと、自らが譲れることをどんどん提案してほしいと思います。
板門店宣言 概要 ウィキペディアより
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BF%E9%96%80%E5%BA%97%E5%AE%A3%E8%A8%80
一方で北朝鮮の脅威が高まると、安倍政権は支持率が高まりました。本気で戦前軍国への回帰、満州奪還をめざしている日本会議等の支援を受ける安倍政権からすると、北朝鮮の融和姿勢を崩そうと考えるかもしれません。
https://www.sankei.com/premium/news/170926/prm1709260006-n1.html
今後の報道でも、政権の意向を受け、「北朝鮮は信用してはいけない。だまされるな」「金委員長はこんなやつだ」などとマイナスイメージを植える報道もあるかもしれませんが、一般の日本人がそれに乗せられると、国益を損ないます。
落下物やテロの被害、今の日米地位協定の改定につながるかもしれない動きをつくった文在寅氏に感謝し、日本もこの交渉に見習い、主権回復に向けて動くこともできると思います。
今後の注意の意味でも、下記、官邸筋、政府筋などのコメントを掲載します。
こういう上から目線のバランス感覚、ひねくれたスタンスで、他国とまともに交渉できるでしょうか。本当に心配になります。
(安部首相や官僚の、文在寅氏に対する嫉妬すら感じます。)
このスタンスで米国にすり寄り、朝鮮半島の安定を妨害されたら東アジア諸国にとって甚だ迷惑です。
イスラエル(中東)への軍事支援や北朝鮮の現状維持に執念深く立ち回る安倍政権の動きにも警戒すべきです。
尖閣国有化や北の問題でも、悪態ついて相手を刺激しているのは日本で、今、交渉のチャンスを逃し国益を損ねています。
私は、この問題の解決には、南北の民族の安寧を思って必死で動いている文在寅氏主導がよいと考えますし、米朝の首脳会談は、半島の民族の利益を第一に考えるためにも板門店で行うことがよいと考えます。
しかし、今、安倍政権や対北強硬派が立ち回り、その動きを必死で妨害しているように見えるため、南北首脳会談を行った韓国や欧州の勢力が努力し、先の会談の流れを維持するようにがんばってほしいと思います。
併せて、南北米の3者会談も早期に実現してほしいです。それが民族が願う朝鮮半島の和平につながると考えます。
下記は、日本官邸のコメントや国内の報道例
(4月30日の報道)
「(韓国から、北が日本と対話意欲を示したという情報を首相が聞き)日本が主導する国際圧力に金氏がひるみ、話し合いを申し出てきたのではないか(政府筋)」
「(日朝対話について)日米間が連携し~北朝鮮に最大限の圧力をかけた成果だった(首相)。首相の圧力路線が功を奏した。(政府筋)」
「(韓国が日朝対話を公表したことについて)韓国が内外の注目を集めるための一方的な発表ではないか(官邸筋)」
「文在寅氏が、日朝間の橋渡し役を買うことで政権支持率を高めたい思惑が秘められている可能性もある(官邸筋)」
「政府内では2014年の日朝合意の有効性など、会談の「果実」に関する研究を内々で進めている。(外務省を中心に)」
「(トランプ大統領は)核・ミサイル実験を繰り返した挙げ句、笑顔を振りまく正恩氏への不信は強く、圧力は維持する考えだ」共同通信 4月29日報道(抜粋以上)
日本がこのスタンスのままなら、主権を獲得する大きなチャンスを逃がし、自らを危険に追いやり、国益を損ねていきます。
緊張化をよしとする政権は、誰の利益を体現しているのしょうか。
眠れる国民となるか、これから日本人が動き、発信するかで、日本の国益も大きく変わると思います。それくらいのチャンスです。
民間、関係者、国会議員でも、まず韓国と連携し、東アジアの安定に向けて本気で協力できないでしょうか。
この記事は、A.Cによるものです。
この1,2年間、ほんとうに、大変な状況がありました。
トランプ政権が発足後、昨年2月には金正男氏が殺害。
昨年4月には、米下院がテロ支援国家に再指定法案可決、北朝鮮へのメッセージとして中国との会談中にシリアを空爆、原子力空母を北朝鮮近海へ派遣しました。核が搭載可能な爆撃機も何度か北朝鮮に飛ばしました。
特に昨年11月、米国へ北朝鮮のICBMがミサイルが届く状況になってから、3月までは北朝鮮を巡り一触即発の危険な状態もありました。
今年の1月には、金正恩氏とトランプ大統領が核のボタンについて言い合いをするなど、かなり厳しいやりとりが続いていました。
これらの緊張や紛争の動きが、まず、回避される動きになり、ほんとうによかったと思います。
(何かあれば日本は原発テロすら予想される状況でした。一つでも日本国土に落下していれば、安倍政権は、一気にメディアと国民を煽り、緊急事態を宣言し、先制攻撃し戦争に巻き込まれ、軍事国家になる可能性がとても高い状況でした。
ほんとうに、今の状況を、日本人はもっと喜ぶべきです。日本をパニックにし、戦争参加、軍国化しようとする動きがありました。
自民党が計画していた、北朝鮮への先制攻撃路線を変更し、非核化、和平に貢献すべきです。)
そして、南北自体、戦争、戦後、本当に苦労しました。1950年から始まった朝鮮戦争では、日本に使われた弾薬の3.7倍とも言われる爆弾が投下され、大半の主要都市、何千もの村落が破壊、300万人、400万人とも言われる死者が出ました。離散家族は1,000万人といわれています。
戦争中、国連軍(米軍)による韓国人虐殺も多く発生し、圧倒的な中国軍に対しマッカーサーは、中国に原爆を落とそうとし(核保有国を追い込むと核使用、世界大戦につながりかねないという教訓にもなります。)
その後、北朝鮮により何度か戦争終結を提案されても、アメリカが戦争を終わらせず、民族が断され、現在、両国で徴兵制も実施されています。(兵役期間は、韓国男性が2年、北朝鮮ではなんと、男性11年、女性7年とのことです。)
韓国・北朝鮮は、太平洋戦争の日本人以上の犠牲を出し、64年経った今も、休戦中で終結していません。
日本人は、となりの国として、朝鮮戦争を知らないといけないです。
かつて朝鮮半島は戦場だった。27枚の写真で見る韓国と北朝鮮の戦い
https://www.buzzfeed.com/jp/bfjapannews/cf-snk?utm_term=.dxQp7axwd#.xeeDAqnLB
同じ民族が分断状態、緊張、恐怖をもち続けていました。
その流れを変えうる、文在寅大統領・習近平らの取組は特筆すべきで、今後、この流れを大事にし、米国含め、皆で協力して、米軍含めた核抜き、朝鮮半島の非軍事化に、がんばって取り組んでいただきたいと思います。
アメリカも、挑戦半島から、米軍や武装を減らすことで、互いの軍事コストを抑えられ、米国が率先して挑戦半島を非核化すれば、中東などの安定にもつながります。(勢力上の駆け引きもあると思いますが、北とアメリカ、互いが緊張緩和、核抜き、非武装化の方針でいってほしいです。非軍事化し浸透していく方がよいと考えます。)
また、江沢民派などの軍産勢力に邪魔されず、安定化の方向に推移してほしいです。
中国の習近平氏、アメリカのトランプ大統領も、金氏の対応に煮えくりかえったこともあると思いますが、どうか、朝鮮戦争の終結、非軍事化していく方向で皆で協力してほしいです。併せて中国との入念な紛争防止策も必要と考えます。
トランプ氏や習近平らが軍産複合体の力を削いできたことも今回の要因として大きいのだろうと思います。各トップの不断の努力、勇気があって、今回の首脳会談に至ったものと考えています。この流れを続けてほしいです。
どうか、経済支援、対話行いし、朝鮮戦争の終結、平和条約の締結を行ってほしいです。
武装してお互い引くのでなく、本格的交易の流れへ進んでほしいと思います。
これまでイラクのフセイン、リビアのカダフィなどの元首においては、核を放棄した後に殺害されるケースが見られました。これについては、当然、金正恩氏らも相当に警戒しているため、北朝鮮にとって、早急な核兵器、その他兵器のすぐに撤廃することは、難しい面が確かにあります。
(即座に対応できない要求にこだわるのは、相手の譲れる道を潰すことになります。)
アメリカ、北朝鮮は、相手に譲ってほしいこと、自らが譲れることをどんどん提案してほしいと思います。
板門店宣言 概要 ウィキペディアより
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BF%E9%96%80%E5%BA%97%E5%AE%A3%E8%A8%80
一方で北朝鮮の脅威が高まると、安倍政権は支持率が高まりました。本気で戦前軍国への回帰、満州奪還をめざしている日本会議等の支援を受ける安倍政権からすると、北朝鮮の融和姿勢を崩そうと考えるかもしれません。
https://www.sankei.com/premium/news/170926/prm1709260006-n1.html
今後の報道でも、政権の意向を受け、「北朝鮮は信用してはいけない。だまされるな」「金委員長はこんなやつだ」などとマイナスイメージを植える報道もあるかもしれませんが、一般の日本人がそれに乗せられると、国益を損ないます。
落下物やテロの被害、今の日米地位協定の改定につながるかもしれない動きをつくった文在寅氏に感謝し、日本もこの交渉に見習い、主権回復に向けて動くこともできると思います。
今後の注意の意味でも、下記、官邸筋、政府筋などのコメントを掲載します。
こういう上から目線のバランス感覚、ひねくれたスタンスで、他国とまともに交渉できるでしょうか。本当に心配になります。
(安部首相や官僚の、文在寅氏に対する嫉妬すら感じます。)
このスタンスで米国にすり寄り、朝鮮半島の安定を妨害されたら東アジア諸国にとって甚だ迷惑です。
イスラエル(中東)への軍事支援や北朝鮮の現状維持に執念深く立ち回る安倍政権の動きにも警戒すべきです。
尖閣国有化や北の問題でも、悪態ついて相手を刺激しているのは日本で、今、交渉のチャンスを逃し国益を損ねています。
私は、この問題の解決には、南北の民族の安寧を思って必死で動いている文在寅氏主導がよいと考えますし、米朝の首脳会談は、半島の民族の利益を第一に考えるためにも板門店で行うことがよいと考えます。
しかし、今、安倍政権や対北強硬派が立ち回り、その動きを必死で妨害しているように見えるため、南北首脳会談を行った韓国や欧州の勢力が努力し、先の会談の流れを維持するようにがんばってほしいと思います。
併せて、南北米の3者会談も早期に実現してほしいです。それが民族が願う朝鮮半島の和平につながると考えます。
下記は、日本官邸のコメントや国内の報道例
(4月30日の報道)
「(韓国から、北が日本と対話意欲を示したという情報を首相が聞き)日本が主導する国際圧力に金氏がひるみ、話し合いを申し出てきたのではないか(政府筋)」
「(日朝対話について)日米間が連携し~北朝鮮に最大限の圧力をかけた成果だった(首相)。首相の圧力路線が功を奏した。(政府筋)」
「(韓国が日朝対話を公表したことについて)韓国が内外の注目を集めるための一方的な発表ではないか(官邸筋)」
「文在寅氏が、日朝間の橋渡し役を買うことで政権支持率を高めたい思惑が秘められている可能性もある(官邸筋)」
「政府内では2014年の日朝合意の有効性など、会談の「果実」に関する研究を内々で進めている。(外務省を中心に)」
「(トランプ大統領は)核・ミサイル実験を繰り返した挙げ句、笑顔を振りまく正恩氏への不信は強く、圧力は維持する考えだ」共同通信 4月29日報道(抜粋以上)
日本がこのスタンスのままなら、主権を獲得する大きなチャンスを逃がし、自らを危険に追いやり、国益を損ねていきます。
緊張化をよしとする政権は、誰の利益を体現しているのしょうか。
眠れる国民となるか、これから日本人が動き、発信するかで、日本の国益も大きく変わると思います。それくらいのチャンスです。
民間、関係者、国会議員でも、まず韓国と連携し、東アジアの安定に向けて本気で協力できないでしょうか。
この記事は、A.Cによるものです。