北朝鮮の金正恩委員長の判断ミス等により、北朝鮮がますます孤立を深めていることについて
- 2017/02/19
- 07:21
北朝鮮について、各国が制裁、圧力を強めつつあります。しかし、今ほど緊張緩和、中国、米国が北と対話することが必要な時期はないと考えます。中国、米国には権益取り合いのチャンスと捉えず、朝鮮半島有事が互いの国にとって危機をもたらすと認識し、回避のために動いてほしいです。 とりわけ、アメリカが、「北朝鮮の今の体制をつぶさない」という相手を安定化させるメッセージを出すこと、協議をすること、そして金正恩氏が緊...
北朝鮮について、各国が制裁、圧力を強めつつあります。
しかし、今ほど緊張緩和、中国、米国が北と対話することが必要な時期はないと考えます。
中国、米国には権益取り合いのチャンスと捉えず、朝鮮半島有事が互いの国にとって危機をもたらすと認識し、回避のために動いてほしいです。
とりわけ、アメリカが、「北朝鮮の今の体制をつぶさない」という相手を安定化させるメッセージを出すこと、協議をすること、そして金正恩氏が緊張化に誘導されないよう、中国、韓国など関係国がしっかりとした協議をすることが大切だと考えます。
少なくとも放置や、相互の軍備化は、戦争へのリスクを高めることに繋がります。(「戦争回避のテクノロジー」などの統計より)
仮に、日本海で戦争を起こしたい勢力がいるとすれば、今後、さらに正恩氏をそそのかして北朝鮮のイメージダウンになる行動をさる可能性がありますが、そのイメージだけにとらわれ、関係者が放置や報復をしないことが、沈静化のためには必要です。
北朝鮮の状況について、元外務省主任分析官の、佐藤優氏が昨日の琉球新報2017年2月18日で分析しており、おおよそ正しいと思われましたので、紹介します。
下記おおよその内容です。
・父の金正日時代に北朝鮮の事実上の後見国であった中国との関係が金正恩氏以降、緊張していること。
・北朝鮮にとって最大の関心事は、米国から北朝鮮の体制を転覆させないという保証をとりつけること。このため、(特に最近)核実験、ミサイル発射を繰り返しているが、アメリカは逆に態度を硬化させていること。
・中国は庇護下にあった金正男を北朝鮮が殺害したことを侮辱と受け止め、中朝関係は冷却。米国も交渉しなくなる(と佐藤氏は分析)。
・その結果、北朝鮮は国際的な孤立を一層強める。金正恩は今回の件により自己の権力祈願が強固になったと勘違いしていると思う(同 佐藤氏分析)。
つまり、これまでも核実験、ミサイル発射などで、中国、米国との関係が悪化していたが、今後この事件により、特に中国との関係、米国との関係でも、国際的な孤立が強まるだろうという分析をしています。
現に、今日のニュースでは、中国は、北朝鮮の対中輸出の4割を占める石炭輸出を今日、2月19日から今年いっぱいまで停止するとの公告を出しています。
http://www.sankei.com/world/news/170218/wor1702180056-n1.html
これは北朝鮮にとって大きな経済的打撃になると思われます。
あまり追い込むと、戦前のドイツ、日本のように、打開策としての戦争に踏み切る可能性が強まると考えます。
経済的にも追い込むこと、交渉、話し合いをしないことは、その国を暴発させる可能性を高くします。
(追い込まれているからこそ、冷静な判断を失い、強硬な態度に出ていると考えられます。)
戦前の日本などに対する諸外国の対応が似ていました。ドイツについても、イギリスフランスなどは、強硬な態度を放置していました。
このため、特に中国、アメリカが、一刻も早く北朝鮮との話し合いの場をつくること。
今回の事件など、北の態度による中国の怒りも分かりますが、戦争を回避すべく、なるべく落としどころをつけるよう話し合いの場を設けること(北朝鮮の難民が一気に中国に流入すれば、中国も不安定化がするのは目に見えています)、経済、軍事にせよ、北朝鮮を追い込まないことが大切です。
北朝鮮の体制維持をしたいため、金正恩氏が強硬に出て、逆に追い込まれ、判断ミスを繰り返し、逆効果の対応をしています。中国とアメリカが、危険性を認識し、緊張緩和のために動くことが今後の情勢のキーを握っていると考えます。
これ以上、北朝鮮が判断を誤り、国際世論を悪化させる対応を取れば、交渉する足がかりをなくしかねません。
しかし、今、放置することによる諸外国や地域の安定への影響は図り知れません。韓国の核武装、日本の軍国化、中国とアメリカ、ロシア、台湾、東南アジアの利権の取り合い、引き金に繋がる可能性もあります。北朝鮮は、日本にとって最も近い国の一つで、他人事ではありません。日本は1990年代にも、北朝鮮の難民受け入れなどを米側から提示されていました。
その意味でしばらく、北が拙速な判断をしないうちに、一刻も早くアメリカ、中国が事態の打開に向け、打開策を提示し、やりとりをすることが今とても大切になっています。(誰かが金正恩氏をそそのかしている可能性もありえます。)
金正恩氏にとって最大の関心事は、アメリカによる政権維持の対応です。
紛争が勃発すれば、取り返しのつかない緊張を招くことを知り、北朝鮮を追い込まないようにすることが今ほんとうに大切です。
この記事は、政治経済を担当しているA.Cによる記事です。
しかし、今ほど緊張緩和、中国、米国が北と対話することが必要な時期はないと考えます。
中国、米国には権益取り合いのチャンスと捉えず、朝鮮半島有事が互いの国にとって危機をもたらすと認識し、回避のために動いてほしいです。
とりわけ、アメリカが、「北朝鮮の今の体制をつぶさない」という相手を安定化させるメッセージを出すこと、協議をすること、そして金正恩氏が緊張化に誘導されないよう、中国、韓国など関係国がしっかりとした協議をすることが大切だと考えます。
少なくとも放置や、相互の軍備化は、戦争へのリスクを高めることに繋がります。(「戦争回避のテクノロジー」などの統計より)
仮に、日本海で戦争を起こしたい勢力がいるとすれば、今後、さらに正恩氏をそそのかして北朝鮮のイメージダウンになる行動をさる可能性がありますが、そのイメージだけにとらわれ、関係者が放置や報復をしないことが、沈静化のためには必要です。
北朝鮮の状況について、元外務省主任分析官の、佐藤優氏が昨日の琉球新報2017年2月18日で分析しており、おおよそ正しいと思われましたので、紹介します。
下記おおよその内容です。
・父の金正日時代に北朝鮮の事実上の後見国であった中国との関係が金正恩氏以降、緊張していること。
・北朝鮮にとって最大の関心事は、米国から北朝鮮の体制を転覆させないという保証をとりつけること。このため、(特に最近)核実験、ミサイル発射を繰り返しているが、アメリカは逆に態度を硬化させていること。
・中国は庇護下にあった金正男を北朝鮮が殺害したことを侮辱と受け止め、中朝関係は冷却。米国も交渉しなくなる(と佐藤氏は分析)。
・その結果、北朝鮮は国際的な孤立を一層強める。金正恩は今回の件により自己の権力祈願が強固になったと勘違いしていると思う(同 佐藤氏分析)。
つまり、これまでも核実験、ミサイル発射などで、中国、米国との関係が悪化していたが、今後この事件により、特に中国との関係、米国との関係でも、国際的な孤立が強まるだろうという分析をしています。
現に、今日のニュースでは、中国は、北朝鮮の対中輸出の4割を占める石炭輸出を今日、2月19日から今年いっぱいまで停止するとの公告を出しています。
http://www.sankei.com/world/news/170218/wor1702180056-n1.html
これは北朝鮮にとって大きな経済的打撃になると思われます。
あまり追い込むと、戦前のドイツ、日本のように、打開策としての戦争に踏み切る可能性が強まると考えます。
経済的にも追い込むこと、交渉、話し合いをしないことは、その国を暴発させる可能性を高くします。
(追い込まれているからこそ、冷静な判断を失い、強硬な態度に出ていると考えられます。)
戦前の日本などに対する諸外国の対応が似ていました。ドイツについても、イギリスフランスなどは、強硬な態度を放置していました。
このため、特に中国、アメリカが、一刻も早く北朝鮮との話し合いの場をつくること。
今回の事件など、北の態度による中国の怒りも分かりますが、戦争を回避すべく、なるべく落としどころをつけるよう話し合いの場を設けること(北朝鮮の難民が一気に中国に流入すれば、中国も不安定化がするのは目に見えています)、経済、軍事にせよ、北朝鮮を追い込まないことが大切です。
北朝鮮の体制維持をしたいため、金正恩氏が強硬に出て、逆に追い込まれ、判断ミスを繰り返し、逆効果の対応をしています。中国とアメリカが、危険性を認識し、緊張緩和のために動くことが今後の情勢のキーを握っていると考えます。
これ以上、北朝鮮が判断を誤り、国際世論を悪化させる対応を取れば、交渉する足がかりをなくしかねません。
しかし、今、放置することによる諸外国や地域の安定への影響は図り知れません。韓国の核武装、日本の軍国化、中国とアメリカ、ロシア、台湾、東南アジアの利権の取り合い、引き金に繋がる可能性もあります。北朝鮮は、日本にとって最も近い国の一つで、他人事ではありません。日本は1990年代にも、北朝鮮の難民受け入れなどを米側から提示されていました。
その意味でしばらく、北が拙速な判断をしないうちに、一刻も早くアメリカ、中国が事態の打開に向け、打開策を提示し、やりとりをすることが今とても大切になっています。(誰かが金正恩氏をそそのかしている可能性もありえます。)
金正恩氏にとって最大の関心事は、アメリカによる政権維持の対応です。
紛争が勃発すれば、取り返しのつかない緊張を招くことを知り、北朝鮮を追い込まないようにすることが今ほんとうに大切です。
この記事は、政治経済を担当しているA.Cによる記事です。